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Face of the Surface

玉石混交の飯田

作者: 悟飯 粒

「ねぇ狩虎にぃ……」


7歳の妹花華と僕は、リビングでグダグダしていた。と言っても、僕は本を読みながらだ。昆虫図鑑を眺めている。触れはしないけれど虫って見るのは面白いんだよなぁ。ここの外骨格のテカリとか面白い。


「なんだい花華。」


僕は本を読みながら、花華に返事をした。


「サンタクロースってなんでサンタクロースって言うの?」

「そりゃあ名前が言ってるじゃないか。[三択ロース]ってさ。」

「………どういうこと?」

「彼ね、夜中に起きてる子供に対して三択の問題を出すんだよ。んで、答えられなかった人間のロースをその場で食べて、残りは家に持ち帰って食べるの。」

「えぇ………食人種なの?」

「そうだよーー。サンタクロースの服が赤いのって、あれ全部人間の血だからね。」

「……でも、血って時間経ったら黒くなるよね?サンタさんの服っていつも赤いからおかしくない?」

「いや、だから、乾く前に別の血を塗ってるんだよ。」

「へぇー…………」


コッチコッチと時計の針が音を立てながら時を刻む。時間という目に見えないものを感じ取れる唯一の音。それを聞いていると何か胸がムワムワとする。


「ねぇ狩虎にぃ。」

「なんだい花華。」


僕はカミキリムシのページを見ながら答えた。


「なんで[サンキュー]で喜びを表現できるの?意味わからないんだけれど。」

「ああ、それね、ハッキリとしたことは分かってないんだけれど、有力な仮説が2つほどあるんだよ。1つ目は3+9して12になるじゃん。12……いふ。そう、畏怖さ。相手に畏怖を覚えたのを伝えるから、喜びと感謝を伝えるってことになったんだ。」

「へぇ………だったら畏怖でいいのにね。2つ目は?」

「2つ目は産休って意味だね。[俺の為に……ありがとう]って感じ。この仮説から一部の専門家は[サンキューは男のみの言葉であって、女性はイクキューを使うべきである]とか主張しているみたいだよ。」

「へーー挨拶だけでも奥が深いんだね。」


てってっ、てってっ、てってって

昨日聞いた音楽のリズムが頭の中で反芻した。

思い出せないけれど、何かのCMの音楽だ。なんだっけなーーCMって見てるんだけれど見てないようなものだから、どうしても詳細が思い出せないんだよなー………


「ねぇ狩虎にぃ。」

「なんだい花華。」


僕は今度はナナフシを見ながら花華の疑問に答えた。


「なんでドアノブってドアノブって言うの?意味わかんないんだけど。」

「………それも簡単なことさ。ドアノブって丸みを帯びてるでしょ?あれさ、何かに見えない?」

「…………?分かんない。」

「分かんないかぁ………結構見てるとおもんだけどなぁ花華は。」

「えーーなにさ。一体なんなのさ。ヒント頂戴よ。」

「ヒントは金曜日の19時半に見ることができるもの。」

「…………?夜ご飯?」

「違うなーー。青くて丸いやついるじゃないか。」

「………え?ド○えもん?」

「そう、ドラえもん。ドアノブってドラえもんの手に似てるじゃん?んで、そこから初代声優のの○代さんから名前をとってドアノブにしたんだ。」

「へーーだったらドアえもんの方がいいと思うんだけど。」

「それだったらどこでもドアとドラえもんが合体したみたいになって全国民が混乱しちゃうだろ?それを避ける為の合理的な判断により、仕方なくドアノブになったんだ。」

「へーー…………初めて知った。やっぱり狩虎にぃは物知りだね。」

「まぁね。[玉石混交の飯田]の2つ名は伊達じゃない。」

「明日友達に自慢しよう。」

「うん、それがいいね。」


花華は満面の笑みで部屋へと戻っていった。

その後、花華が俺から得た情報をいちいちネットで調べるようになったのは火を見るよりも明らかだ。

こんなものを書くなんてバカバカしいのですが、人から聞いた知識は絶対に一度調べて下さい。どんなに頭良い先生、出来る大人から教えられたからとはいえ、調べなければそれは無知と変わりません。[食べ物は鵜呑みにするよりも咀嚼した方が身になる]ただのそれだけです。

なんでこんな当たり前なクソしょうもないことを書くかというと、ここ最近、ニ○ニ○動画やy○utuveにおける極一部の視聴者の狂信者化という意味のわからないものを見たからです。

どんなに歌が上手くてもエメラルドを割るような違法行為はダメですし、どんなに歌が上手くても、プライドのために盗作はダメ。ケツからエメラルドもダメ。[良いものは良い、悪いものは悪い]と判断できるようになって欲しいものです。

今までのを要約すると[知識ぐらい自分で調べて自分の意見を待ちやがれ。大人は子供となんら変わらないバカなんだからな。]ということです。良識を身につけよう。批判したければいくらでも批判して下さい。私も所詮は間違いだらけのバカなので、間違った部分を反省し次に活かしていきたいですから。

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