第64話 天井
「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」
僕の小さな体が傾き、その声を最後に僕は意識を失った。
☆☆☆
……………………………。
「しらないてんじょうだ」
「何言ってるの?お姉ちゃん。大丈夫?」
桜の顔が目に映った。
いや、知ってる天井でしかありえないと思う。
「ここはさくらのへや?」
先程倒れたのも桜の部屋だったはずだ。
「お姉ちゃん、私の部屋だけど?、で何で倒れたの?」
「わかんない。」
「わからないの?」
「うん。何が起きたのか。」
「そっか、無理しないでね」
桜は僕の頭を撫でた。
「それでお姉ちゃん、ゲームはリセットしたよ。」
「だよね…」
「私がやってみたよ!」
桜がチュートリアルやったらしい。
再び桜にSPSを渡された。
ちょうどさっきの切れた状態に画面はなっていた。
桜は僕を抱くと後から覗き込んできた。
妹に抱かれるって…、あと桜ごめん、尻尾擽ったいよね。
『てってれてっれてー、魔核を手に入れた。』
ゲームで棒読みが如く音声が流れる。
『次はメニューを開いてアイテム確認してみましょう。メニューはRボタンで開くことができます。』
僕は言われた通りにRボタンを押した。
☆プロフィール
☆装備
☆アイテム
☆地図
☆衣装
☆オプション
☆操作確認
☆戻る
と出てきた。僕はアイテムを見てみる。
四角いリストが64個。
1個目に黒くて丸い石みたいなアイテムが入っていた。
魔核Lv.1
グリーンゴーストの落とした魔核。
武器の強化に使える。
「こういうゲームに強化値って当たり前なのかな。」
「ぼくはあまりわからない。」
「お姉ちゃんは横スクロール系とRPGしかやったことないもんね。」
「ほかになにかしゅるいあるの?」
「うんー、音ゲとかレースとかアクションとかあるよー、NFCは環境ゲー言われてたけどRPGだよ。」
NFCってオンラインだもんね。やっぱりRPGなんだ。
それにしても環境ゲー?確かにNFCの自然は凄まじかったけども…
これもRPGだと思うのだけれども。
いや?環境かな?、NFCにも世界格式だけ見れば似てるかもしれない
世界観は真逆で似てないけども。
緑栄える浮島の世界と文明の滅びた灰降る世界。
真逆だよね?
『操作方法はオプションから見れます。それでは冒険をお楽しみください。』
音声が聞こえると自由に動かせるようになっていた。
☆☆☆
「お姉ちゃん。次はフリーズしたくないね。」
「りすとにきろくなかったからたぶんおーとせーぶしき?」
「オートセーブはいいけどそれはそれで不安になるよね、とはいえオートセーブなければ忘れちゃうし。」
ゲームではオートセーブがあってもなくても苦の記憶しかない。
忘れることも多々あるのかな。
僕の場合はあまりセーブしなかった。それ故にデータ損失はよくあった。
あの時は泣いたなあ、と懐かしく思った。
「お姉ちゃん、ゲームやるよ!」
「で、どこにいけばいいの?なにもかいてないじゃん。」
「さっき西に向かおうって書いてあったよ」
「ずいぶんとあいまいなんだね。」
「やっぱりお姉ちゃん、見た目と会話があってないよ。」
仕方ないじゃないか、僕は元々高校生なんだから
「とりあえずにしにむかえばいいんだね」
僕はシフォンを操作しようと小さな手でゲーム機を持った。
「で、にしってどっち?」
「お姉ちゃん…方位磁針付いてるでしょう?」
それは何も付いてない四の字の金色が存在していた。
「わかりにくいよ、さくらよくこれでほういじしんってわかったね」
「文字がないとわかりにくいよね。」
とりあえず。西は方位磁針でいうところの折れ曲がり。遺跡の入口の方だった。
チュートリアル遺跡これで終わり?
「とりあえずおくまでいってみる?」
「お姉ちゃん、3Dは何処に何があるかわからないよ!奥まで行った方がいいと思うよ。」
僕はシフォンを動かすと入口とは逆の方向に歩かせた。




