第135話 アサルトブレイク
"キャノンボックス Lv168."
レベルが高い。結界にヒビ入ってきてるし強いのは確かなのだろう。
☆☆☆
「どうする?」
どうするって聞かれても…どうも出来ないし多分攻撃したら死ぬから
無理やり突っ切るしかないと思うんだけど
「けっかいはりなおしてかいくぐる?」
「無理に突撃しない方がいいよね。」
最善策はわからないけどとりあえず僕はその策で行くことにした。
「ちゅうきゅうけっかい。」
僕の周りに3枚の結界がはられる。
「たまちゃん、はしって。」
「わかったのじゃ」
たまちゃんは僕の言葉を聞き受けると向こうの部屋まで走った。
キャノンボックスとかいう敵は追ってくることはなかった。
そもそも固定されてるのかもしれない。それはそれで戦闘中に出てきたらとても厄介だと思う。
アクションゲームではそういう敵や仕掛けに1番ダメージを食らわされるから。
向こうの部屋に着いたら何も無かった。
何も無かった、いや、桜のアドバイスでは絶対何かあるらしいから再びトラップかなにかだろう。
「…。」
桜が部屋の壁際で考え込んでいる。何を考えているのかわからない。僕もどうすればいいのかわからないけども。
しばらくして桜は何も言わず前を歩き始めた。
カチッと音が鳴った瞬間にたまちゃんの腕を掴んできた。
結界内部だから多分大丈夫だと思うけども…とか思ってたら床が落ちた
予想外だった。チュートリアルダンジョンで1回やられた気がするけど
「お姉ちゃん、浮遊。」
桜に言われた通り僕はたまちゃんを掴むと即座に全体に対して浮遊を発動させる。
僕と桜とたまちゃんの体が淡く光ると宙に浮いた。
向こうを見る。
どうやら部屋全体が罠になっていたらしい。
これ僕の浮遊能力なかったら落下ダメージで…いや?下に水があるのかな?
よくわかんないけど大丈夫なんじゃないかな。
「お姉ちゃん、そのまま飛ぶの?」
いや、飛ぶしかないと思うんだけどもどうするのか。
たまちゃんが飛べればもうちょっと楽になるけどきっとたまちゃんには模倣はないだろうし
とりあえずそのまま水が流れている場所まで僕は飛んでいった
何処まで落ちたんだろう下を見ると床も見えない。
「たまちゃんはしたがみえる?」
僕は僕に捕まっているたまちゃんに問いかける。
「あるじ、見えないのじゃ」
どうやらたまちゃんの目をしても下は見えないらしい。
ふと思った、周りが真っ暗だ、光が無ければ見えるものも見えない
僕は変化して視力が良くなった気はするけども
とりあえず、迷う。迷わせるために作っているのだろうけれども
「さくら、どっちにいく?」
僕はこのパーティ1番の経験者である桜に問いかけた。
「お姉ちゃん、どっちでもいいよ。そもそもどっちかわからないでしょ?」
適当に真っ直ぐに進んでるだけだからね。僕も方角が見えないよ
そのまま浮きながらゆっくりと正面に進んでいく。
とりあえず正面行けば入口とか出口とかあるんじゃないかな
☆☆☆
しばらく浮いて僕の装備の光に照らされた道をみつけた。
「このへやひろいね。」
僕が呟く
「広かったね。」
桜が返す
先程とほとんど変わらない小道からは水が流れている。
僕達はその場所に入っていくと浮遊を解除した。
道をまっすぐ行くとまた部屋があった。何故かその部屋の内部には水が入っていなかった。
僕は床に着地すると2人の浮遊を解除した。
部屋の中心には宝箱が置いてあった。青と金の装飾がされた豪華そうな宝箱だった。
向こう側に壁が見えた、どうやらここで行き止まりらしい。
「お姉ちゃん、開ける?」
桜が問いかけてきた。開けるべきなのかな?
とりあえず、宝箱を光り輝く白花の傘で啄いてみるが何の反応もしなかった。
叩いてみる。何の反応もしなかった。開けるべきか悩む。
とりあえず桜に聞くべきか。
「みみっくってどういうはんのうすればみみっくなの?」
桜の返答はすぐに返ってきた
「攻撃してすぐに攻撃が返ってきたらミミックだね。」
僕はさっき傘で叩いたから攻撃したね。
「たまちゃん、かさもってて」
「わかったのじゃ」
僕はたまちゃんに傘をもたすと宝箱を開けようと試みた。
しかし、重くて開かない。
「お姉ちゃんじゃ無理だよー。」
桜に言われたくないけど多分桜は開けれるんだろうね
「さくら、あけてみてよ」
僕は桜に挑戦状?を突き返した。
「わかった、あけてみるね。」
桜は宝箱の蓋を掴むとそのまま上に持ち上げた。割とあっさり開いた。
なでなでなでなでわしゃわしゃわしゃわしゃ
桜に頭を撫でられた。
「お姉ちゃんってふわふわしてるね。可愛いよ。」
可愛い言うな。慣れてるけど。
桜の開けた宝箱の中身をのぞき込んでみる。
宝箱の中に入っていたものは水棲鳥の冠羽が2個と塩水が1瓶入っていた。
水棲鳥の冠羽x2
種別:素材/毛皮
ペンギン種のモンスターからよく取れる。ペンギン装備を作るための素材である。
塩水
種別:ポーション
ただの海の水である。塩水の味がする。とても飲めたものではない。
まあ、素材はわかるとして塩水って何に使うんだろうか。使い道もない。
桜に聞いてみるべきか。
「さくら。しおみずってつかえる?」
「お姉ちゃん、塩はアンデッド系に絶大な効果を発揮するよ」
「でもここあんでっどいないじゃん」
「スカルクリッドだっけ。あれアンデッドだよ。」
ああいうのがアンデッドなのか。たしかに骸骨だった様な気がする。
☆☆☆
宝箱もとって道が行き止まりだったので引き返すことにした。
歩いていると先程の落とし穴の場所に来た。
先程の落とし穴と変わり水面になっていた。水が溜まったのかな。
見ているとさくらが急にこんなことを呟いた。
「お姉ちゃん、冷凍ビーム。」
冷凍ビームいうな。それ以外に名前が思い付かないけども。
とりあえず、冷気を集めて指から冷凍光線を放った。
放った光線は冷気を出しながら青白く輝き水面に当たった。
当たった場所から水面が凍り付いていく。
寒かったのでたまちゃんに抱き着く。
「あるじ、さむいのじゃ?」
わかってくれていたようで僕が頷くとたまちゃんは抱いてくれた。
さっきよりも暖かく感じた。
「お姉ちゃん、たまちゃん、向こうで待ってるね。」
桜はそう言うと氷の上を走って渡って行ってしまった。
僕達も桜を追って氷の上を渡って行った
とはいえ渡ったのはたまちゃんで僕は抱かれたままだったけど。




