第52話 白花
リスト装備式って何?
どういう意味なのか理解出来なかった。
☆☆☆
「お姉ちゃん、よくわかってない?」
「あらら、本当にMMO初心者さんなのね。」
MMOなら誰でも知ってることなのかな?
「お姉ちゃん、メニューを開いて。」
僕は言われたとおりにメニューを開いた。
「次にアバターってところを押して」
メニューの一番上にアバターって表記があった。
押したらなんか小さく立体で僕らしき子が出てきた。
「今出てるのがこの世界でのお姉ちゃんの姿だよ。」
「ほんとうにそのままなんだね。」
「お姉ちゃん、リアルモジュール使ったでしょー?」
リアルモジュールは使いたくて使ったわけじゃないんだけど…
「え?来睦ちゃん、あっちでもそのままなの?」
なんかアルティマさんがびっくりしている。
「1回お姉ちゃんのこと全部話した方がいいかな?」
「いや、はにゃさにゃくていいよ」
確かに話した方が関わりやすいとは思うけども。
「脱線しちゃったね。次にアイテムってところ押して。」
僕は言われたとおりにアイテムを押した。
すると食材、素材、装備、薬品とか色々と出てきた。
「お姉ちゃん、装備アイテム」
これで終わりかな。装備アイテムを押した。
「さくら、これながくない?」
「大丈夫だよ、登録すればすぐに使えるから。」
「とうろく?」
「登録コマンド。」
またよくわからない言葉がでてきた。
☆☆☆
「お姉ちゃん、装備今もってるのお姉ちゃんだよね。」
確かに開いた装備アイテム欄にはさっきの宝箱の装備が入っている。
「お姉ちゃん、それ着てみて」
「きるってどうやって?」
「装備したいアイテムを押せば着れるよ」
とりあえず、その服を押してみることにした。
押した途端、新しいウィンドウで
【白花の百合ドレスを装備しますか?
▷はい いいえ】
と出てきた。僕は【はい】を押した。
選んだ白花の百合ドレスに"E"が付いて僕の体は光に包まれた。
眩しい、部屋も光に照らされている。
3秒程だろうか。
僕の着ていた装備は白花の百合ドレスに変わっていた。
「お姉ちゃん、かわいいよ。そのドレスあげるね。」
「来睦ちゃん、きらきらしてるわね。」
どうやらこのドレスは僕のものになったらしい。
女性物だ、しかも自分は幼女だ。
なんか心に穴が空いたような感覚になった。
☆☆☆
淡い光の粒が出ている。綺麗なのはわかる。
僕はどうすればいいんだ。
この姿で人前に出なきゃいけないの?
とりあえず、全部装備してみた。
自分の小さなアバターは右耳らへんに白い百合が付いていて
ツインテールみたいになっている。
僕は女子の髪型には詳しくないからわからないけども
服は白生地で淡い光を放っているワンピースっぽい衣装だった。
後ろには青い毛並みの尻尾が揺れている。
真っ白な靴からも淡い光が出ている。
そして左手に持つ傘は淡く輝いていた。
それにしてもこの傘凄く軽い。
確か今の僕は筋力がほとんどなかったはずだ。
「来睦ちゃん、可愛くなってよかったわね。」
「お姉ちゃん!」
突然桜に抱き抱えられた。
僕は今眩しい状態なので部屋が全体見える。
この効果は2人にも見えてるのだろうか。
「さくら、あるてぃまさん」
「なあに?」
「来睦ちゃん?」
「へやあかるい?」
「明るいわね。向かいの壁まで見えてるわよ。」
「全部見えるよー」
もしかしてこれは結構便利な装備なのかな?
「そういえば、桜ちゃんが言ってたわね。この姿がリアルモジュールってどういうこと?」
「そのままの意味だよ?」
「そのままの意味?」
確かにリアルモジュールだ。だけど僕は異質だ。
「あっちでもけもみみしっぽがはえてる。」
「本当に生えてるのね。どういう経緯で?」
アルティマさんは目を輝かせている。こういうのなんだっけ。
ケモナーとか言うんじゃなかったっけ。
そんな考えが頭をよぎった。僕は頭を振って考えをかき消した。




