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世界  作者:
-1st- / 夏の始まり
12/175

第11話 衝動

11話 


「これからどうすればいいんだ...桜や櫟を襲う可能性もなくはないし...自分が怖い...」

狼は人を襲わないとは限らない。

「お姉ちゃん...?」


桜が僕に問いかけてくる。

食べたいと美味しそうだと思った。




☆☆☆




僕は狼?になってしまったんだ

幼いとはいえ噛まれると少なくとも痛いはず

牙は触ったことがないけども

狼は肉食だ、人を食わないとは限らない


僕は人を食べたくない。

僕は桜を食べたくない。

僕は化物になんかなりたくない。


「お姉ちゃん...どうかしたの?...」

桜が可愛らしく首を傾げている。

今はそれも恐怖に感じた

「桜、ごめんね。」

とりあえず、謝ることにした。

「ん?何?」


纏まらない感情が渦巻いている。

僕は...月が恋しい...?


「お姉ちゃん、なんか目が怖いよ。大丈夫?」

僕の目は怖いのだろう。

獲物を狙うような目になってるのかもしれない

「桜、大丈夫だからあっち行ってて」

中身は全然大丈夫じゃないけれども

「?、大丈夫なのかな?」

桜はあっちに走っていった。

心配はありがたかった。


とりあえず、僕は僕から桜を守ることが出来た。




☆☆☆




星を見る。眠くなってきた。

気が付けば夜だ。

星空を見ると心が落ち着く気がする

時間はわからない。

もう凄く夜なのはわかっている。

今日は時が過ぎるのが早く感じた。


「おやすみ。」

誰も部屋にはいないが挨拶はしておこう。


「おやすみ。いい夢を」

誰かが、挨拶をし返したような気がした。




☆☆☆




起きた、朝になっていた。

朝日が眩しく感じる。

見れば手は普通の手に戻っている。

毛皮に覆われてはなく

爪も鋭くなくなっている。

服の中の体毛もなくなっていた。


「楓兄ちゃん、おはよ。」

櫟がぶっきらぼうに挨拶してきた。

「櫟、おはよう。」

のんびりしている。今日は休日なのだろうか

「楓兄ちゃん、元に戻ったんだな。」

元に戻れて安心している。

「あれはなんだったんだろ」

怪現象。

「まあいいや、それはそうとVRMMOやんね?」

「VR?、いいけど?」

「んじゃ、昼に入ってきて」


櫟にVRに誘われた。

僕はVRをやった事がないから

よくわからないけど


とりあえず、ゲームらしいので楽しみたいと思った。

どんな世界なのか。気になる。

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