第26話 不眠
そういえば桜とお風呂に入って寝ちゃったんだっけか。
恥ずかしい。
どうやって顔合わせようかな。
☆☆☆
「お姉ちゃん、寒くない?大丈夫?晩御飯食べれる?」
うーん。食べれなさそう。
「うにゅ…」
僕は起きたばかりで眠そうに目を擦る。
「?(なでなで」
「たべれにゃい…」
口調が幼児化しているような気がする。
「そっか、洋服持ってきたけどきれる?」
洋服は自分できれると思う。
「きりぇりゅ…」
「お姉ちゃん、口調が幼児化した?」
気のせいだと思いたかったけど今ので確実したようだった。
「しょーにゃのかにゃ…」
「その方が見た目に似合っていていいと思うよ。」
VRどうしよ。恥ずかしいと思ってしまう。
「しゃ、しゃくあ、おやしゅみ…」
「お姉ちゃん、おやすみなさい(なでなで」
桜は僕の頭を撫でると部屋を出ていった。
☆☆☆
桜に持ってきてもらった服を着てみた。
桜が昔着ていた子供用の猫着ぐるみパジャマだった。
昔は3人で動物の着ぐるみ着て寝ていたっけ。
あの頃の櫟は純粋に僕を慕っていて
可愛かったのにとか思い出していた。
切る時に尻尾が引っかかった。
少し体に大きいようでぶかぶかしている。
けれどなんか違和感が残る。
僕が幼女になったせいだ。
それは仕方ない違和感なのかもしれない。
僕の部屋は結構簡素な作りになっている。
眠れないけど、眠ってしまおう。
ご飯食べに行った桜を呼び返すのは悪いから
…寝れない。どうしよう。寝れない。
窓から星を眺めていようかな。
そう思って窓側に行った。
すると
『おや?とても可愛らしい幼女がいるのじゃ』
誰かの声が聞こえた。というか頭に響いた。
お化け?怖い。桜を
『そんなに怯えなくていいのじゃ、それと人の子を呼ぶのはやめて欲しいのじゃ、見つかりたくないのじゃ。』
人の子…?、そこにいるのは人じゃないのかな?
僕も今は人とは言えないけども
僕がこうなった原因もわかるかもしれない。




