表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界  作者:
-1st- / 夏の始まり
11/175

第10話 月夜

満月か綺麗だなあ

体がなんか重い気がする。

僕は...一体...


「うーん...」

なんか月を見ていると狂わされるというか

血が滾るというか...

いつもよりも擽ったく感じる

「こんばんは、お姉ちゃん、もう夜だよ?」

星が綺麗だね、光がないとわからないくらいに

真っ暗な闇の夜には星が煌めいており

丸い月が堂々と浮かんでいる。

「よるだね。」

自分の手が毛に覆われていた。

「お姉ちゃんは自分の姿がわからないんだね。ぬいぐるみみたいで可愛いよ」

確かにこの手はぬいぐるみっぽいけれども

「ぬっ...ぬいぐるみ!?」

ぬいぐるみと言われるには違和感を感じる。

「うん。抱いて寝たいなあ。」

兄としての理性が耐えきれない。

ぬいぐるみって言われたから姿は変わっているのだろう

鋭い爪を持った毛に覆われた手を見ながら


「ちょっとかがみでみてくるね!」

服と皮膚の間に毛の感触を感じた。

「見てきてー」

僕には皮膚に毛なんて生えてなかったはずだ




☆☆☆




「おう?楓兄ちゃん?なのか…?」

櫟が吃驚したような表情で話しかけてくる

「??」

体毛が生えただけで疑われるのは悲しいなあ

「これじゃ、どっちかっていえばけものじゃないか…?」

獣っぽいといえば獣っぽいね。

なんか暑いよ

僕は服を脱ぎたいけれど我慢しながら

「とりあえず、おかえり、くぬぎ。」と返した。

「お、おう、ただいま。」


櫟は動揺しながらも挨拶を返してくれた。

洗面台に行こう。




☆☆☆




「なにこれ...」

洗面台に着いて鏡を見た僕は驚愕した。

昨日よりも獣っぽくなっている。

桜のぬいぐるみみたいという言葉も

櫟の混乱もわかる。

なんせ今の僕は


全身が青い体毛に覆われ

顔も獣っぽくなった

二足歩行する狐の様な姿だったのだから

あっちの分野でいえば

ケモロリのような姿だったのだから



どうしよう。

これじゃ解体されかねない。




☆☆☆




僕はまず考えた。

満月と言うのは妖怪の力を上昇させたり

人狼が狼になる月である

というのはゲームの設定でもよく見る。


つまり


僕は狼になってしまったのか?

狼は肉食だ

僕は人を食べるのか?


これからどうすればいいんだ。


「お姉ちゃん、かわいいよ」

不意打ちはやめて欲しい。

「かっ、かわいい!?、けっこうなやんでるんだよ」

結構じゃなくて本気で悩んでる。

「狼かあ、もふもふだね。」

僕はすごい暑いけどもね。




☆☆☆




「これからどうすればいいんだ...さくらやくぬぎをおそうかのうせいもなくはないし...じぶんがこわい...」

狼は人を襲わないとは限らない。

「お姉ちゃん...?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