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世界  作者:
-2nd- / カエデの邂逅
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罠場

「あれかいだんじゃない?」

僕は三角形の形をした何かを指さしてたまちゃんに問いかけた。

「階段なのじゃ」

やっぱり階段のようだった。ってことはもうすぐでこの階は終わるのかな。

やっと終わりが見えてきたけど次の階があるって言うことはまだ冒険は終わっていなくて

凄く複雑な気持ちになってくる。

「来睦ちゃん、なんか悩みでもあるの?」

ティーナさんは僕の悩みさっき聞いた…けども重要なことは何一つ言っていない気がする。

あのことを明かして嫌われでもしたらどうしようもなくなる。僕は逃げなきゃ行けなくなる。

「とりあえず、攻略しに行こうよ。」

ティーナさんは僕に手を差し伸べる。

攻略しなければいけない。それは僕も思った。

僕はティーナさんの手を掴んで立ち上がった。

目の前の道を見るとどうやら迷路みたいな作りになっているらしい。

ところどころに忌々しい柱も健在だった。

この塔結構厄介な仕掛けも多い気がする。

僕は2度もこの塔の敵と仕掛けに苦しめられたのは事実だから頭を抱える。

「どうする?」

作戦会議、僕も考えるけれど作戦といえる作戦は何一つ思い浮かばなかった。

「あるじ、無理しなくていいのじゃ、この塔が終わったら1回ログアウトするのじゃ。」

3階で終わって欲しいけれども3階程度で終わる気配がないのが怖い。

このゲームは広いダンジョンが多いらしいから。

そしてこの上から伸びる鎖みたいなものも何処に繋がっているのかわからないせいで余計に不安を煽ってくる。

僕はこのゲームが怖くなってきたのかもしれない。

ログアウトした場合

また無事に来睦としてログイン出来るだろうか。


「あるじはどうやって分岐点に行ったのじゃ?」

分岐点って言うとさっきまでの僕が倒れていた道?

「ただはしっただけ。」

必死に後ろも見ずに走った、あの時は怖かった。

「なるほど、だから逃げたとか言ってたんだ」

ティーナさんが納得する。

というか今の今までその意味を理解してなかった?

僕は物理はダメだから魔法弾かれたら死ぬんだよ

僕のあの逃げたという意味は二重の意味で

だから理解された方が困るのは僕かもしれない。


たまちゃんが歩き出す。カチッという音が響き

たまちゃんが1歩道を下がった。

「予想以上に厄介なのじゃ」

ティーナさんと一緒に駆け寄ってたまちゃんの引いた場所を見てみると

その部分だけ紫色に染っていた。

おそらく毒だ。侵食されていくようにゆっくりと端側から蓮の葉が消えていく。

幾度となく柱の罠で見た見慣れた光景だった

おそらく道を消すトラップなのかな。これは厄介…

もう1回見渡してみてもトラップらしきものは見えなかった。糸式じゃない。

「見えないスイッチ式辺りが妥当だと思う。」

ティーナさんが冷静に分析していた。

よーく見てみるとところどころに水晶の玉座が飾ってある。あれ罠じゃないよね?

