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世界  作者:
-2nd- / カエデの邂逅
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新階

罠の足場から足場がないから引き返さなければいけないけど引き返すことも出来ない。

「あれ…これつんだ?」

歩ける足場がなくて詰む、それはゲームにおいてはよくあることだとは思う。

現に今の状況だった。罠の場所で周りが薄青く染まった毒の水しか前後左右がなかった。

「どうする?」

ティーナさんが問いかけてくる。

「えんきょりいけるかためしてみよう。」

遠距離攻撃で動かせたら多分まだ救いようはあるような気がする。

「あれを撃てばいいのじゃ?」

たまちゃんが水晶を指さす。水晶に矢を当てればいいんだよ。多分。動けばいいな。

でも結界貼ってるから飛ぶかどうかわからない。

たまちゃんはその場で鉄の矢を構えると前の方にある水晶に向けて打った。

たまちゃんが射抜いた水晶は一瞬点滅した。

「はんのうした…?」

しばらくして鉄が擦れるような音が聞こえると同時に左にあった橋がこっち側に繋がった。

「ランダム性なのかな?」

ティーナさんは首を傾げるがランダム性ってのはありえないような気がする。

そもそもあの橋はスライドによって動いているからおそらく時計回りだと思う。

動いた箸を渡りきり水晶のところにたどり着いた。

水晶の奥には大きな上の階に続く階段が見えている

次攻撃することであの階段に届くのかな。

ティーナさんが剣で水晶を軽く叩く。

再び耳障りな音が響いて橋は右にスライドして動いていった。

ガシャンという止まった音を聞いてティーナさんが再び剣で水晶をもう一度叩いた。

橋は向こう側に回って階段への道が完成した。

「やっと3階に行けるよ。」

若干皮肉を愚痴る様な感じでティーナさんが呟く


今回の迷路は比較的簡単だったのかもしれないと思っていた直後にカチッという音が響き後ろに下がってきたたまちゃんの尻尾に埋もれる。

本当に油断ならない、階段の前に罠しかけるとは…

前言撤回、簡単だけれども最後の最後まで油断ならない僕を苦しめた階だと認識する。

金色の毛並みのもふもふは気持ちがいいけどもね。

何が起こるのかと思ってたら何も起こらなかった。

ただ足元に魔法陣が表示される。

それはなんか二重の星型のような絵を描かれた紫色の魔方陣だった。魔法陣…?なんの罠なんだろうか…

「たまちゃん、これなんのわな…?」

「あるじ、わからないのじゃ」

ティーナさんが魔法陣を見た瞬間に露骨なまでに嫌そうな顔をした。

なんか嫌な思い出したくない記憶でもあるのかと思ったくらいに…そんな顔だった。

「てぃーなさん…?」

「この罠…行動範囲制限してくるから嫌い。」

行動の制限範囲…?

