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世界  作者:
-1st- / 夏の始まり
5/175

第4話 弟と僕

「あれ?なんか可愛い声が混じってた様な」

櫟が帰ってきた、どうしよう。




☆☆☆




そうだ、隠れてしまおう。

隠れてしまえば見つかることは無い!

「お兄ちゃんはどうする?」

隠れる場所が問題だ。

「ぼくはかくれる。」

「何処に?」

御尤もで。

「げーむない?」

何を言っているんだ僕は此処でボケてどうする!

「アカウント作る?」

桜、アカウント作っても間に合わない。

「つくっ...」

櫟が近くにいた。吃驚した。

「桜、何やってる?そこの可愛い子は誰?さっきお兄ちゃん言ってたけど...」

櫟は耳がいい、聞き取れる範囲なら聞き取ってしまう。

さっきの会話も聞かれていたのだろう。

恥ずかしい。なんでボケたんだ僕は!

「あわわわわわわ...」

そして桜、なんなんだよ。その反応は。

「ぼ...ぼくはくぬぎのおにいちゃんだよ!」

今度は強く言えた、けれども可愛い声なのが虚しく思う。




☆☆☆




「は?」

当然の反応で、僕はもう諦めたよ。

「こんな幼女が楓兄ちゃん?何言ってるんだ?楓兄ちゃんはこんな4、5歳に見える様な幼女じゃない。童顔だったけど男で高校生だったはず。」

なんか櫟くん現実逃避してない?

1番状況が理解出来てないの僕なんだけど。

「ぼくはくぬぎのおにいちゃんだよ!」

僕はうぐいすか!

いや、うぐいすは話しかけても言葉は返さない。多分。

「なんで俺の名前知ってるんだ?」

それは

「ぼくがくぬぎのおにいちゃんだから?」

それ以外何があるというの?

「説明になってない。1から事象説明しろ!」

「え。」

だって説明してないもんね、すぐに信じられる訳が無いよね。

でも説明しろって言われても...




☆☆☆




「あさおきてとうこうしてしゅうぎょうしきまえで、ちょっとはやくおわったからこうこうからかえってたら、ひかりがさしてきて、そのひかりにおおわれたかとおもったらなぜか、こんなからだになってた。」

何言っているんだ僕は。本当の事だけど。

「楓兄ちゃん?が何の事言ってるのか意味が分からない。」

「私もお兄ちゃんの言ってることが分からない」

「ぼくもなにいってるのか分からない。けどもほんとうにぼくのみにおきたことなんだ」

起きて欲しくなかったけどもね。

なんで僕が幼児に、しかも女の子にならなきゃいけない。

「はぁ...」

1番わからないのは

僕だよという言葉を飲み込み弟達に告げる




☆☆☆




「とりあえず、ぼくはあまぎ かえでだ!」

僕は可愛らしく響くソプラノ声で宣言した。

とても可愛らしい声が辺りに響いた。

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