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世界  作者:
-2nd- / カエデの邂逅
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第115話 フロート

え?どういうこと?これじゃ僕もカメラに映らない可能性があるかもしれない。

鏡にちゃんと映るなら僕も写真には映るよね?




☆☆☆




僕はさくらに向かっていった。気になったので。

「そのけいたいでぼくをとって」

「お姉ちゃんは流石に映るよね?」

「うつるんじゃない?」

カシャッと音が響いた。桜が僕の写真を撮って見せてきた。

「ちゃんと写ってるでしょ?」

しっかりとその場にたっている僕の姿が映っていた。

姿は変わってしまったけれどもちゃんと写っている。

「そういえばお姉ちゃん掲示板で写真はられてたから映らなきゃおかしいと思う。」

僕は掲示板なんて機能は知らない。そもそも掲示板の機能はなちゅのオプションや機能調べてもなかったし

何処にあるのかわからない。


僕はUNOタワーの方に目を向けてみる。

卯月の上で三角形がくるくるくるくる回っていた。

能力で言うならば念動力だろうか。

卯月の上の三角形はよく見ると綺麗に詰まれたUNOタワーだった。

たまちゃんが右手をあげている。

この異能使ってるのはたまちゃんなのかもしれない。

僕もできるかな?念力。

とりあえず、テーブルを持ち上げてみようとした。

しばらくテーブルを見詰めて『浮け』と念じてみる。

テーブルは空中で1回転したあと床に落ちた。

トントンと階段を登ってくる音が聞こえる。

僕も空きっぱなしのドアの方に向かって階段を見る。

桜も見に来たらしい。僕の後ろから顔を覗かせてみている。

「桜と楓兄。物凄い音がしたんだが大丈夫か?」

「だいじょうぶだよ。」

「大丈夫、大丈夫。」

「なんじゃ?」

たまちゃんも僕の後ろから顔を覗かせた。

もふもふする尻尾が当たってくすぐったく感じる。


「それならよかった。気をつけろよ、あとはもう遅いから寝ろ。俺もこのまま自分の部屋行って寝る。」

どうやらもう遅いらしい。

櫟の上で三角形が嘲笑うようにくるくる回っている。

たまちゃんは何がしたいのだろうか。櫟は気付いていない。

桜とたまちゃんと一緒に櫟の観察を続ける。

櫟が斜め向かいにある自分のドアに手をかけた瞬間。UNOタワーが散らばった。

椚の頭の上から降り掛かってくる。

「!?」

櫟は何が起こったのかわからないでいる。

しばらくするとこっちを見た。

UNOを縦にもって指さすようにこっちにさしてきた。カードはドロ4だった。

「これやったのは誰だ?」

至って冷淡な口調で告げた。

僕達は何も言わず黙っている。何も言わないんじゃなくて言えなかった。

「まあいい。俺は寝る。」

UNOタワーの残骸をドアの前に散らかしたまま何も無かったように櫟は扉に入っていった。

しばらくするとUNOは中心に集まってちゃんと並ぶとこっちにもとってきた。

念力って便利だなー。こういうことも出来るのかー。

僕達はさくらの部屋に再び戻る。

机の上には再びUNOタワーが立っていた。


おそらく今度はたまちゃんが建てたのだろう。

たまちゃんはベッドの上で手を招いている。

口パクで「こっちゃこいこい」とも言っているように見える。

多分一緒に寝たいのだろう。

さくらの方を見ると携帯をつけて時間を確認していた。

「お姉ちゃん、確かに今10時50分だよ、夜遅いね。」

もうすぐ11時だ、確かに夜遅くになっているような気がする。

僕はたまちゃんのところに寝る。

抱き着かれた。もふもふする。とても暖かかった。

「かえでちゃん、いい夜を。」

「あっ、お姉ちゃんずるい。」

さくらもこっちに来た。

「妾も一緒に寝るのじゃ。」

