第25話 睡魔
子供のように泣いてしまった。
こんな風に泣いたのは久々かもしれない。
☆☆☆
「うぅ…ぐすっ…」
「お姉ちゃん、なでなで。」
僕は桜に頭をなでなでされている。耳が揺れる。
尻尾も揺れる。
「ぎゅ」
「お姉ちゃん、なんか可愛い。妹がいたらこんな感じなのかな?」
妹?…うん。僕の体は幼いもんね。
「妹かあ、複雑な気分。」
「でもお姉ちゃん小さくて可愛いもん。」
可愛いのは認めるよ。
だって、今の僕の姿は獣耳の幼女なのだから
「ふあぁ…」
なんだか眠くなってきてしまった。
まだ体も洗ってないのに
きっと泣き疲れたからかな。
「眠い?」
「なんかこの体になってから体力が無くなったように思うんだ。」
気のせいじゃないはず。
「お姉ちゃんすぐ寝るもんね。前もそうだったけどここまで早くはなかったよ?」
「うにゅ…子供に近づいてるのかな…」
そういえばまだ体洗ってない…
気持ちいい、おやすみなさい。そして2度もごめんね、桜。
☆☆☆
「お姉ちゃん寝ちゃった。このままじゃ風邪引くから早く上がらせなきゃ。」
私は眠っているお姉ちゃんを抱いた。
「お母さん、お姉ちゃん寝ちゃった。」
「まあ、タオル巻いて毛布でもかけておきましょう。」
「任せたー」
さて、私もあがるかな。
「ふあぁ」
なんだか眠くなってきちゃった。
私も早く上がらないと。
☆☆☆
気が付いたら自分の部屋のベッドで寝ていた。
毛布は4重。結構重かったけど
下がタオルだけだった…
そういえば桜とお風呂に入って寝ちゃったんだっけか。
恥ずかしい。
どうやって顔合わせようかな。




