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世界  作者:
-2nd- / カエデの邂逅
159/175

海月

たまちゃんは蛙を射抜いて上を見る。上に向けて弓を向ける。

僕もたまちゃんに釣られて上を見る。

海月みたいな敵が天井付近を漂っている。

僕の目から見ても何も表示されないあの海月みたいな敵は空間をただ漂っているだけだった。

こっちに攻撃してこないあたり実害はなさそう。

たまちゃんはあの透明な敵に矢を放ったがたまちゃんの放った矢は何も無いように海月みたいな敵をすり抜けていく。

「なんかみえるの?」

ティーナさんが僕に問いかけてくる。僕の目にも見えてるし多分狙っているということはたまちゃんの目にも見えている。

僕はあの透明な海月みたいな敵を指さす。

ティーナさんは首を傾げる。もしかして見えていない?

「くらげみたいなてきがいる。」

「海月?そんなものどこにも居ないけど?」

どうやらティーナさんには全く見えていないようだった。

「やっぱり当たらないのじゃ。」

たまちゃんは弓を下げると蛙の落としたアイテムを拾いに行った。

しばらくするとたまちゃんもこっちに戻ってきた。

「あるじと同じものを手に入れたのじゃ」

僕の前でしゃがんで毒の侵食晶をかざして見せてきた。

とても怪しくて綺麗だった。

僕もアイテムボックスから取り出して毒の侵食晶をかざす。

紫色の邪悪なオーラさえなければ綺麗なのに。

「また落ちるんだ…」

ティーナさんはなんか呟いていたような気がした。

たまちゃんが毒の侵食晶をしまったので僕も毒の侵食晶をしまう。

真っ直ぐ歩くと蓮の花に彩られた蓮の道が姿を現した。

なんかボス戦みたいな雰囲気を感じる。

微妙に警戒しながら歩く。あの運営だ、なにか仕掛けてくる可能性も無くはない。

それでも向こう側に行くとむしろボスはいなくて先ほどと同じような色の違う蓮の道が広がっていた。

さっきの道は怖かった。これも1回しか渡れない系なのかそれとも別の罠という可能性もある。

入る寸前の道でなんか光る糸みたいなものが見えた。

「たまちゃん、てぃーなさん、きをつけて」

「トラップ?」

「罠なのじゃ?」

僕は2人の質問に頷く

ティーナさんはその道の前で立ち止まると僕に問いかけてきた。

「私はもう驚かないよ、来睦ちゃん」

僕は異常なのわかってるから驚かないで貰えると助かる。

そう思いながらティーナさんの言葉を聞く

「もしかして罠とかみえる?」

「こういういとかんちせいのものは」

「糸感知性…」

それ以外は全くと言っていいほど見えないから死ぬ可能性も無くはない。

そもそも透明な様に仕掛けられてるのかもしれない。




☆☆☆




たまちゃん、ティーナさん、最後は僕と罠感知性の道を抜けて色の違う蓮の上に飛び乗る。

僕は少しだけ浮遊を発動して罠の感知糸を超えた。

ジャンプ力じゃなんか不安だったから。

「でこれはどうするのじゃ」

さっきは道があったけれど今度は道なんてものは無い。どうするんだろうこれ。

「どうする?」

僕はティーナさんとたまちゃんに問いかける。

「どうするっていわれても…わかんないのじゃ」

「とりあえず、たまも?ちゃんまっすぐ走って敵寄せしてきて。」

ティーナさんはたまちゃんに提案する。

「一度渡ったら消えるのじゃ、どうやって戻るつもりなのじゃ?」

そうだよね。この蓮多分消える系統の蓮だ

ただその場から動かなければ消えることは無いらしく現に今の足場の蓮も消えていない。

所々に蓮の間から謎の柱みたいな物が建っている

そこからなんか変なものがばらまかれているように見える。

3個向こうの蓮に変なものは着地すると割れた。

「なにあれ…」

「私はポーションかなにかだと思う。気をつけなきゃ行けないのは変わらないね。」

確かにこの系統のポーションって厄介なものばかりしか見ていない。

1回たまちゃんが1歩歩いて向こうの蓮に行ってからこっちの蓮に戻ってきた。

蓮はたまちゃんの足が離れたと同時にたまちゃんの足が着いていた位置から真っ黒になって消えていった。