よくわからないけどティーナさんが嫌そうに呟く。

「スキル使用不可の罠だよ」

…。僕は魔法型だからおそらく旗以外全部制限されるのだろう。

「ぼくほぼしんでない!?」

考えて本格的に自分のステータスに起こった不味さを理解する。魔法使えないって…

さっきの道で海月に魔法を弾かれたからおそらくこの塔では足引っ張りなのは理解しているけども

流石に攻撃手段まで失わせられると僕的にはもう手立てはないわけで。ほんとに嫌な罠だった。

ティーナさんじゃなくても嫌な顔すると思った。




☆☆☆




「3階に登ろう。」

僕はティーナさんに抱き上げられる。足元の魔方陣も僕の足と共に宙に浮いた。

「これ何時外れるのじゃ?」

たまちゃんが足元の魔方陣を指さしてティーナさんに問いかける。

「さっきのは1回光ったからこの階層終わるまでだね。」

光った回数で効果時間もわかるのかな。それにしてもこの階層終わるまでって凄く長生きがする。

3層にたどり着いて目の前に広がるのはかつての迷宮を彷彿とさせるそんなマップだった。これどうなってるのか。

上から水らしきものが滴り落ちている。毒の水だったら嫌だ。でもこんな初期側の島で

上から毒の水ってのもないありえない気がする。

そして今の足場は離れたら消える系の足場だから殺しに来ていると言っても過言ではない。

「たまちゃん、きをつけて。」

「わかってるのじゃ。」

向こう側に目を向けると海月らしきエネミー?が漂っているのが見えた。

あれ海月…?でもこの場所でスキル封印状態で戦ったら確実に詰むから出来るだけ早く消えない方の足場に渡りたい。

たまちゃんは尻尾に捕まっていた僕を抱き上げると蓮の上に下ろした。

「ティーナ、いってくるのじゃ」

「玉藻さん、気を付けて」

「?」

僕はたまちゃんの行動の意味がわからなかった。

首を傾げる。たまちゃんは僕を抱き抱えるとそのまま向こう側に走った。

「え?え?」

「ティーナは自力でも来れるのじゃろうて。大丈夫そうなのじゃ」

確かに近距離だし敵がいなくても走り抜けそうなくらいならティーナさんは出来そうな気がする。


しばらく走ってたまちゃんは消えない方の足場の蓮にたどり着いた。

下を見ればさっきまでとは違う薄い色の鮮やかな蓮の葉が一面に広がっている。

たまちゃんが見据えるは忌々しい海月。

その場で睨んでるとティーナさんもたどり着いたようだった。


シェルグライド Lv.40

シェルグライド Lv.40


「来睦ちゃん、スキル使えないけど私に任せて」

何する気なんだろう。

ティーナさんはその場で剣を真っ直ぐに構えると海月を睨んだ。

海月はその場をふよふよと漂っているだけだった。

ティーナさんは剣を抜くとそのまま跳躍して海月に斬撃を入れる。

淡い青色のポリゴン状のエフェクトを撒き切らして

海月はその場から消滅した

もう一方はティーナさんに気が付いたようで触手を伸ばしてくる。

ティーナさんは伸ばされた触手を切り落として再び跳躍するとその海月を真正面から真っ二つにした。

ティーナさんは近場の蓮に着地して剣を鞘に納める


「さて、来睦ちゃん、見てた?」

スキルを使わなくてもあんなに格好よく戦えるのは物理の強みなのかもしれない。

ティーナさんの問いかけに僕は頷いた。


シェルグライドが落とした素材は白染布と浮遊笠

分類は布地らしい、おそらく防具の素材なのだろうか。

そういえばこのゲーム生産どうするんだろうか。

アルティマさんの鎧だっておそらくあれは作ったものなんだと思う。

ティーナさんの剣は…作ったものでも宝箱でも有り得そうな感じの見た目をしている。




☆☆☆




細い蓮の道を歩く。なんか不気味な…というか物凄く見覚えのある柱があって。

2階のせいで柱を見ると無意識に警戒してしまう

その柱はただの装飾…だったらいいなあ。

近くを通り過ぎても何も起こらなかったからおそらく装飾なんだと思った。

何か起こってたものなら多分詰んでいた。

水面の中から蛙の敵が顔を出して毒玉を吐いてくる

ティーナさんが剣で毒玉を撃ち落としている。

「攻撃できないなら逃げればいいんだよ。」

ティーナさんの言う通り蛙に攻撃できない。

毒の水の中にいる蛙には多分毒玉なんて効きそうにないから返しても意味ない。

魔法が使えたら多分倒せるかもしれないけども

スキル封印くらったまんまだから

そのまま戦おうものなら毒水の中に落ちて多分戻されるんだと思う…

リスポーンしたことないからリスポーンしたくないから永遠にわからなくていいことだけども

「駆け抜けるのじゃ」

たまちゃんは僕を肩車するとそのまま細く向こうの足場に伸びた蓮の道を駆け抜けた。

肩車されて知ったけど3階の柱はあれがない。

だから比較的簡単なのかもしれない。

後ろを向けばティーナさんも事もないように追い付いてきている。

たまちゃんと同じ速さで走れるって結構人にしては凄いんだと思う。

それでも僕が怖がらないようにたまちゃんは加減しているのだろうけれども。

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