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世界  作者:
-2nd- / カエデの邂逅
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第116話 ケイブ

桜とたまちゃんは落ちかけたが水の中に手を突っ込んで陸に触れたのかな?

大陸に登ってきた。

凄い運動神経していると思う。桜は塔のアスレチック楽しんでたもんね。




☆☆☆




「まずはパーティを組むよ!」

そう桜が宣言した途端、視界端に手紙のようなマークがついた。

僕はそれをタッチしてみる。

『プレイヤー"桜"からパーティ招待がありました。パーティを組みますか?』

僕は『承認』した

「お姉ちゃん、たまちゃん、よろしくね。」

「よろしくなのじゃ」

「よろしく」

僕達はお互いに改めて挨拶をした。


僕達は塔を1周回る、すると逆向きの後ろ側にダンジョンがあった。

そこにもモノリスらしきものと扉が閉まったダンジョンがあった。

「ここがみずのしまのだんじょん?」

「お姉ちゃん、準備はいい?」

「なにをするのじゃ?」

僕は頷く、桜は僕を抱き上げるとモノリスらしきものに

右手を触れて扉の中に突っ込んだ。

僕の前に水が流れ込んできた。

上を見ると桜が何時の間にか鞘から抜いた西洋にありそうな剣で防いでいた。

正式な武器の名前は手に取った人しかわからない。

しょうがないね。だから見た目の特徴で呼ぶことにした。

「お姉ちゃん、このダンジョン、こういう風に水が入ってきて窒息ダメージ食らうんだよ」

最初から窒息狙ってくるとは見事に抜け目のないダンジョンだと思う。

ここ下手したらあのアスレチック塔よりも難しいのではないかと。

洞窟の内部が洞窟らしくなかった。

端の壁は絶えず水が流れ出していて下の水に続いている。

ボロボロの木の橋で出来た足場と空中に氷のブロックが浮いていた。

これ浮遊必須不可避だよね?絶対あの塔より難易度高い。

「やっと入れたのじゃ、ゲームとはいえ抜け目がないのじゃ。」

本当に抜け目がない。このゲーム鬼畜なんじゃないの?


僕達は入口付近の木の橋からボロボロの木の橋を渡る。

なんだかとても怖くて今にも壊れそうだった。

それでもプレイヤーの重さを支え切れるのはすごいと思う。

例えるなら足場のない足場を渡っているような怖さ

これなら透明な足場の方が数倍マシなような気がしてきた。

桜は僕を抱いたままアスレチック感覚で橋を渡っていく。

よくこんな恐怖しか生えない場所でアスレチック感覚できるよね。

流石に怖い。浮遊で慣れてる僕でもそんな警戒にされたらとても怖い。

「さくらはなんでかるがるといけるの?」

「お姉ちゃんの浮遊があるから。」

僕は浮遊使わないよ。って言うか窒息するなら下が水だから多分僕以外みんな死ぬんじゃない?

