第23話 桜と僕
櫟の部屋にはこれ1枚で行ったんだ。恥ずかしい。
櫟が見てないことを願うしかなかった。
☆☆☆
鏡に映った小さな体を見てみる。
ぴこぴこと動くもふもふしてとんがったキツネのような獣耳
ゆらゆらと動めくもふもふした毛並みのいい青色の尻尾
汚れのないやわらかで綺麗な真っ白い肌
とてもしなやかで光を反射して輝いている薄水色の髪
幼女特有のぽっこりとしたお腹と耳の辺りにある紅葉の様な小さな手
腕を曲げた時に関節のわかる肉の皺…
そして大事な部分もなくなっていた。
ぼくは変わってしまったんだ。
鏡の中の綺麗な金銀のオッドアイと僕の視線が合う
もちもちとした柔らかそうな頬をふくらませ
不満そうな表情をした裸の5歳前後くらいの幼児
可愛らしく純粋な僕の目から見ても明らかに小さくて幼くて、
ぬいぐるみの似合う様な可愛らしい人形みたいな幼女がいた。
きっと他人だ、何も見なかったんだ、違いない。
僕はそんなに綺麗でもなければ幼女でもないこの幼女は一体誰だ
☆☆☆
…現実逃避したいな…(目逸らし、恥ずかしがり。
「お姉ちゃん、自分の体から目逸らしちゃダメだよ!」
うぅ…だってー自分の体が幼女なんだもん…
「泣きそう。」
「かわいいからいいじゃん。」
かわいいって…可愛いのは自分でもわかるけど…
どうやって生活すればいいんだよ。
「お姉ちゃん、お風呂入ろ?」
「なんで。僕断ったじゃん。」
確か記憶が正しければ、正しくなくても断ったはずだ。
自分の妹に発情したくないから。
「お姉ちゃん、もしかして私のこと嫌いなの?」
ねえ、なんでそんな泣きそうな顔で返してくるの?
「嫌いなわけないじゃん。」
「なんで?」
「桜は可愛いけど妹に発情したくないから入らない。」
僕は理由を告げた。
「お姉ちゃんならいいよ?」
「それどういう意味だよ!」
姉妹であっても元は兄妹だからだめなんだよ!
「お姉ちゃんになら発情されてもいいよ?」
どうやらゴリ押ししてでも僕と風呂に入りたいらしい。
「それにお姉ちゃん、裸になったんだからどっちみち入らざる得ないよ。」
詰んだようです。
ぼくは桜にだかれると風呂場の中に連行された。
☆☆☆
ぼくはお湯に指を入れてみる。
「あつっ」
「あれ?39度だから何時もより温いはずなんだけど」
「え?」
言われて温度調節を見てみると39度と表記されていた。
あれ…?可笑しいのは僕自身の体なのかな?
「動物寄り…?、でもはいれなくはないかな。」
「お姉ちゃん、入れる?」
「多分届かないかも。抱き上げて。」
恥ずかしいけどこの方法で入るしかない。
「お姉ちゃん、とりあえずお湯かけるね。」




