移動
宝箱を開ける。僕もティーナさんも宝箱にすぐに駆け寄る。
割と何時ものことで非力な僕にはその宝箱は開けることはできない。
けれども聞かれるんだ。
「来睦ちゃん、開けてみる?」
「ぼくにはむりだよ」
「そっか」
ティーナさんは笑うように僕の頭を撫でた。
宝箱に入っていたものは羽織と素材と綺麗な刀
宝箱はアイテムを移し替えると直ぐに消滅してしまった。と同時に僕達も塔の入口付近に転移させられた。上を見ると星が瞬く綺麗な夜空が見えた。
風景には妥協しないこのゲーム。風景だけでも見るのはいいかもしれない。
ジェリルブレードx2
種類:装備/武器/未分類
(装備中)極寒環境のダメージを受けなくなる。
スキル
特殊:氷盾
自身の目の前に氷の盾を形成して攻撃を防ぐ
特殊:氷錐
自身の周囲に菱形の氷塊を形成して対象に飛ばす
テキスト
海月の触手をイメージしたような半透明な刀。その剣は向こうの景色をも透かし攻撃も忍ばせる。
ジェリルマントx1
種類:装備/装飾/水中
(装備中)氷属性魔法威力が10%上昇する。
スキル
常時:氷魔軽減
氷属性の魔法ダメージを20%軽減する
常時:氷結無効
状態異常の氷結の効果を受け付けない。
テキスト
悠然と海を漂う海月を思わせる笠付きのフードが付いた薄青色の雪結晶の模様が付いた純白色な羽織。冷凍されない。
グレイスジェリールの生核
種別:生核
グレイスジェリールの核である。様々な利用方法がある。
蓮の葉x10
種別:素材/植物
蓮の葉っぱ、水に浮かべると足場として使える様になる。
菱形の群塊x10
種別:個体
巨大な海月から取れる氷塊、殻の部分の破片のようなものである
滑る浮遊笠x2
種別:布地
海月系の敵から取れる寒天状の布地、ひらひらしていて薄く破れそうだ。
立方的な発光体x2
種別:個体
海月系の敵から取れる発光体。主に海月が敵を感知するために使うセンサーの様な役目を持っている。
潤う滑油x5
種別:液体
海月から取れる油分、海の中を漂う役割をしている
発光ポーションLv.5 x5
種別:ポーション/状態
このポーションを使うと一定時間体が発光するようになる。
滑面ポーションLv.2 x2
種別:ポーション/状態
このポーションを使うと一定時間、滑りやすくなる。
たまちゃんは刀を取ったようだった。
とても綺麗で和風っぽいたまちゃんに似合っているよ。
「来睦ちゃんはどっち取るの?」
正直どっちでもいいんだけども。僕は刀は使えないし。使えると思ったマントを手に取った。
手触りは薄く透けるように綺麗で破れそうな感じ。でも透けてない。
長く広い白い布地にはところどころ雪の結晶のような模様が描かれている。
上のフードには半透明でひらひらした綺麗な笠が付いている。
破けそうなくらいには長くはないけど引っかかりそう。
「似合いそう!」
ティーナさんが何か言ってるけども無視したい。
ティーナさんも刀を手に入れたようだった。
僕は物理の類は忌々しい称号のせいで一切使えないから仕方ないね。
僕はそのマントをアイテムボックスにしまった。
装備はまた何時か。として
今は素材分けしないといけない気がする。
ティーナさんが僕に刀を渡してきた。僕はティーナさんから刀を受け取れた。
やっぱり受け取れないかなと思ってたけどすんなりと受け取れた。
刀身は綺麗でよくわからないけど日本刀のような構造をしているように見える。
手をかざすと向こう側の手まで反射して見える。
たまちゃんはとんでもないものを手に入れたんじゃないかと思ってしまったんだ
少し構えてみる。月の明かりに照ってきらきらと輝いているが刀身は見えない。
暗殺者あたりに向いているんじゃないかな。
来睦ちゃん格好いいと興奮しているティーナさんに刀を返す。
返した途端残念そうな反応された…
素材の分離も終わった。ティーナさんが遠慮したりしていた部分もあったけども何気に均等に分けれたような気はする。
そういえば次はどこに行くのか。僕は首を傾げる。
「来睦ちゃんはどうする?」
僕はできればたまちゃんに付いて行ければ大体どこでも言いけども…
そろそろ次の島にも行きたい気がする。
「つぎのしま?」
「次の島かあ…向こう側に飛行艇あるからそこまで歩くけど大丈夫?歩ける?」
大して体力的には問題ないし歩けると思う。頼もしい人?妖怪?もいるし
「あるじが歩けなくなったら私が背負っていくのじゃ」
ティーナさんが指さした方角には薄らと城郭の壁みたいなものが見える。
あれは街だろうか。
ティーナさんには多分見えていないのだろう
前でキョロキョロと何かを探るように、いや観察してる様な動作をしているティーナさんに一応聞いてみることにする
「てぃーなさん」
「なあに?くりむちゃん」
僕は向こうの壁が薄ら見えた方向を指さす。
「かべみたいなのみえる?」
「みえないよー?」
「あるじ、私にも見えるのじゃ」
どうやらティーナさんには見えないらしい。
たまちゃんは僕と同じような、おそらく僕以上の視力持ってるから見えても尚更だね。
「くりむちゃんとたまもさんはみえるの?」
「うん。」
僕はティーナさんの問いに返し頷く。
「やっぱり視力いいんだね。羨ましいなあ。」
ティーナさんは僕が視力がいいのだと勘違い…?しているようだった。
「あのかべめざすのじゃ?」
「飛行艇の街の壁かな?」
ティーナさんによるとあっちの方向に飛行艇があるらしい。
「かべまでいってみよう。」
僕はそう宣言して壁の方向に歩き出した。
水は流れて変わらず澄んだ様に深い青に染っていて綺麗だけど何故か水面下に敵は見えない。
そして道も分かり辛く弱冠怖い
歩きながらも水面に手を触れると少し冷たく感じた。
「そういえば、ぺんぎんとさかなだけ?」
水の島入ってからはさっきからペンギンとさかなくらいしか見ていない
「うーん…」
ティーナさんに問いかけると考えるような返答が返ってきた。
ということは他にもどこかに居る可能性がある。
「向こう…うーん…なんだっけ…」
歩きながら、ティーナさんは何かを思い出そうとするような反応を見せる。
「なんだっけ…?」
「水の島にはたくさん建築物あるし集落と言えるのなら8つはあった気がするから…」
結構広い。たくさんどころか至る所に建築物あるよね。
道じゃない方見てみると諸島みたいなイメージの水に浮かぶ神殿みたいなのが薄らと見えるし
でもさっきの壁よりは濃いってことは壁よりも近くにあるのかもしれない
何時か攻略する機会がありそうな気はしなくもない。




