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世界  作者:
-2nd- / カエデの邂逅
127/175

第126話 ブレイク

音的にはペチャペチャと聞こえるから

いるのかもしれないけどいないことを願いたかった。




☆☆☆




桜の元に駆け寄ってホールの中を覗いてみると敵は湧いていた。

音のした通り薄青色のスライムだった。氷スライムだ。

立方体で真ん中に真ん丸い青色の球体が浮いていて。

壁一面に積み重なっていた。壁の端では濃青色のスライムが飛び跳ねている。

なんか可愛いけどその壁が大問題だった。

背筋が凍った。とりあえず桜が何も言わず僕の傘を開いた。

「お姉ちゃん、ごめん。」

「いやいいよ。」

その傘開いてなければやり直しだったし。そもそも氷結は5分待てば解けるから。

しばらく桜は傘を持って一斉に来る攻撃の衝撃に耐えている。

僕は動けなかった。たまちゃんも動けてないように感じた。

僕は氷スライムの攻撃で冷気が漂う部屋で辛うじて動き

隣にいるたまちゃんの袖を引っ張った。

「あるじ。ちょっとまってるのじゃ」

?、たまちゃんは僕に"待っているのじゃ"と言った。

確かに言った。けども何を待っていればいいの?待つものなんてないよ。

強いて言うなら撤退くらいじゃない?

「あるじ。結界をはるのじゃ。」

僕はたまちゃんの指示に従い桜とたまちゃんの大体の中間位置に行くとパチンッと指を鳴らした。

周囲が薄赤色の結界に覆われていく。色はランダムなのかな?

桜が構えていた僕の傘の氷も溶けていく。

「えっと。ファイアボールなのじゃ」

たまちゃんが壁に群がる氷スライムに向けて桜から教わったファイアボールを投げた。


ファイアボールが氷スライムに接触した途端

凄まじい光に襲われた。ファイアボール…だよね…?