僕は首を傾げる。

「行ってみなきゃ攻略はできないのじゃ」

たまちゃんの言う通り進まなければ攻略は出来ないと言うのはこのゲームの鉄則だ。

たまちゃんは真っ直ぐに進む。

しばらくして再びカチッという音が鳴ってたまちゃんは後ろに飛び退いた。

向こうの方からスザザザザザという何かが擦れるような雨のような音が聞こえてくる。

僕は音に気付いて結界を貼る。

「来睦ちゃんも雨の降るような音が聞こえた?」

「きこえた」

「あの音聞き覚えがあるのじゃ…」

たまちゃんには聞き覚えがあるらしい。何処で聞いてきたんだろうか。

という考えと直ぐに答えはわかることになった。




☆☆☆




上を見上げる。上から降ってきた物は幾数の矢だった。しかも紫色のオーラが見える。

「毒属性付与付き…」

ティーナさんが呟く。トラップも容赦ない。

なるほど、たまちゃんはこの矢の音を洞窟の中で聞いたのか。納得する。

幾数の毒矢は僕の貼った結界に弾かれて毒の水の中に落ちていく。

結界無かったら死んでた。このダンジョンも絶対に初心者向けじゃないよ。

「容赦ない…」

ティーナさんが呟く。僕も納得するように頷く。

しばらく結界に毒矢が当たる音が響き。

カツーン…カランという音と共に毒の矢は止んだ。

僕は結界を解除する。

蓮の上を見ると幾数の毒矢が蓮に刺さっていた。

「これはどうやっていけばいいんだろう…」

「毒って触れたら猛毒付くよ。」

どうやらこの発動した後の罠ですらダメージは食らうらしい

「私に任せるのじゃ」

たまちゃんはそういうと僕とティーナさんを抱えて向こう側の蓮に飛び乗った。

「これぐらいなら怖くない。」

ティーナさんも大丈夫だったみたいだ。

たまちゃんが飛び乗った蓮を見てみる。

後ろの向こう側にはさっき矢を受けた蓮の残骸が漂っていて。

右はなんか橋らしきものがかけてある道があった。

奥には水晶も見える。

左に道はない。前は蓮の道が続いているだけだった

「たまちゃん、どうする?」

「主が決めればいいのじゃ」

僕は右を見る。なんかあの水晶らしきものが気になった。多分仕掛けだと思う。


橋を渡るが橋が木組みな上に脆そうな橋で怖かったけど全く壊れなかった。

先程の道から右を選んで向こう側に渡った。

今僕達の目の前には水晶がある。

「この橋以外道がないよ。」

後ろ以外前左右の道は途中で途切れていた。

「この水晶怪しいのじゃ。」

僕も水晶を何かすることで仕掛けが動くと思う。

「てぃーなさん、けんでたたいて」

この水晶は柱の水晶と違って傷をつけたらダメな方の水晶だと思った。

ティーナさんが刃の後ろで水晶を軽く叩く。

水晶は淡く輝いて後ろからガガガガガガッという採掘機が動くような音が聞こえた。

後ろを振り向く。なんか橋が若干右方向にズレてきているような気がする。

「なるほどなのじゃ」

たまちゃんは納得する。多分僕も納得した。

「これ…ほうこうかえるしかけだ。」

橋の方向を変えて正答を導き出して階段にいけというパズルだと思う。

複雑だし難しい。やっぱりこの当鬼畜なんじゃないかなと疑わざる得ない。




☆☆☆




と思ったけど階段が真ん中だったので割と苦労しないでいけそうな気がする。

ただ問題は向こう側の橋の向きがどうなっているかという方とこの水晶は1回しか使えないのか

というような疑問だった。

「ティーナさん、もういちどけんでたたいて、たまちゃん、てぃーなさん、みぎにいそぐよ」

ティーナさんは先ほどと同じように水晶を叩くと僕の方に走ってきた。

僕とたまちゃんは右の方に走って渡り切った。

ティーナさんも橋が動き切る前に右の方に渡り切った。

その途端にカチッという嫌な音も聞こえた。

「また罠…?」

ティーナさんが首を傾げる。

さっきから敏感になってきそうなくらい罠が多い。

「上から青い球体が降ってきた。」

一応僕は結界を再び展開する。

こういう降ってくる系は蓮の下の毒の水の飛沫で死ぬ可能性もあるから…

上から降ってきた青い球体は結界にパシャンという音を立てて青く弾ける。

「ぺいんたーぼーる…?」

あれは多分トラップの中では比較的優しい方なのだろうけども青く塗られた結界の隙間から

外を見ると毒の水の中にも落ちて毒の水の飛沫も飛んでいた。結界は正解だった。

「来睦ちゃんって頭いいんだね。」

僕はそんなに頭良くないよ。とは言えなかった。

ティーナさんが僕の本当の年齢を知らないから。

「うん…」

自信なく頷く事しかできなかった。

「気を悪くしちゃった?来睦ちゃん、ごめんね」

そう言って僕の頭を撫でてきた。

もうどう反応すればいいのか僕にはわからないよ。

女の子の接し方に関して勉強するべきなのかもしれない。

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