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世界  作者:
-1st- / 夏の始まり
48/175

第47話 赤扉

桜が光を灯した。廊下状になっているそれは

真っ黒な布に覆われていた。




☆☆☆




「しゃくら、くらいよ、こわいよ。」

「大丈夫だよ。ゲームなのだから。」

「お姉ちゃん、なでなでするね。」

「うみゅう…」

桜に頭を撫でられるととても穏やかな気持ちになった。

それでもとても怖い。前までは全然平気だったのに。

帰り道に夜道を歩いて家に帰るのは当たり前だった。

夏ではない限りは、

これじゃ学校も外にも出れない。どうしよう。

「お姉ちゃん、怖い?、ここに明かりがあるよ」

目を凝らすと白い光によって

黒い壁が灰色に染まっていた。少しだけ怖くなくなった。

「来睦ちゃん、歩ける?」

「うみゅ…」

「それじゃ、ゆっくり歩いてみましょう。」

アルティマさんはしゃがんで手を繋いでくれていた。

なんか罪悪感を感じる。

無意識に僕の目からは水?が出ていた。

「来睦ちゃんどうしたの?怖かった?」

「ううん…にゃんでもにゃい…」

「お姉ちゃん…」

桜は桜で何かを思ったのだろう。

僕はゆっくりと黒い道を光を辿って歩いていった。




☆☆☆




黒い道の先にあったのは、不気味な赤い扉だった。

まるで"入ってはいけない"かとでも言うように

アルティマさんが手をかけている。

ガシャガシャ、ザリリリリリ

なんか錆びているような音が聞こえてくる。

心做しかなんか粉みたいなのが落ちているような気がする。

くらくてよくみえないけども。

「開けれないわね、ちょっと離れてて。」

「お姉ちゃん、抱っこするね。」

僕は桜に抱き抱えられながら少し離れた。

「んー、えいっ」

アルティマさんは突然、右足で扉を蹴った。

赤く砂みたいなものが飛び散ってくる。多分錆びているのだろう。

「これでも開かないわね。来睦ちゃんどうする?」

「みゅう…」

「行き止まり?」

「もどってみる?」

「さっきの燭台の部屋に戻ってみましょうか…」




☆☆☆



さっきの燭台の部屋に戻ってきた。

僕達はくまなく部屋の壁や床などを探った。

「お姉ちゃん、燭台の下に階段あったよ」

どうやら燭台の下に階段があるらしい。正規ルートかな。

「はいれる?」

「入れるよ?」

「いってみましょうか。」

僕達は布に隠れている燭台の下から階段を降りた。

この階段煤だらけだった。

「くちゅん」

「お姉ちゃん、大丈夫?」

「来睦ちゃん。?」

2人ともほこりかぶっていた。

「お姉ちゃん、扉があるよ。」

そうだね、また不気味な赤い扉だね。

「うーみゅ、入れる?」

「お姉ちゃん、開けてみるね。」

桜はドアノブに手をかけると普通に開けるようにねじった。

ガチャン

扉は半開きになった。さっきの扉とそこまで大差ないのに

そんな簡単に開くんだ。

扉の向こう側には赤い光みたいなものが見えた。

「ライト。」

桜はライトで道を照らす。

割とダンジョンでは良くありそうな煉瓦の道をしていた。

これだけ暗いのに何故赤い扉は見えたのか。

僕は考えてるうちに怖くなってきた。桜にしがみついた

「お姉ちゃん、どうしたの?」

「あかいとびら」

「赤い扉があるね、どうしたの?」

「にゃんでみえるの?」

「どういうこと?」

「ここまでくらいのになんではっきりみえるの?」

「確かに。」

「言われてみれば可笑しいわねえ。罠かもしれないから注意していきましょう。」

本当に赤い扉は不気味だった。それはもう怖いくらいに。




☆☆☆




僕達は赤い扉の隙間から部屋を見た。

そこにいた赤い光は"白骨"Lv.50の目だった。

「可笑しいわねえ、このダンジョンはスケルトンしかいないはずなのに。」

「ふぇ?」

「ホワイトスケルトンでしょう?名前変わってるけど。」

どうやらチュートリアルダンジョンに異常が起きているらしい

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