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世界  作者:
-1st- / 夏の始まり
31/175

第30話 再世界

そんなことを思いながら

僕は昼食を食べるために台所に向かった。




☆☆☆




昼食を食べる。とは思ったものの

どうやって準備すればいいのか

さっき冷蔵庫を開けようとしたけど

何も出来なかった。自分の背が低すぎた。

今の僕の身長は大体5歳児くらいだ。

このままじゃ何も食べれない。

近くに台みたいなものはないし

力が足りなくて椅子も動かせなかった。

…どうしよう…

桜も櫟も何時帰ってくるかわからないし

お母さんは夜までいない。

今は家に誰もいない状態だ。

僕はちゃんと玄関に

鍵かけてから自分の部屋に行った。

多分、みんな合鍵持ってるから大丈夫だと思う。


僕は気晴らしにVRすることにした。

待っていても何も出来ないし眠くもない。

現在のVRは肌に接触さえしていれば

世界に入れるらしい。

メガネ版だってあればイヤホンだってある。

時代は進化した。そんな時代で作られた

イヤホン状の端子を装着して。

いざVRの世界へ「ダイブイン。」




☆☆☆




再び白い空間にたっていた。

何やらリストが表示されている。

「キャラクター1『来睦』を使用しますか?、新しくキャラクター2を作りますか?」

なるほど、サブキャラを作れるという奴かな?

どうしよう。前回のログインで周知されてそうだし

この余計な獣耳尻尾はどうやっても消せない。

種族という概念さえあればごまかせるのに

けど多分身長も低いのでごまかせないとおもう。

もとよりこの体はキャラクターみたいな

髪色と目色、獣耳尻尾だ

僕は変えるのを諦めてそのままプレイすることにした。

桜や櫟はサブキャラ持ってるのかな?

桜はそのまま持ってなさそうだなあ。

櫟は…何かと格好いいの持ってそうな気がする。

そんなことを考えながら僕は

キャラクター1『来睦』を爪の鋭くなった左指で押した。

『おかえり、VRの世界へ、来睦様』

そんな言葉と共に視界は暗転した。




☆☆☆




僕は釣り堀にたっていた。

昨日ログアウトした場所だ。釣りでもしたいが

釣竿を渡されていない。

つまり僕は何も出来なかった。

「お嬢ちゃん、何やら困ってるようだけどどうしたの?」

すぐそこで釣りをしていた

成人くらいの女性に話しかけられた。

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