第41話 燭台
フィールドが帯電している。ボックススライムは液状になっていた。
そのまま向こうに歩くと、扉を見付けた。
☆☆☆
3人で扉の前に立つ。
扉は結構大きく、うねる様な紋が描いてあった。
「来睦ちゃん、扉の向こうは何があると思う?」
ここでまたアルティマさんが質問してきた。
扉の向こう…階段があればいいなと僕は思った。
けどきっと違うのだろう、
新たな仕掛けか罠か。敵か、推測に違わない。
「えっと、しかけですか?」
「確かにここのダンジョン、初心者向けの割合には仕掛け多いわね。」
アルティマさんも思っていたらしい。
チュートリアルダンジョンの難易度じゃないことを
「お姉ちゃん、大丈夫だよ。」
僕はそれでもきっと階段だと思いながら扉に触れた。
扉はバリバリと音を立てて開く。
秒にして10秒くらいか。とても大きい音だった。
扉の向こうを見てみる。
遺跡の壁のような赤い土で照らされた壁と
3つの燭台があるだけだった。
☆☆☆
さっきの件もあり燭台は信じられなくなっていた。
僕は接触して確かめようとする。
「来睦ちゃん、持ち上げるわね。」
アルティマさんが僕を抱き抱えて持ち上げる。
僕は燭台に触れた。
「あるてぃましゃん、つえ、かして」
「届かなかったのね、わかったわ。桜ちゃん、渡してあげて」
桜が僕の手に杖を渡す。
ふわふわしたけもみみと尻尾が風に揺れる。
「あら、かわいい、あとでもふらせてね。」
「いやだ。」
「お姉さん、泣いちゃうわ。」
感触さえなければ触らせていたけども感触があるから無理
僕はそのまま燭台を今ある力で叩いた。
カーンッ
燭台は振動はしたもののびくともしなかった。
「本物かしら?」
「ほんもの?」
「お姉ちゃん、私も叩いてみるね。」
次は桜が叩くらしい。
桜はいあいぎりの構えをするとそのまま剣を抜き燭台を切り付けた。
切り付けられなかった。やっぱり本物かな?
「お姉ちゃん本物っぽいよ。」
桜は青白く輝く綺麗な剣を鞘に仕舞いながらいった。
「大丈夫そうね。3人一緒に唱えましょう。」
3人で一緒に火を灯すらしい。
体には白い粉が付いている。粉塵爆発2回目は不安になった。
☆☆☆
「私から行くわね。」
アルティマさんはそう言うと瞬時に手の上に20cmくらいの球体になった
赤く輝く炎を発現させた。
「次はお姉ちゃんだよ。」
「ぼく。」
僕はアルティマさんの真似したけれど大きさは真似出来なくて
10cmくらいの球体になった炎を発現させた。
「上手になったわねえ。後で撫でてあげるわ。」
撫でられるのは嬉しい。けどその撫で僕の獣耳目的じゃないだろうか。
「次は私だね。」
桜はそう言うと手に炎を纏わせ直径20cm程度の球体にした。
せーの
3人それぞれが放った炎の球は燭台に火を灯し。壁に当たって霧散した。
あの壁よく見ると紫色に光っている。
魔法無効化のエンチャントでもかけられているのだろう。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
そんな大きな音と共に燭台の向こう側の地面に階段が現れた。
土をかぶっていて少し怖い。
「来睦ちゃん、地下1階への入口だわね!」
「このだんじょんこわい」
「お姉ちゃん、それには凄く同意するよ。」
私たちは階段を降りていくことにした。
じゃないとダンジョン進まないもんね!
階段の中は薄暗かった。
「お姉ちゃん、暗くて怖い?これで大丈夫だよ!」
桜が手の上から光を放った。
「あるてぃましゃん。」
「なあに?来睦ちゃん。」
アルティマさんはしゃがんで僕と目線を合わせた
「だんじょんによってはとうろうとかひつようにゃのですか」
「あら、難しい言葉知ってるわねえ。そうね、ダンジョンがくらいから明かりを示すアイテムとか光魔法とか必要なのはよくあるわ、ほぼ初期からあるわね。」
初期ってなんのことだろう。
とりあえず、ダンジョンが暗いのはよくあることらしい。
僕達は桜の後に続いて地下に降りていった。




