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世界  作者:
飛行艇
174/175

凍て付く

魚10体討伐もだった、たまちゃんを見る、向こう側に弓を構えていた。

何をする気なんだろうか。何かするのかなと思ってみていると兵隊さんにとめられた。

どうやら都の中で武器を使用するのは禁止らしい。結構そこら辺はしっかりしているんだね。

「何処に行くのじゃ?」

「どこに…?」

僕はたまちゃんの言葉に首を傾げる。何処にって言ったってよく取れる場所はそこらなんだし行くあても何も無いと思うんだけども…

「とりあえずもどるしかないんじゃないの?」

「戻るしかないよね」

さっき来た道ってどっちだっけ…

兵隊さんが向いていた方だから確か向こう側かな。

そう思って僕は足を動かした。


再び集落から離脱して行ったことのない方向に向かって水の流れている道を歩く。

ぱちゃぱちゃという水の跳ねる音がする。未だに冷たい。辺りには浮遊する遺跡とか球体みたいな滝のようなオブジェクト?とかが見える。

「くりむちゃん、先に行くと危ないよ」

まあ確かに危ないと思う。僕は浮遊が使えるからそんなに危なくないけども

今から戦闘するんだけども水の中に入るのは結構厳しく僕にとってはとても辛い。

「きゅいきゅい」

歩いていると不意に足元から鳴き声が聞こえた

僕はしゃがんで持ち上げてみる

「きゅいー」

小さなペンギンは喜んでいるようだった。敵対心とかないのかな。

塔のペンギンもあまり敵対心はなかったような記憶がある。

最も攻撃は危なくて痛そうなものだったけれども

軽く撫でてその場に置くと再び歩き始める。

何故かペンギンは僕に着いてきて擦り寄ってくる。

追い付いてきたティーナさんとたまちゃんは遠目でこっちを見ている。

きっとペンギンを警戒しているのだろう。

「なついているのじゃ?」

「懐いているっぽいね」

僕はしばらくペンギンと目線を合わせた。

1分くらいだろうか、目線を合わせると僕とペンギンの間にウィンドウが出現した。


 『リトルペンギンをテイムしますか?』

 ・はい

 ・いいえ


僕は迷わず『はい』の方を押した。

リトルペンギンはおそらくはモンスターの名称だと思う。

すると再びウィンドウがでてきた


『名前を入力してください』


名前…、従魔にするなら固有の名前も必要なんだろうね

ペンギンと向き合う。

頭の上に疑問符を浮かべたペンギンは綺麗な僕の髪色によく似た薄い空色の瞳を向けて僕を見詰めている


うーん…空色…晴れた真夏の空の色。

今日からこの子は晴だ

僕は名前記入欄に晴と打ち込んだ。



晴は喜んでいるようだった。僕は晴を抱えて再び歩き始める。

結構重いけどそんなに持てなくはない。塔のペンギンと同じくらいの重さだった。

頭に乗せて歩くには重すぎるのでそのまま抱き上げて歩くことにした。

後ろを振り向くとティーナさんが立ち止まっていた。何を見ているのだろう…

ちょっとチャット送ってみよう

『てぃーなさんはなにをみているの?』

しばらく待つ、しばらく待って返事が返ってきた

『ちょっとギルドのこと』

ギルドのメンバーと会話でもしていたのかな

そのままよく取れる魚の場所とか聞いているのかもしれない。


「多分あっちだよ」

ティーナさんが指さした方向は神殿のようなものが薄く見える。塔の近くっぽいけど周りを見ても塔らしきものは見当たらない。

でもさっきより微妙に色濃く見えるっぽいから塔よりは近い位置にいるのかもしれない

「しんでん?」

「くりむちゃんは神殿みたいのが見えるの?」

「見えるのじゃ」

僕に代わって返答をかえしたのはたまちゃんだったどうやらたまちゃんにも見えているようだった

あのら辺に魚がいるのならここからだとちょっと遠いような気がしなくもない


☆☆☆


しばらく歩いて数分くらいだろうか空は満天の星空がよく見える。

僕にも眠気が襲ってきてしまった。小さくなった手で目を擦る。


『あるじ?ねむいのじゃ?』

『眠くないよ…』

『無理するでないのじゃ』


無理してるのはたまちゃんなんじゃないかな、それともこの距離動いてまだ大丈夫なの…?

気が付けば周りには何匹も魚が跳ねているように見える。でも少しだけ遠いしあのら辺までは石段は続いてなかったはずだ。

その癖水に浸かった石段はよく見えないからとても危なっかしく覚えたけれど道の保証はされているからそっちの方ではまだ優しいのかもしれないと思ってしまった。

後ろを見るとティーナさんが新田らしき建物の石段のところに座っていた。

僕はたまちゃんに抱き抱えられてきたから大丈夫だけども


「てぃーなさん、だいじょうぶ?」

「くりむちゃん、ちょっと辛い、休ませて」


ティーナさんを見据えると僕はたまちゃんに指示を出した。

「たまちゃん、てぃーなさんのとこに」

「わかったのじゃ」

たまちゃんは僕を抱き上げるとティーナさんのところに下ろしてくれた


僕はティーナさんに駆け寄ってなでなでした。

僕一人だと少しだけ届かなかったけどもたまちゃんが持ち上げてくれた

「くりむちゃん。ありがと」

そのまましばらくなでなでは続けることになった


しばらくして。釣竿もなければ何も無いけれど僕達3人は遠距離攻撃に長けているような気がするからそのまま魔法を飛ばして魚を取ろうと考えた


「届く?」


ティーナさんは片手に剣を構えて向こう側に斬撃を放つも魚には届いていない

これ凍らせた方がいいのではないかと


僕は晴を両手で持ち上げる。

「きゅい?」という可愛らしい鳴き声と共に懐いている晴は首を傾げた


「れいとうびーむ」

「きゅい!」


きゅぃぃぃぃんという音が周囲に響く

晴の嘴の先に冷気と共に青白い光が集まっていく。

直接打っても食らっても凄まじい威力がある。


晴が嘴から冷凍ビームを発射した。

水の上が氷結晶で覆われていく、これ僕が打つよりも強いんじゃないだろうか


辺り一面…というか僕の周囲100mくらい氷でおおわれていた。

たまちゃんとティーナさんが駆け寄ってきた

足場の水まで凍り付いてはシャリシャリという音を立てている


「これでとどくんじゃないかな。」

「届く届かない以前に氷砕かなきゃダメだよ…」

「たまちゃんならできるんじゃない?」


僕は晴が凍らせてできた足場の上を歩いていく

この下あたりかな…

魚が居そうなのはこの辺りではあるよね


氷の貼られた海を見るとそれはもう見事なくらいに魚が沢山いる海だった。

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