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世界  作者:
-1st- / 夏の始まり
10/175

第9話 恐怖

「どうしよう?」

姿が変わってしまった、真剣に悩んでいる。

「お姉ちゃん、何悩んでるの?」

桜が問いかけてきた。

「がっこう...」

明日は学校だったはずだ。

多分終業式近いからすぐ終わるのだろうけれども

「この姿で行ったら騒がれるね。ひきこもれば?」

「それはできないかなー」

それはできない、人間性が失われるから

もう既に人間やめているとはいえ友人達にどう説明すればいいか…

「なんでー?」

「ぼくはちゃんとこうこうそつぎょうまでしたいから?」

義務教育は大事だよね。

「うーん...」

悩ましいよね。僕も悩んでるよ。

「とりあえず、幼なじみよぶ?」

濂理?なら何とかできそうな気がするけども…

「いまいないんじゃない?」

「あー、櫟と同じかー」

運動部やってたもんね、いないよね。

「うん。」




☆☆☆




お姉ちゃん...か

僕は今まで男の子として生きてきた

17年間、

お姉ちゃんと呼ばれるには

なんか違和感がある。

結構小さい子には言われたことがあるけど

それでもなんかむず痒いんだ


僕の今の見た目は小さい女の子なんだ

その上耳尻尾も生えている。

人間ですらなくなってしまった。

これを家族は受け入れてくれたけども

幼なじみが受け入れてくれるかわからない


その上、妹いわく僕が寝ると

変な行動起こすらしい

寝るのが怖い、僕はどうすればいいんだ

僕はどうやって生きていけばいいんだ。




☆☆☆




「さくら...こわいよ...」

凄く怖い、自分がどうしようもなく怖いんだ。

「お姉ちゃん、どうしたの?」

桜が慌てて駆け付けてきた

「お姉ちゃん...?」

心配そうに僕を見てくる。

「これからのことをおもうとなんかこわくて」

僕は人じゃなくなってしまった。

「姿変わっちゃったもんね...」

「うん...」

「今まで関わってきた人たちに否定されるのは怖いよね、でも大丈夫だよ私達が受け入れるから。逃げてもいいんだよ」

逃げるという選択肢は思い付かなかったよ...

なんか目から水が...

今だけでいいから泣き虫なお姉ちゃんを許して。

「うぅ...ぐすっ...」

「お姉ちゃん?」

「うわあああああん」

僕は泣いてしまった。

「大丈夫、大丈夫、お姉ちゃん、大丈夫だよ」

桜があやしてくれる。

「うぅぅ...ぐすっ...うぅ...」

涙を止めようとしても涙が止まらない。

「これからいっぱい頑張っていこうね?」

男の子と女の子は違うもんね...


僕は桜に抱き着いてひたすら泣いた。




☆☆☆



うぅ...泣いちゃった、恥ずかしい...

けどもこの体が涙腺が脆くなったのも事実だ

女の子になったからかな

それとも幼くなったからかな

これからどうやって生きていけばいいんだろう...

見た目が日本人じゃないし

しかも1桁前半の幼女、

注目されるのは目に見えている。


なんか眠いや...

僕は小さな片手で片目を擦る。


「お姉ちゃん?」

凄く眠い、疲れたからかな。

「さくら、ちょっとねる、おやすみなさい。」

「お姉ちゃん、おやすみ。」

今度は変な行動しなければいいな。

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