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世界  作者:
-1st- / 夏の始まり
54/175

第53話 事情

ケモナーとか言うんじゃなかったっけ。

そんな考えが頭をよぎった。僕は頭を振って考えをかき消した。




☆☆☆




「お姉ちゃんは人間じゃないんだよね。?」

「ええ、それは知ってるわ。」

僕は人間じゃない、それは見た目を見てもらえればわかる。

「お姉ちゃんの話によると4日前の話だったかな?」

大体4日前だ、あの出来事が起きたのは。

「帰り道に謎の光る物体に当たったんだよね?」

「ちがうよ、かえりみちにまがりかどでひかりにおおわれたんだよ」

「2人共何の話をしているの?」

「ぼくは、こうなるまえは、ふつうのだんしこうこうせいだったのに。」

「え。」

「来睦ちゃんは私のもう1人のお兄ちゃんなんだよ。」

僕はお兄ちゃんだ、正確にはお兄ちゃんだった。

「黒騎士じゃなくて?」

「黒騎士も私のお兄ちゃんだよ!」

桜がお兄ちゃんと認めてる中で僕以外には1人しかいない。

おそらく黒騎士というのは櫟なのかもしれない。




☆☆☆




『お兄ちゃん…じゃなかった、お姉ちゃん、黒騎士は櫟だよ』

櫟は中二病やってるのか。僕は頭が痛いよ。

「何の話してるのかわからないわ。」

「信じれないよね。お兄ちゃんの事情の話。」

「信じる信じない以前に不可解だもの。本来ならありえないわね。アニメの世界ならありえそうなのだけれども。」

不可解、確かによくわからない。

そして言われた通りアニメならありえる。

自分だってこんな姿になった原因の欠片すら未だに掴めていない。

なぜ僕が神秘になったのか、しかも幼女に性転換したのか

こんな姿にして何をしたいのか。神様というのは不可解だ。

「来睦ちゃんが男子高校生?だったのはわかったわ。でも今まで通りに接させてもらうわね。」

「しゃくらはにゃにがげんいんだとおもう?」

「お兄ちゃんは転換前でも可愛かったよ。」

会話が通じていない、僕が可愛かったのが原因なのか?

それはないと思いたい。結局僕はどっちになっても可愛いらしい。

「写真はないわよね。見せて欲しかったわ。」

ケモナーでショタコン…?

「VRにあっちの写真は持ち込めないもんね…」

「ねえ…」

「なあに?お姉ちゃん」

「来睦ちゃん?」

「そんなかんたんにじょうほうばらしていいの?」

「アルティマさんは信頼できると思うよ?」

「来睦ちゃん酷い!お姉さん泣いちゃうわ。」

「なかないでください。」

此処でボケてくるの…?

「ま、とりあえず、チュートリアルダンジョン終わらせましょうか。」

チュートリアルダンジョンの扱いがぞんざい。

僕達は宝箱の先にある階段を下っていった。




☆☆☆




-B2-、最下層

どうやらここで最後のようだ。魔眼で見た時も地下2階迄だった

「明るいわね。」

僕の装備で灰色の煉瓦が照らされている。

この装備がなければおそらく真っ暗なのかもしれない。

目の前に突然緑色をした50cmくらいのキューブが現れた

キューブはペチャペちゃとはねている。

どうやらキューブはスライムのようだ。

"グリーンスライム Lv.02"

レベル2、チュートリアルダンジョンらしい敵だった。

上2階の凄まじい難易度のせいで油断はできない。

チュートリアルダンジョンにみえるチュートリアルダンジョンじゃないのだから

僕は手に持つ光り輝く傘で思いっきりスライムを叩いた。

それでも結構弱かった気がするけども

あたりにポリゴンが散らばっていきスライムは消滅した。

そんな消滅の仕方初めて。

「いりょく。」

「お姉ちゃん、スライムってモンスターはそんなもんだよ。」

「始まりの草原よりも弱いわね。」

Lv.2スライムの評価は散々な評価だった。

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