第31話 称号
すぐそこで釣りをしていた
成人くらいの女性に話しかけられた。
☆☆☆
今の釣り堀は午後初めなのかあまり人はいない。
空には鳥に乗って青い空を飛んでる
騎士さんとか巨大なモンスターとか見えるが
釣り堀に人は見当たらない。
視点を戻してお姉さんを見てみる。
見るからに怪しいお姉さんだ
魔導師の様な服を着ていて
片手には光る球体の付いた杖を持っていて
腰には鞘に包まれた西洋風の剣を刺している。
魔法剣士かな?
上級者の様な、長年いるような目をしている。
流れるような金髪と青い目が綺麗だった。
僕の幼児な体と違い大人の体付きをしている。
「初めて見る子だね。獣耳キャラクターこのゲームにはいないはずなんだけど…」
そんな呟きが僕の耳に届いた
☆☆☆
怪しげなお姉さんは困惑している。
確かに獣耳キャラクターは存在しないはずだ
「あ、あの、ぼく、ぷれいやー…」
「んn?」
何故か頭をなでなでされた。
耳に触れられている感覚と撫でられる感覚でくすぐったい。
「お姉さんと一緒に来る?」
幼い子供に話しかけるように返された
「ぼくは、このげーむ、どういうのかわからない、から」
なでなでなでなで
怪しげなお姉さんの手は未だに動いている。
「お姉さんはね、魔弾って呼ばれてるんだけど、お嬢ちゃん、聴いたことない?」
お嬢ちゃん呼びはやめていただきたい。
お嬢ちゃんって呼ばれる幼女なのは認めるけど
中身は高校生だ、やめて欲しい。
「まだん、ですか?」
「そうよお?魔弾のアルティマ、私の名前よ?」
聴いたことがない。その前に
「きのうはじめたばかりだから…けんひめくらいしか…」
「剣姫ちゃんかあ、人気だもんね。」
剣姫を知っているようなそんな感じで返された。
☆☆☆
「お姉さんはね、剣姫ちゃんのお兄さんも知ってるよ。」
あ、それ僕です。とは言えなかった。
「黒騎士ヴィレムって言ったかな?」
黒騎士ヴィレム?誰ですか?首を傾げていると
「あれ?黒騎士はわからないかー、怖いからね。」
怖いのか、黒騎士さん。
そして僕の頭のなでなでは未だに続いていた。
☆☆☆
そういえば開始直後の通知見てなかった。
と思い出して通知を開いてみる。
《称号入手:永久なる神秘幼女》
この称号は世界に謳われる神秘に贈られる。
神秘幼女に送られる称号
称号により魔眼が金色に染まるのが特徴。
この称号は外せないものとする。
この称号は隠蔽されるものとする。
取得条件:神秘なるログイン
対象/隠蔽:神秘幼女/ーー、ーーーー
効果:異能、魔眼、魔法の超越
☆☆☆
その通知の内容が信じられなかった。
なにこれ…そう思うほどに。
まず、神秘幼女に関してである。
僕は神秘になったのか?
神秘の名前もよく読めない文字になってるしそもそも神秘ってなんだ、よくわからない。
妖怪なら来ないだ卯月と名乗ってきたのじゃロリに合ったけど…あれでも400歳は生きているらしいし
つまり僕のために神社とか建てられるってことなのかな?…
考えすぎか。
そもそも異能はまだ試したからわかるが魔眼ってなんだよ!
僕これじゃ完全に化け物じゃん!
やだよ、そんなの、称号外したいよ!
そして魔法の超越ってなんだよ
そんな中二病みたいな名前の称号は
そばにいるアルティマさんを気にかけず。
僕は頭を抱えて座り込んだ。
流石にそうせざる負えなかった。
とても神秘なんて非現実すぎたから。
「うわああああああああ…」
「お嬢ちゃん、どうしたの?大丈夫?」
アルティマさんは心配してくれてるのだろう
でももうちょっとこのままにさせてほしい
僕の居た現実はたった1個の称号で、変化で壊されたんだ。
「ごめん、しばらくこのままで…」
「う…うん…」
アルティマさんは戸惑った返事をすると
しばらく釣りの方に没頭した様だった。
称号:永久なる神秘幼女
この称号は外せないものとする。
この称号は隠蔽されるものとする。
入手条件:神秘なるログイン
何れかの神秘の特徴の姿でログインする。
対象:神秘幼女/ーー、ーーーー
神秘である。
効果1:異能の発現
効果2:魔眼の発現
効果3:魔法の超越




