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世界  作者:
-1st- / 夏の始まり
14/175

第13話 櫟と僕

「VR…できない…?」

僕は目を潤わせて櫟に聞いてみた。




☆☆☆




「いや、脳のあれを感知できるなら…獣耳に付けるのも出来るのか?」

獣耳に付ける?

どういうこと?

「イヤホンみたいに、獣耳に付けるバージョンのがあるんだよ」

そんなのあるんだ。

でも家にはそんなのなかった気がする。

「獣耳ふさふさだなー、桜の言ってたのもわかる気がする。」

耳がくすぐったい。

触られるのが慣れていない。

「櫟?」

「あぁ、ごめん、ちょっとイヤホン探してくる。待ってて」

僕は待っていることにした。


櫟の部屋はなんか質素な感じだ。

桜や僕の部屋みたいにぬいぐるみとか置けばいいのに

何を考えてるんだ僕は。




☆☆☆




「あぁ、あったあった。」

はい、これ、と僕にイヤホンみたいなものを渡してきた。

「それを耳につけて目を閉じればログインできるよ。」

「ありがと。」

こんな簡単に脳波は察知することが出来るんだ。

科学は進歩したんだね。

「あ、後、俺有名だから一緒に出来ない。サーバー5にいる。桜呼んでくる。」

櫟は有名らしい。どうやらサーバー5でやってるらしい。

何をやらかしたんだろうか。

「なんもやってないからな、攻略組なだけだからな!」

心を読まれた気がする。




☆☆☆




「櫟お兄ちゃん。」

「ん?、あぁ」

ドアのところに桜が立っていた。

「VRやるから、楓兄さんに色々教えてやってくれ。」

「わかった。」

どうやら説明担当は桜になるらしい。

「んじゃ、俺はVR先入ってるわ。」

「いってらっしゃい」

攻略組って何なんだろう。忙しいのかな?




☆☆☆




「でも幼女だからお兄ちゃん目立つよ?」

僕の体は幼女だったんだ。

珍しいのも当たり前だ。

でも獣耳も反映されるのかな?

「桜、それでも僕はVRにはいる」

「んじゃ、それつけて」

僕はイヤホンみたいな装置を獣耳につけた

元あった耳は何故かなかった。

桜もVRヘッドを付けている。

「んじゃ、一緒に」


『ダイブイン!』

僕らの目の前を真っ白な光が包み込んだ。

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