「うちも一緒に寝るにゃ」

卯月と水無月もこっちに来た。

僕は目を瞑る。意識は暗闇の中に落ちていった。




☆☆☆




眩しい日差しを受けて朝目が覚めた。

UNOタワーはまだ建っていて陽の光を反射していた。

ベッドにいるのは僕だけだった。

しばらくして桜とたまちゃんが戻ってきた。

「おはようなのじゃ、卯月と水無月は本拠地に戻ったのじゃ」

どうやら卯月と水無月は朝早くに起きて帰って行ったらしい。

本当に寝るだけしかしてない。

「お姉ちゃん、おはよ。」

「さくら、おはよ。」

今日もいい天気である、でも僕は外には出れないしなちゅやるくらいしかすることがないけど。

僕はVR端子を起動させると桜のベッドの上で寝て目を瞑った。


再び白い空間にたっていた。いつも通りのリストが表示されている。

「キャラクター1『来睦』を使用しますか?、新しくキャラクター2を作りますか?」

キャラクター1『来睦』を爪の鋭くなった左指で押した。

いつものことである。もはや慣れた。

化けてやればこの機械の認証騙せるんじゃないだろうか?

それとも元から保存しているの使ってるから無理なのかな?書き換えられるかな?

それは嫌だな。機械が違う人と誤認したら面倒だしやめておこう。

『おかえり、VRの世界へ、来睦様』

そんな言葉と共に考えている僕の視界は暗転した。


目を開くと草原にいた。周りではスライムがペちゃペちゃはねている。

上を見ると薄らと滝の流れている島が見えた。

今回の目的地はあそこだ、水の島、初めてではないけど攻略するダンジョンは初めてだ。

しばらくするとたまちゃんもログインしてきた。

「かえでちゃん、何も言わずに行くなんてひどいのじゃ」

確かに急に行くのは悪かったと思っている。

「たまちゃん、ごめんなさい。」

僕はたまちゃんに謝った。頭を撫でられた。

「いいこいいこ、許してあげるのじゃ」

なでなでなでなでなでなでなでなで

たまちゃんはしばらくの間僕の頭をずっと優しく撫でていた。

具体的には桜が来て羨ましがるまで。


「お姉ちゃん!今日は水の島を攻略するよ。多分1日で攻略出来ると思う。」

1日で攻略できたらいいね。前に塔の上から見た時結構広かったから1日でできなさそうな気がするんだけど。


そもそも水の島って水の塔と洞窟ダンジョンくらいしかなかったっけ。

最初のうちはそのくらいだよね。

僕は知らなかったんだ、洞窟ダンジョンがかなり広いということを。


「お姉ちゃん、行くよ。たまちゃん、お姉ちゃんに捕まって」

たまちゃんとさくらが僕の萌え袖服に捕まってきた。

僕は浮遊魔法を発動する。僕の体が浮き上がってくる。ふわふわふわふわ。

ゆっくりと上に上がっていく。

少しだけ水の島の下側が見えた。

水が流れていてダンジョンは下にも続いているようだった。

ところどころ上から流れる水とそのフロアからも流れている水のせいで見えなかったけど

それなりに規模の大きいダンジョンだというのは理解したよ。

地図はわからないから規模が大きいかはわからないけど

「お姉ちゃん、水島はペンギンと、スライムと骨だけだよ。」

スライムと骨、チュートリアルダンジョンの敵に、ペンギン、塔のダンジョン組み合わせたような感じか。

結構クリア自体は簡単なのかもしれない。ボスがわからないけど。

そうこう話しているうちに足元が水に浸かるところまで浮いていた。

「お姉ちゃん、もうすぐだよ、頑張って。」

僕はそのまま浮遊魔法で陸に乗った。

1回僕は自身の浮遊魔法を解除する。桜のとたまちゃんのも同時に解除された。

桜とたまちゃんは落ちかけたが水の中に手を突っ込んで陸に触れたのかな?

大陸に登ってきた。

凄い運動神経していると思う。桜は塔のアスレチック楽しんでたもんね。

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