この装備一応水中活動と水中呼吸ついてたような気がする。

入手したのは隣にある水が流れている塔だし。水中耐性着いていて当然だと思う。


ぺちゃっぺちゃっという音が聞こえてくる。おそらくスライムがいるのだろう。

草原で聞いているスライムの音と大体同じ音だ。

桜はスライムの寄ってくる音を感じ取ったのかその場で止まる。

「さくら、どうしたの?」

「玉藻さんの初戦闘だよ、見ておいて!」

確かにたまちゃんの初戦闘だけど。たまちゃんが来ていない。

桜の背中越しに後ろを見てみる、たまちゃんもアスレチックを楽しんでいるようだった。

きっと桜みたいな動きもできるんだろうなあ。妖怪だし身軽な動きはできそう。

しばらく真正面を見ているとスライムは落ちていった。

ボロボロになった橋の隙間に落ちていった。

「あぁー」

さくらは残念そうに声を上げる。なんでそんなに残念そうにするかな。


「お姉ちゃん、どっちに行く?」

「どっちでもいいよ」

「お姉ちゃんは真っ直ぐか、うん、面倒だから真っ直ぐでいいや。」

どうやらそのまま真っ直ぐに行くようだった。

「たまちゃんをまったら?」

「お姉ちゃん、待つよ?」

どうやらたまちゃんを待つらしい。こんな場所で見失ったら余程じゃない限り即死確定だもんね。




☆☆☆




「やっと追い付いたのじゃ。」

たまちゃんは疲れていそうだった。片手には薄青い剣を持っている。あの時に桜がたまちゃんに渡した剣だった。

「どやあ」

桜がたまちゃんを見下している。剣で負けたのがよほど悔しかったのだろうか。

そういえば桜は何年このゲームやっているんだろう、そもそもこのゲームって何年あるんだろう

僕は不思議に思い桜に聞いてみる。

「このげーむいつからあるの?」

「お姉ちゃん、1年半の冬。私も大体その頃から最初はこの島も凄く難しかったんだよ。」

いや、この島今も恐怖心を煽ってきすぎてかなり難しいと思うんだけど。

僕みたいに浮遊できる人は…って浮遊できるの僕しかいないじゃん。

アルティマさんが浮遊に驚いてたのを僕は思い出した。

ってことは今も充分難しいのかな?


「お姉ちゃん、ほらいくよ。」

桜は僕を抱き上げたままだ。桜の頭に僕の武器の旗がばしばし当たっている。

「さくら、いたくないの?」

「ん?なにが?」

桜はもはや気付いていないようだった。

この僕の武器の旗が当たっているはずなんだけども。

って言うかこの武器旗も大きいけど棒も長いよね。

僕の身長よりも長いような気がするよ。

装備は使用者の身長にサイズを自動的に合わせるらしいけれどもそれでも長いよ。




☆☆☆




そういえば他のプレイヤーが見当たらない。

「お姉ちゃん、どうしたの?きょろきょろと周囲を見渡して。」

「ぷれいやーいないかなって」

「そっか、お姉ちゃんには説明してなかったっけ。パーティ以外は別の場所に行くよ。」

だからさくらはパーティ組んだのか。

「ほらチュートリアルダンジョンだって私とアルティマさんとお姉ちゃんしかいなかった。」

あの時パーティ組んでたっけ?組んでたような組んでなかったような。

覚えてないや。まあいいか。覚えておこう。

「あとパーティ組んでたら死んでもダンジョンから抜け出せないでそのまま初期位置にリスポーンするから。」

それさ、僕が死んでデスポーンしたら僕一人で…あ、浮遊使えばいい。

なんでもないよさくら。最近僕って忘れやすいなあ。

体は若返ったはずなのに。僕は小さな手を視界に写す、幼児のようなぷにぷにした手だった。


しばらく歩くと桜が橋に落ちている岩みたいなものに乗った。

「お姉ちゃん、これ橋じゃない、仕掛けだ。」

仕掛け?とりあえず、危ないのかな?僕は首を傾げる。

「お姉ちゃん、上を見てみ?」

なんか青白い煙の出ているポーションが降ってきた。

僕が上を見てる途中に桜は足場を強く蹴ってポーションを避ける。

岩の上にポーションが当たった。一瞬凍ってすぐに氷解された。

桜はそれを指さしながら僕に説明した。

「あれは氷結ポーショントラップ。当たるとプレイヤーが凍る。ここでは凍って滑って落ちて水中窒息死というコンボが決まるね。」

当たったら死確定じゃん。何その鬼畜ダンジョン。僕もう帰りたくなってきたよ。

でも僕の装備水中用の装備だから窒息死喰らわないのか。それでもダメージ入るなら多分即死。

だって僕の体力まだ100ないんだもの。大体攻撃くらった時点で致命傷だと思う。

その後桜とさっきの岩を見ていたがたまちゃんが来てたまちゃんは罠を発動させると

降ってきた氷結ポーションを片手で受け止めた。

「お姉ちゃん、たまちゃんもきっとお姉ちゃんと同類だよ。」

桜が呟く。僕も流石にトラップ受け止めるとは思ってなかった。

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