不気味に見えた。怖かった。なんか侵食の意味がわかった気がした。

わかりたくなかったけどやっぱりこういうことなんだと思う。

立ち止まってしばらくしてたまちゃんが動いた。

僕とティーナさんを同時に抱き上げる。

「え?」

「のじゃ。」

ティーナさんは突然の事でびっくりしたようだった。

僕は慣れているから特になんとも

本当なら慣れちゃいけないことだってわかっているけどもこの体になってから妙に馴染みが早い。

たまちゃんはその場から向こうを見据えると素早く一気に走り出した。

何科が割れるような音が聞こえる。

数秒、たまちゃんはその場で止まる。そして僕達を蓮の上に降ろした。

ティーナさんはその場に座り込んでしまった。

「大丈夫なのじゃ?」

「来睦ちゃん、怖かったよぉ」

僕に抱きつきながらティーナさんは涙声でたまちゃんに訴える。

「ごめんなのじゃ、でもああしないと突破できないと思ったのじゃ。」

確かにあれしないと十分に長引くような気がした。

「怖かったからもうしないで。」

ティーナさんはたまちゃんに注意をすると僕に抱きついた。

「てぃーなさん、はなれて」

「やだ」

どうやら離れたくないようだった。

さっきよりも抱きつく力が強まっているような気がする。

今は同性でも異性の頭を許可なく触ると嫌われちゃうかな。

僕の手はビクン跳ねる

それでも慰めるように僕はそのままティーナさんの頭を撫でた。

どうしてとまったのかたまちゃんの方をむくと弓は海月を射抜いていた




☆☆☆




矢が刺さったまま平然とその場に揺らいでいる。

ポイズングライド Lv.42

あのクラゲのような敵ポイズングライドっていう名前なんだ。

海月は傘の下から半透明な触手を出してこっちになにか飛ばしてきた。

それは紫色に染った毒のような刃だった。

蓮を毒に染めながらこっちに向かって飛んでくる。

僕はティーナさんと僕自身、たまちゃんを守るように中級結界を発動させる。

僕の周囲と一周りの蓮に薄桃色の結界が三重で貼られた。

毒の刃は結界に接触するとガラスが砕けるように消えた。

海月は悠然とその場を漂っている。

僕は海月の方を見て睨む、特にどうすることも出来ないけれども。

僕の目に武器として使っていた片手に持っている長い旗が写った。

海月のように揺らいでいる。

僕はその揺らいでいる旗先を海月の方に向けると旗の先に冷気を集める。

「来睦ちゃん、寒い。」

ティーナさんは見るのは初めてだったよね。

「あるじ、やりすぎだと思うのじゃ。」

旗の先が輝き出す前に旗をずらされてたまちゃんにとめられた。

僕はその場で舌打ちする。折角溜めていたのに。

「あるじ、あのままやってたら反動で毒の水に落ちていたのじゃ」

確かにたまちゃんの意見も否定できなかった。

たまちゃんは見てないと思うけれど塔で一回やってるから否定出来ない

その場に悠然と漂っていた海月のような敵はもう既にいなくてその場には白い布みたいなものと瓶のようなものが落ちていた。


さらさらな滑油 x 01

靡く白染幕 x 02


これもまた始めてみるようなアイテムだった。

「海月なのじゃ?」

「敵の数だけアイテムもあるから…そこらのオンラインよりもちょっと多いよ」

どうやらこの世界は敵の数だけアイテムがあるらしい。素材たくさんだね。

それはちょっと所ではなくかなり多いような気がする。それに広いわけで

なんか気が遠くなってきた。僕は再びその場にうずくまる。僕って弱いなあ。

「来睦ちゃん大丈夫?」

さっきまで抱きついていたティーナさんがすぐそばで僕の心配をしてくれた。

大丈夫だよ。僕は手を上に振りながらティーナさんに無事を知らせる。

「とくになにもないよ」

「そっか」

ティーナさんは僕を抱き上げると再びもふもふしだした。擽ったく感じる。

「あるじはティーナをお願いするのじゃ。」

え?僕がティーナさんを向こうまで運ぶの?

それって結構無理なくない?あとたまちゃん結構容赦ない?

柱の上の仕掛けはどうやって回避すればいいのだろうか…

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