表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界  作者:
-2nd- / カエデの邂逅
138/175

第137話 フレイム

「あるじ、レベルが足りませんって返されたのじゃ。」

レベルが足りないらしい。



☆☆☆




部屋は真っ暗だった。この部屋も広く向こう側の壁は見えない。

「さくら、どうする?」

僕は桜に聞いてみる。一応であるけれど。

「そのまま真っ直ぐ行けばいいのかな。」

確かに1回端まで行けば多分出口もわかるよね。

僕達は歩いて壁の端まで行く

端には予想出来ていたというか当然というか何も無かった

そこから壁に手を付いて出口を探す。

歩き始めて少したまちゃんが話しかけてきた。

「あるじ、なんか金属っぽいのに触れたのじゃ。」

壁ではなく何か金属質の様なものに触れたということはそこが入口?出口?なのかな?

「お姉ちゃん、金属質みたいなもの閉まってるよ。」

桜がつぶやく。閉まってるらしい。

「つまりこのへやでなにかをさどうさせなければいけないと?」

少し前の部屋は水の仕掛けだったよね。

「そういうことになるね。」


上を見る。暗くてよく見えないがろうそくみたいな燭台が幾つも並んでいた。

僕は指さして桜に燭台を教える。

「燭台…?」

「しょくだいだよね。」

さくらから見ても燭台だったっぽい。

「あの上の燭台に魔法を使って火を灯すのかな?」

たしかに在り来りな仕掛けだと思う。

「まほうつかう?」

僕は桜に問いかける。

「今度はお姉ちゃんが仕掛けを解く番だよ。」

どうやら僕の番らしい。

「ちゅうきゅうけっかい」

僕は周囲に薄水色の結界を張る。3枚の薄い膜が展開された。

「ちょっとまぶしいとおもうから、ぼくがいいよっていうまでめをつぶっていて」

「わかった。」

桜はそう言うとしゃがみこんだ。

僕は目をつぶると大きな炎の球体を打ち上げるようなイメージをした。

さっきたまちゃんがやった魔法の上向き版だ。

打ち込んだ感覚を感じ取ると同時に目を開ける。

頭上に巨大な火炎が渦巻いていて部屋を明るく照らしていた。

燭台が見えない。どうなっているのかわからない。

天井が炎で真っ赤に染まる。

「まぶしいのじゃ」

元はたまちゃんの技だからたまちゃんは大丈夫そうだった。

しばらく部屋一面を明るく照らす焔。

部屋を見渡して気が付いた、やっぱりまた真ん中に仕掛けがあった。

これ僕以外だときっと魔法持ってなきゃ詰むと思う。

この世界の魔法は誰でも使えるってアルティマさんが言ってた気がするけども


しばらくして焔がやんで真っ暗になった。

桜に傘をかけると僕とたまちゃんは真ん中の燭台の場所にいった。

『いいよ』

桜は僕に言われた通りずっと目を閉じたままだった。

『お姉ちゃん、なにかわかった?』

暗闇の中で桜のチャットしか見えないけどきっと桜は来ると思いたい。

傘置いてきたんだし大丈夫だと思う。

『へやのまんなか』

僕は桜に答える

『やっぱりまた部屋の真ん中に仕掛けがある系かあ。』

桜は予想していたようだった。




☆☆☆




しばらくして桜も僕とたまちゃんの所にたどり着いた。

「お姉ちゃん、傘だけじゃ結構キツかったよ。」

光があるだけまだマシだと思うけど。


目の前に石版がたっている。否、石版じゃなくて仕掛けだった。

仕掛けにはこう書かれていた。

『Ninorakatona Tera Tochi nra』

文字の下に燭台に何かを載せている人型の絵があった。

なにこれ。僕は首を傾げる。

『Ninorakatona tera tochitochikiinnra』

桜からチャットに文字が送られてきた。やっぱりよくわからない。

にのらかとな、てら、とちとちきいんら?なんのことを言っているんだろう。

暗号なのかもしれない。そもそもダンジョンに謎解きは在り来りなのかな。

「お姉ちゃん、この文章解読すると『遺骨を捧げよ』って言ってるよ」

遺骨?そんなものあった…な!銃を持っていたスケルトンの骨を持ってこいと。

「このへやにある?」

「お姉ちゃん、多分ないから何処かに仕掛けがあるんだと思…ん?」

桜が何かを発見したようだった。

「後ろに燭台があって…そのしたにスイッチみたいなのがある。押してみるね。」

スイッチ?なんのためのスイッチだろうか。

「押すよ?」

桜はそう言うとスイッチを押したようだった。

後ろからカシャンという骨がぶつかり合う様な音が聞こえた。敵が湧いた?

「詰み防止スイッチだったわけね。」

詰みってなに?

僕は結界を解除してなかったのか飛んできた銃弾が跳ね返るような音がする。

とりあえず、向こうに行ってみてこようと思った


桜と共に向こうにたどり着いた。まっすぐ行ったからすぐに戻れると思う。

たまちゃんのとこに傘を置いてきた。

「あるじ、気をつけるのじゃ。」と言ってくれたが

多分死なないと思う。

桜は隣で剣を抜刀すると目の前にいる遺骨との距離を測った。


遺骨 Lv.15 x3

遺骨って名前は直球でわかりやすいけど酷いと思った。


銃弾の放たれる音と同時に桜が動き出した。僕が動き出す頃には桜は敵の首を切り飛して戻ってきていた。手慣れている。

桜は首を飛ばして動かなくなった敵の骨を拾うと僕に渡してきた。

「これだよね。」

確かに捧げるものはこれだった。桜の暗号解読が正しければ。




☆☆☆




暗闇で迷った。まっすぐ来たはずだから逆方向に行けばいいはずなんだけども

「お姉ちゃん、何か見つけた。」

桜の声がした右を振り向く。シェルターみたいなものが光っている。

「さっきとちがう。」

さっきのは金属質だったはずだ。僕の目が間違っていなければの話だけども。

今目の前にあるのはシェルターみたいなものじゃないか。

「お姉ちゃん多分新しい道。」

僕は桜に質問をする。

「ここもぶんきみち?」

「多分。」

『あるじーおそいのじゃー』

たまちゃんのチャットで我に返った。

とりあえず、たまちゃんのところに行こう。ここから何処だったっけ。

バヒュンッ、カンッ

しばらくすると向こうから矢が飛んできた。

矢は結界に弾かれて地面に落ちる。

どうやら向こう側から飛んできたみたいだった。多分、たまちゃんかな。

1歩間違ったら死ぬと思う、けどたまちゃんは結界の存在に気付いてたのかな?

「お姉ちゃんって色々非常識だよね。」

桜だってこのゲーム上位種じゃん。多分。2つ名持ちってことはそういうことでしょ?


僕と桜は飛んでくる矢を拾いながらたまちゃんの元にたどり着いた

「あるじ。おかえりなのじゃ。」

目を合わせるなりたまちゃんになでなでされた。

なでなでしてない方の腕に弓が見えた。

「はい、たまちゃん。」

僕は飛んできた矢をたまちゃんに渡す。

「ありがとなのじゃ」

なでなでわしゃわしゃ、くすぐったく感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