しばらくして光が収まると結界と入口以外焼け焦げていた。

「お姉ちゃん、たまちゃんとお姉ちゃんは同類だったね。」

「うるさい。わかってる。」

この惨状を見て例外の分類に入れない人は誰がいるだろうか。

待っているとたまちゃんが僕の真似してパチンッと指を鳴らした。

周囲にあった炎は何も無かったかのように消え、床にはたくさんのスライムの核とアイテムドロップでの氷が落ちていた。


「あるじ、私はやったのじゃ。」

褒めて褒めてと言わんばかりに僕の近くで頭を下げてくる。

とりあえず、なでなでわしゃわしゃしておいた。

僕の小さな手じゃ仕返しに髪を荒らすことは出来なかったけども。

たまちゃんは撫でられている間は終始笑顔だった。その笑顔はとても可愛らしかった。




☆☆☆




「お姉ちゃんは置いていっても自力でクリア出来ると思う。」

さっきのたまちゃんの実力見たら言えるけど目が痛くなるからこっちにもダメージが来る。

主に体力は減らないけど視覚でのダメージが。襲ってくる。

何度も使用されると結構辛いということだった。

現に桜がその場から動かず目を抑えて叫んでいた。

「ぐああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁ」

女の子らしくない叫び声だ。部屋にその叫び声は響いていた。

しばらくして桜が動いた。

「お姉ちゃん、お姉ちゃんは叫ぶくらいに目が痛くならないの?」

そういえばそうだ。僕だって本来なら桜のようになっていたはずだ。

どうしてだろう。自然と少ししか痛みが襲ってこなかった。


「ごめんなのじゃ」

たまちゃんが謝ってきた。あれは事故だから仕方ないと思う。

「きをつけてくれればいいよ」とたまちゃんに返しておいた。


再びホールから出て新しい道に向かう。

また分かれ道だった。今度は下かまっすぐか。そもそも今マップではどこにいるのかわからない。

「お姉ちゃん、どっちにいく?」再びさくらが問いかけてきた。

「さくらがきめて」と僕は返した。

桜は僕を確認するとまっすぐ進んだ。ということはまっすぐ行くらしい。


分かれ道からすぐの場所。真正面に透明な壁が見えた。

真ん中には紫色の球体が浮いている。物凄く邪魔極まりない嫌な壁だ

「さくらかさかして。」

「お姉ちゃん、何やるの?グラススライムだよ?」

目の前にいる壁はグラススライムだ。道を塞いでいるのは邪魔だと思った。

たまちゃんみたいなことをしたい。

僕は魔力を収束させる。傘の先端が眩しいほどに輝く。がたまちゃん程ではない。

周囲に冷気が漂い始める。

「冷凍!?」桜が声を荒げた。そうだ。僕のやりたいのは冷凍ビームだ。

僕は傘を突き出すと壁になっているグラススライムに向けて光線を打ち出した。

凄まじい強風が襲ってくる。

凄まじい冷気が襲ってくる。

凄まじい衝撃が襲ってくる。

そのまま僕は吹き飛ばされてたまちゃんに桜と一緒に受け止められた。

「危ないのじゃ。」

「うぅ…ごめん。」

「お姉ちゃん。流石に強すぎだと思う。」

目の前の惨状を見てみる。グラススライムは核だけになって凍り付いていた。

とりあえず、調節したファイアボールを当てて氷を溶かす。

これで道は通れるようになった。

壁がところどころ凍りついているけども。それでも壊れないあたり

ダンジョンの壁ってよほど頑丈に作られているんだなー


僕達はまっすぐ道を進む。ところどころグラススライムが現れるが単体だった。

さっきの壁のようなものは現れなかった。

たまちゃんが斬ったり、桜が斬ったり。僕は戦うのを禁止された。

桜にだ。たまちゃんはなんも言わなかった。

「お姉ちゃんの超火力はまだ使う時じゃないよ。」との事だった。

僕は超火力以外にも一応調節すれば魔法は使えるんだけども。

ほら炎で氷とかした時のように。


しばらくしてまた広間に出た。目の前には赤い骨が弓持って構えている。

このダンジョン広間多いと思う。

「すけるとん。」

赤い骨が弓を構え僕に向けて矢を放ってきた。僕は咄嗟に傘でガードする。

結構な衝撃が来るけれどもそれほど苦ではない。

さっきの冷凍ビームに比べれば、比べる対象がおかしいと思うけれども。

それにしてもこの傘頑丈だなー。こんな扱い方していると何時か壊れそうで心配

そう思いながらも防御した。桜が僕の後ろから飛び出してスケルトンの首を撥ね飛ばす。

光に照らされた真っ暗な空中をスケルトンの首が飛んでいった。

「はい。お姉ちゃん。」

桜から何かを手渡された。傘を桜に渡し渡されたものを受け取った。結構重い。持てなくはないけども。

それは鉄製で出来たしなる棒とワイヤーのような糸、そして鉄でできた持ち手。

ついさっき桜の剣技で首を跳ね飛ばされた赤いスケルトンの弓矢だった。

とりあえず、桜に渡された、多分、矢雨の罠で拾った矢だと思う。

誰もいない暗闇に向けて打ち込んでみた。

ギュイーン…

うまく使えたのかわからないけど、矢は少ししか飛んでくれず、手が痛かった。

力が足りない。その上弓矢も重かった。この弓じゃ僕には扱えない。サイズそのものがあっていない。

僕には使えないと思ったのか僕はたまちゃんに弓を渡す。

たまちゃんは弓を手に暗闇に桜の渡した矢を引いた。

ギュイーン…シュバッ…

という綺麗な音を立てて暗闇に飛んでいった。僕なんかより上手に使えてると思う。

しばらくしてカツンッと音が暗闇から聞こえた。

壁まで飛んで弾かれた音だと思う。モンスターはいないはずだし。

「これでいいのじゃ?」

たまちゃんは弓を構えながら僕達に聞いてきた。

「いいとおもう。」

「上手だったよ。」

桜にとってもたまちゃんの弓は上手だったらしい。たまちゃんって魔法も武器も行けるのでは?

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