第6話 親と弟
「楓兄ちゃん、問題山積みだよ」
「頭が痛くなってきた」
元は高校生とはいえ
現幼児に頭痛突き付ける現実が忌々しい。
☆☆☆
僕は自身の腰あたりから
生えて揺れている尻尾が気になった
ちゃんと臀部から繋がっている。
狐の様にするりとした毛とふさふさしている。
「お兄ちゃん、どうしたの?」
桜が首を傾げている。
「このしっぽ、きつねっぽいなあ」
狐っぽいといえば狐っぽい。
「ふさふさしてるね、さわってもいい?」
調べるためだろう。しょうがない。
さっき勝手に触ってきた癖に。
「うん。」
一応試しに許可を与えてみる。
妹が尻尾をゆっくりとなでていく
「どんな感じ?」
「なんかくすぐったいせぼねのあるはずのないばしょをなでられているようなかんかくがする」
なんか変な感触である。
「尻尾だもんね」
尻尾は尾てい骨から生えていて
背骨の延長線上という説は僕も聞いたことがある
「次は逆撫で」
なんで逆撫でするんだ。
「うひゃう///」
変な声が出た。幼児に出せる声じゃない。
「おおっ?」
なんだその反応、苛々する。
わしゃわしゃわしゃわしゃ
「ひゃうううう///」
辞めてもらいたい、気持ちいいけども。
「お兄ちゃん...かわいい...」
僕は疲れたよ、桜、君は悪魔だったんだね。
「もうやめて...」
「俺的にはとりあえずお母様を呼んだ方がいいと思うんだ」
そう言えば来ないね、さっき桜が呼んでたよ。
「そうだよね。それにしてもくるのおそいなあ」
来るの遅いですね、疲れたよ。
☆☆☆
「遅くなっちゃってごめんね。」
桜にとてもよく似た女性が現れた。
僕らのお母さんはこんな人だ。
桜とよく似ているため未だに若く見られる。
「お母様、遅いです。」
櫟、よく言った。
「あら、櫟、帰ってきたの?」
「結構前からいましたよ」
扱いがひどい
「それで?この子は誰?」
やっぱりわからなかったんだね。
それはだよね。僕のこと
1回で僕と見れる人いないんじゃないかな
「楓兄ちゃんらしいです。」
らしい。とは結構傷付く。
「そう?」
「ですから、楓兄ちゃんらしいです。」
2度目の攻撃、痛恨の一撃。
「小さくなったわね。なんだか懐かしいわ!」
幼女ですもの。あと懐かしい言われると過去の嫌な記憶が蘇る
気のせいと思いたいけど
「ええ、俺は信じれてませんよ。」
やっぱ信じてなかったんだね、さっき仮とか言ってたもんね。
今日は色々ありすぎて
「ぼくもう、つかれたよ。おやすみ。」
「お兄ちゃん、おやすみなさい。」
「あら、可愛いわねえ」
なんかお母さんが幼少期を見るような目に戻った気がした。
☆☆☆
「で?どうしましょう...」
「そうねえ...」
「お兄ちゃん...」
「お兄ちゃんがお姉ちゃん...」
「あの見た目でも姉なのか...」
「可愛くなったわねえ。」
「寝ちゃったし体力も幼児並みに下がったのかな?」
「俺はそうとしか考えられん」
「はあ、頭が痛くなってきた。俺もねるわ。疲れてるし現実とは思えない現象見たから」
「櫟お兄ちゃん、おやすみ。」




