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世界  作者:
-2nd- / カエデの邂逅
145/175

第144話 玉藻バトルフィールド

魔法陣の上から水がなくなって浮き彫りになった。

これでここのボスに行けるようになったようだった。こんな簡単なギミックでいいの?




☆☆☆




周りに流れていた水が透明な硝子の床の下に落下して消えていった。

周りの硝子だけで滝も消えてなくなってしまった。もっと見ていたかった。

端に座っていた桜が立ち上がった。

「お姉ちゃん、行くよ?」

ボス戦?に、桜は魔法陣の中に飛び込んだ。

飛び込んだ桜の体は元から道だったように魔法陣に吸い込まれて消えた。

え?僕は困惑する。たまちゃんの方を見上げると首を傾げている。

投下する床とかその分類システム起用してるのかな?結構怖いんだけど


僕が飛び込みをためらっていると桜からチャットが届いた。

『お姉ちゃん、来るの遅いよ。来なくても強制転移かかるけど。』

強制転移するんだ。以外に強引だ。

チャットが出て1分くらい。しばらくするとチャットが消えて体が沈む感覚と共に景色が切り替わった。


桜が目の前にいた。たまちゃんもさっきいた距離を保って向こう側にいた。

透明な硝子の床には何かを引っ掻いたような凄まじい傷跡がついていて

真ん中にはところどころ引っ掻いたあとがついているボロボロの魔法陣がある。

多分あれ入れば結界はられて出られなくなるのだろう。

周りを見てみる。海の中だった。周りは檻に囲まれていてよく見えないが

向こうには塔らしきものもみえる。

そして上を見てみると水面が揺らいでいた。

「綺麗なのじゃ。」

たまちゃんが呟く、水面は透明感があって綺麗でダンジョンにある水とは違っていた。

こういうダンジョンもあるのかな?ありそうでなさそう。

何処かの南国みたいに純度が透けるように綺麗だった。

上からは光がさしている。ってことはこの場所はそんなに深いところではないのかな?


桜が魔法陣に入る。敵が現れない。

「魔法陣はパーティみんなはいらないと敵が現れないよ。」

どうやらそういう仕掛けらしい。対等なんだね。

僕とたまちゃんも魔法陣の中に入る。

周囲に青色のような分かり難いけど水属性っぽい結界がはられた。

魔法陣は四方に三本の爪のようなものが描かれていて真ん中には氷の結晶みたいなものが八角形で描かれていた。

そして青かった。つまり氷属性なのかな?


しばらく待っていると下から何か猫耳らしきものが出現した。

もふもふしたそれはぴこぴこと揺れていてとても可愛らしく触ってみたかった。

でも冷気を帯びているあたり冷たそう。

下からモンスターが登場する。

ピコピコと動いた冷気を纏う真っ白い猫耳とそれに続く真っ白な毛皮。

そして鋭い目、獲物を噛みちぎるためにあるような鋭い牙が見えていて。

真っ白い毛並みと真っ白で長い足が見えた。

切り裂くためにあるような鋭い爪が見えた。


目の前にいたのは真っ白で獲物を見据えるような目をした2mくらいありそうな虎だった。

あ、この子僕欲しい。テイム出来たらいいのになんて思ってしまった。

たまちゃんが張り合っている。

「あるじ、私の方がもふもふなのじゃ!」

尻尾や狐耳はそうだけど完全な獣化は見てないからわからないや

きっともふもふの権化なのだろうけれども。

「ろぐあうとしたらじゅうかしてみせて」

「わかったのじゃ、期待して待ってるのじゃ!」

凄く期待して待ってるよ。




☆☆☆




虎の名前は "アクアサーベルタイガー Lv.40"

こっちにむくなりいきなり右の方?の爪を振り下ろして三方向に水の斬撃を放ってきた。

僕は咄嗟に手に持っていた傘を開いて防御する。トスンという軽い衝撃だけだった。

桜は剣で振り切ったようだった。たまちゃんは桜の位置に動いて躱したようだった。

2回目の水の斬撃、この攻撃しかないとは言い難い。

僕は再び傘を開いて斬撃から身を守った。

桜の方を見ると何食わぬ顔で結界を貼っていた。

「お姉ちゃん、私は手を出さないからね。たまちゃんとお姉ちゃん2人だけで倒して。」

お姉ちゃん呼びされても何も思わないあたり僕はきっと慣れてきたのだろうと思った。

あと桜は攻撃しないらしい。僕も攻撃しないかなたまちゃんだけでも勝てそうな気がするから。

「あーるーじー?何考えておるのじゃー?」

なでなでわっしゃわっしゃ。

何時の間にか僕の後ろにいた、たまちゃんは僕の頭を乱暴に撫でた。


僕はちょっと考える。たまちゃんはきっと弓矢で射れば一撃で終わると思う。

近くに来たら爪の餌食になりそうな気がしてならない。

「たまちゃん、つぎのこうげきおわったらいちげきいって」

3回目の水の斬撃。たまちゃんは虎に視点を向けると弓矢で矢を放った。

僕はたまちゃんが攻撃した後に即座に「ちゅうきゅうけっかい」を唱える

矢は虎を射抜き水の斬撃はこっちにきたけど中級結界で防御しきった。

虎は青く点滅すると再び仕切り直したかのように水の斬撃を横に飛ばしてきた。

横に?僕はさっき張った砕けてない結界で防御する。

桜はずっと結界で防御していてその場から動いていなかった。けど虎の方を見ているようだった。


虎は僕の方に目を向ける。獲物を狩るような怖い目と僕の目が合った。




☆☆☆




周りに冷気が集まっていく。とても寒い。上の水すらも渦巻いている。

何をする気か。桜が突然結界を切ると僕の方に走ってきた。

「どうしたの?」

僕は桜に問いかける。桜はしばらく考える素振りを見せると

「お姉ちゃんが危ないかなって」と答えた。

虎の方を見る。まだ冷気を集めていた。

たまちゃんは矢を射ったらしいけど当たらず跳ね返った矢が地面に転がっている。


虎は口を開けると青白い光線をこっちに向かって放射してきた。

ずががががががががが、と結界の削れるような採掘機のような音がする。

地面が揺れる。結界の中さえも冷気が支配する。

傘じゃなくてよかったと思う。

結界は凍り付いていて硝子も中心から結界まで凍りついていた。

硝子は氷に覆われていてつるつるしている。

辺りに雪が降る。僕は衝撃か足を崩してしまいたまちゃんに支えられた。

攻撃がやんだ。結界を解いて周りを見てみると凍った海の中だった。

僕も仕返しにたまちゃんに支えられながら虎に向かって冷凍ビームを撃った

僕とたまちゃんの周囲を冷気が支配する。

周囲を凍らせるような大きな衝撃を起こし冷凍ビームは虎の方に飛んでいった。


虎は冷凍ビームを浴びたのに何事も無かったかのように仕切り直すと

上に水球を作り出して雨を降らせてきた。

おかしい、あの冷凍ビームは討ち取るつもりで打ったのに。

なんでそんなにほとんど何もくらってないような反応しか見せないんだ。

この雨はきっと魔法の分類に入るから僕もたまちゃんも当たったらリスポ行きだ。

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