第9話 恐怖
「どうしよう?」
姿が変わってしまった、真剣に悩んでいる。
「お姉ちゃん、何悩んでるの?」
桜が問いかけてきた。
「がっこう...」
明日は学校だったはずだ。
多分終業式近いからすぐ終わるのだろうけれども
「この姿で行ったら騒がれるね。ひきこもれば?」
「それはできないかなー」
それはできない、人間性が失われるから
もう既に人間やめているとはいえ友人達にどう説明すればいいか…
「なんでー?」
「ぼくはちゃんとこうこうそつぎょうまでしたいから?」
義務教育は大事だよね。
「うーん...」
悩ましいよね。僕も悩んでるよ。
「とりあえず、幼なじみよぶ?」
濂理?なら何とかできそうな気がするけども…
「いまいないんじゃない?」
「あー、櫟と同じかー」
運動部やってたもんね、いないよね。
「うん。」
☆☆☆
お姉ちゃん...か
僕は今まで男の子として生きてきた
17年間、
お姉ちゃんと呼ばれるには
なんか違和感がある。
結構小さい子には言われたことがあるけど
それでもなんかむず痒いんだ
僕の今の見た目は小さい女の子なんだ
その上耳尻尾も生えている。
人間ですらなくなってしまった。
これを家族は受け入れてくれたけども
幼なじみが受け入れてくれるかわからない
その上、妹いわく僕が寝ると
変な行動起こすらしい
寝るのが怖い、僕はどうすればいいんだ
僕はどうやって生きていけばいいんだ。
☆☆☆
「さくら...こわいよ...」
凄く怖い、自分がどうしようもなく怖いんだ。
「お姉ちゃん、どうしたの?」
桜が慌てて駆け付けてきた
「お姉ちゃん...?」
心配そうに僕を見てくる。
「これからのことをおもうとなんかこわくて」
僕は人じゃなくなってしまった。
「姿変わっちゃったもんね...」
「うん...」
「今まで関わってきた人たちに否定されるのは怖いよね、でも大丈夫だよ私達が受け入れるから。逃げてもいいんだよ」
逃げるという選択肢は思い付かなかったよ...
なんか目から水が...
今だけでいいから泣き虫なお姉ちゃんを許して。
「うぅ...ぐすっ...」
「お姉ちゃん?」
「うわあああああん」
僕は泣いてしまった。
「大丈夫、大丈夫、お姉ちゃん、大丈夫だよ」
桜があやしてくれる。
「うぅぅ...ぐすっ...うぅ...」
涙を止めようとしても涙が止まらない。
「これからいっぱい頑張っていこうね?」
男の子と女の子は違うもんね...
僕は桜に抱き着いてひたすら泣いた。
☆☆☆
うぅ...泣いちゃった、恥ずかしい...
けどもこの体が涙腺が脆くなったのも事実だ
女の子になったからかな
それとも幼くなったからかな
これからどうやって生きていけばいいんだろう...
見た目が日本人じゃないし
しかも1桁前半の幼女、
注目されるのは目に見えている。
なんか眠いや...
僕は小さな片手で片目を擦る。
「お姉ちゃん?」
凄く眠い、疲れたからかな。
「さくら、ちょっとねる、おやすみなさい。」
「お姉ちゃん、おやすみ。」
今度は変な行動しなければいいな。




