第13話 櫟と僕
「VR…できない…?」
僕は目を潤わせて櫟に聞いてみた。
☆☆☆
「いや、脳のあれを感知できるなら…獣耳に付けるのも出来るのか?」
獣耳に付ける?
どういうこと?
「イヤホンみたいに、獣耳に付けるバージョンのがあるんだよ」
そんなのあるんだ。
でも家にはそんなのなかった気がする。
「獣耳ふさふさだなー、桜の言ってたのもわかる気がする。」
耳がくすぐったい。
触られるのが慣れていない。
「櫟?」
「あぁ、ごめん、ちょっとイヤホン探してくる。待ってて」
僕は待っていることにした。
櫟の部屋はなんか質素な感じだ。
桜や僕の部屋みたいにぬいぐるみとか置けばいいのに
何を考えてるんだ僕は。
☆☆☆
「あぁ、あったあった。」
はい、これ、と僕にイヤホンみたいなものを渡してきた。
「それを耳につけて目を閉じればログインできるよ。」
「ありがと。」
こんな簡単に脳波は察知することが出来るんだ。
科学は進歩したんだね。
「あ、後、俺有名だから一緒に出来ない。サーバー5にいる。桜呼んでくる。」
櫟は有名らしい。どうやらサーバー5でやってるらしい。
何をやらかしたんだろうか。
「なんもやってないからな、攻略組なだけだからな!」
心を読まれた気がする。
☆☆☆
「櫟お兄ちゃん。」
「ん?、あぁ」
ドアのところに桜が立っていた。
「VRやるから、楓兄さんに色々教えてやってくれ。」
「わかった。」
どうやら説明担当は桜になるらしい。
「んじゃ、俺はVR先入ってるわ。」
「いってらっしゃい」
攻略組って何なんだろう。忙しいのかな?
☆☆☆
「でも幼女だからお兄ちゃん目立つよ?」
僕の体は幼女だったんだ。
珍しいのも当たり前だ。
でも獣耳も反映されるのかな?
「桜、それでも僕はVRにはいる」
「んじゃ、それつけて」
僕はイヤホンみたいな装置を獣耳につけた
元あった耳は何故かなかった。
桜もVRヘッドを付けている。
「んじゃ、一緒に」
『ダイブイン!』
僕らの目の前を真っ白な光が包み込んだ。




