第70話 洞窟
「お姉ちゃん、風が渦巻くような音が聞こえる気がする。」
「さくらがいないうちにしかけといた。」
☆☆☆
「お姉ちゃん、どんな仕掛けだった?」
「かぜのうずみたいなもようをぎゃくまわりにしろとかいうしかけ」
「結構簡単そうだね。」
「ばんごうしきだったけどもね」
「前言撤回、結構難しそうだね。」
「むずかしかった。」
実際、写真撮って反転させなければできなかったと思う。
僕はシフォンを動かす。
廊下は暗くなっていて石で作られているような様子がある。
しばらく動くと壁に立ち止まった。
この道は行き止まりかな?攻撃ボタンを押してみる。
何か光ったと同時になんか問題が出現した。
"現在の時刻に合わせよ" 00:00
時計合わせの問題だった。SPSの右上の時間を見る。
15:22
1行目を1回スライドした。
2行目を5回スライドした。
3行目を2回スライドした。
4行目を2回スライドした。
"てってれてーてれれてーれてーん"という音が鳴った。
とりあえず解けたということだね。
しばらく待っているとゴゴゴゴという音と共に壁が上に上がっていった。
「こんかいのはかんたんだったのかな?」
「謎解きかあ。アクションゲームには割とありがちだよね。」
「そうなの?」
「そうだよ。お姉ちゃん。」
桜が言ってるのはなんのゲームの事なのかな。
僕は聞き返さずにシフォンちゃんを動かして進めた。
☆☆☆
シフォンを右に動かす。曲がり角だ。
なんとなく思うけれど敵がいないように感じる。
敵の湧き範囲がわからないのはとても怖いことだと思うんだ。
これはオンラインにも言えること。
そういえば、浮遊大陸やってなかったことを思い出した。
「さくら、なちゅやってないよ」
「NFCのこと?そういえばやってないね。シフォンちゃん中断する?」
「うーん、しかけをみてからかな?」
「わかった、しばらく後にするんだね。」
僕はシフォンちゃんを再びした方向に曲がらせる。
画面に映ったのは小さな竜巻だった。
「これにのればいいのかな?」
「そうなんじゃない?」
僕はシフォンちゃんを動かして竜巻に体を重ねさせる。
シフォンちゃんの体が回り始め、
やがて浮くとシフォンちゃんは高く飛んだ。
下の方に出っ張りのある台みたいなものがある。
そこに着地させるためにゆっくりと降りてくるシフォンちゃんの影を合わせた。
シフォンちゃんは2階に着地した。
シフォンちゃんの視点を動かして周りを見てみる。
後ろは風が吹き荒れていてシフォンちゃんの長い髪が舞っていた。
前の方は…バトルフィールドかなにかをイメージとさせるようなホールが見えた。
「お姉ちゃん、バトルは私に任せてね!」
「うーん?」
「お姉ちゃんなんか不満そう。」
「ぼくはなぞときたんとう?」
「お姉ちゃんって謎解きは得意な方?」
「うーん…びみょう」
「そっか、私も頑張る、お姉ちゃんも頑張って。」
「うん」
どうやら僕は謎解き担当らしい。
シフォンちゃんを動かす。ホールに入った途端閉じ込められた。
僕は桜にSPSを渡した。桜は手を素早く動かしながら
シフォンちゃんを動かして敵を倒していく。
しばらくしてシフォンちゃんの周りの敵はいなくなっていた。
ガシャンッ
扉が再び開いた。その前には台みたいなものと椅子があった。
僕はシフォンちゃんを椅子に座らせる。
"ぱっぱらぱーてれれってーれーん"という音が鳴ったかと思うと
"サヴァラン洞窟 Chapter1 クリア"と表示された。
「やったね!お姉ちゃん、ステージクリアだよ!」
「そうだね、どうしよっか。」
「NFCにログインする?」、「なちゅやろっか。」
僕と桜は腕に付いているVRシステムをオンにして僕は目を瞑った。




