第3話 根拠
僕はとりあえず、妹に家に入れてもらった
「そこに座っていて」
僕は首をかしげながら妹の指さした場所に座る
「?...」
最近のVRゲームのパッケージカードが机の上に置いてある。
VRは確かゲーム内で感覚を感じ取れたり自らの意思で動かせたりするゲームだ。
やったことはないが妹や弟が何時もやっているVRで少しだけ興味を引かれる。
弟や妹に誘われたら僕もやってみようかなとは思っていた。
☆☆☆
妹が麦茶を持って戻ってきた
「で、君は誰なの?」
「きみのおにいちゃん。」
なはずだ、目の前にいる妹は妹だと思う。
「根拠は?」
「ぼくのなまえはあまぎ かえで、きみのなまえはあまぎ さくら、おとうとのなまえはあまぎ くぬぎ、おかあさんのなまえはあまぎ ゆず」
あっていてほしい。昨日まで一緒にいたのだから
間違っていたら認識がバグっているか異世界かそれくらいしか考えられない。
「うーん、あってるけど...信じられない...ちょっとその制服についてる名前見せて。」
「うん。」
僕は制服についてる名前を見せた
「天城楓…、確かにお兄ちゃんの名前だ。」
「ぼくもしんじられない。このすがたになったことが」
その気持ちはよくわかる、僕も未だに
自分に何が起こったのか理解出来ていないのだから
☆☆☆
「本当にお兄ちゃんなの?」
「せいふくだけじゃしんじられなかったの?」
「とても…」
僕の妹は酷い妹である。
僕に制服着せたお兄ちゃんはどうやって何処に行くのかくらいは想像してほしい。
本当だよ、という言葉を飲み込み僕は桜の情報を桜に話す。
信じてもらうためだ。
「さくのすきなものはたしかももだったよね?、たんじょうびはしがつついたち、はるだよね、はるといえばさくらだからさくらってなづけられたんだよね」
「ここまで知ってるのはお兄ちゃんと櫟くらいだね、本当にお兄ちゃんなんだ」
桜は昔は恥ずかしがり屋で僕達家族3人以外
誰とも会話しない子だった。本人には言わないでおこう。
「だからそういってるよ?」
「可愛くなったね」
「かわいい?」
「可愛いよ、そこら辺にいる子よりもよっぽど」
アニメに出てくるような髪色と目だものね。
納得は行くが「なんかくすぐったい。」と思った。
「言われ慣れてないのかな?」
言われ慣れてないんだよ。性別を間違われたことはあったけど
「どうする?」
その質問聞きたいのは僕だよ。
「どうするもなにも...せつめいしなきゃ...」
「説明をどうする?」
「なっとくできるせつめいがおもいうかばない。」
「納得できる説明したところで信じてもらえるか...」
「そうだよね」
普通の人なら信じない。僕も未だに信じれない。
☆☆☆
「ただいま」
櫟の声が聞こえた。
「おかえり」「おかえり」
この姿で初めて返す挨拶。
「あれ?なんか可愛い声が混じってた様な」
櫟が帰ってきた、どうしよう。




