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世界  作者:
-1st- / 夏の始まり
65/175

第64話 天井

「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」

僕の小さな体が傾き、その声を最後に僕は意識を失った。




☆☆☆




……………………………。


「しらないてんじょうだ」

「何言ってるの?お姉ちゃん。大丈夫?」

桜の顔が目に映った。

いや、知ってる天井でしかありえないと思う。

「ここはさくらのへや?」

先程倒れたのも桜の部屋だったはずだ。

「お姉ちゃん、私の部屋だけど?、で何で倒れたの?」

「わかんない。」

「わからないの?」

「うん。何が起きたのか。」

「そっか、無理しないでね」

桜は僕の頭を撫でた。

「それでお姉ちゃん、ゲームはリセットしたよ。」

「だよね…」

「私がやってみたよ!」

桜がチュートリアルやったらしい。

再び桜にSPSを渡された。

ちょうどさっきの切れた状態に画面はなっていた。

桜は僕を抱くと後から覗き込んできた。

妹に抱かれるって…、あと桜ごめん、尻尾擽ったいよね。


『てってれてっれてー、魔核を手に入れた。』

ゲームで棒読みが如く音声が流れる。

『次はメニューを開いてアイテム確認してみましょう。メニューはRボタンで開くことができます。』

僕は言われた通りにRボタンを押した。


☆プロフィール

☆装備

☆アイテム

☆地図

☆衣装

☆オプション

☆操作確認

☆戻る


と出てきた。僕はアイテムを見てみる。

四角いリストが64個。

1個目に黒くて丸い石みたいなアイテムが入っていた。


魔核Lv.1

グリーンゴーストの落とした魔核。

武器の強化に使える。


「こういうゲームに強化値って当たり前なのかな。」

「ぼくはあまりわからない。」

「お姉ちゃんは横スクロール系とRPGしかやったことないもんね。」

「ほかになにかしゅるいあるの?」

「うんー、音ゲとかレースとかアクションとかあるよー、NFCは環境ゲー言われてたけどRPGだよ。」

NFCってオンラインだもんね。やっぱりRPGなんだ。

それにしても環境ゲー?確かにNFCの自然は凄まじかったけども…


これもRPGだと思うのだけれども。

いや?環境かな?、NFCにも世界格式だけ見れば似てるかもしれない

世界観は真逆で似てないけども。

緑栄える浮島の世界と文明の滅びた灰降る世界。

真逆だよね?


『操作方法はオプションから見れます。それでは冒険をお楽しみください。』

音声が聞こえると自由に動かせるようになっていた。




☆☆☆




「お姉ちゃん。次はフリーズしたくないね。」

「りすとにきろくなかったからたぶんおーとせーぶしき?」

「オートセーブはいいけどそれはそれで不安になるよね、とはいえオートセーブなければ忘れちゃうし。」

ゲームではオートセーブがあってもなくても苦の記憶しかない。

忘れることも多々あるのかな。

僕の場合はあまりセーブしなかった。それ故にデータ損失はよくあった。

あの時は泣いたなあ、と懐かしく思った。

「お姉ちゃん、ゲームやるよ!」

「で、どこにいけばいいの?なにもかいてないじゃん。」

「さっき西に向かおうって書いてあったよ」

「ずいぶんとあいまいなんだね。」

「やっぱりお姉ちゃん、見た目と会話があってないよ。」

仕方ないじゃないか、僕は元々高校生なんだから

「とりあえずにしにむかえばいいんだね」

僕はシフォンを操作しようと小さな手でゲーム機を持った。

「で、にしってどっち?」

「お姉ちゃん…方位磁針付いてるでしょう?」

それは何も付いてない四の字の金色が存在していた。

「わかりにくいよ、さくらよくこれでほういじしんってわかったね」

「文字がないとわかりにくいよね。」

とりあえず。西は方位磁針でいうところの折れ曲がり。遺跡の入口の方だった。

チュートリアル遺跡これで終わり?

「とりあえずおくまでいってみる?」

「お姉ちゃん、3Dは何処に何があるかわからないよ!奥まで行った方がいいと思うよ。」

僕はシフォンを動かすと入口とは逆の方向に歩かせた。

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