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詩「マリオネット人生」

作者: noname

目を開けた。

ついに、歩いていく。



「貴女は黄色が似合うわ」


「俺、この女優、好き」


「彼女、センス良いよね」


「あいつ、無いわ」



他人の口から伸びる糸で操られていく。



「これが良い」


「あれが良い」


「これが正解」


「こっちが正解」




いつの間にか、糸のせいで、地に足も着けずに

歩くフリになる。


足は空を切って、前に進んでいるのか、戻っているのか。

私には分からない。



そんな私を君はそれでいいと言う。


足が浮いてるから、両手を取って、


ぶーん、ぶーんと

回る。


くるくる、くるくる回る。


君を中心にして、くるくる回って、私に伸びる糸は絡まって何が何やら。



細い糸はプツプツと離れていく。


残った糸をみて、こんなことに、振り回されていたんだなと思う。


「でも、糸の先を君は好きだったんだよ」


「繋ぐ糸をきっと、君は自分で選んで付けたんだ」



「そして出来上がった君は、やっぱり君以外の何物でもないのさ」




彼の身にも私の口から伸びる糸が付いている。


「人はどうして、そうやって、生きていくのさ」




end










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― 新着の感想 ―
[一言] すごい才能です!!! 師匠と呼びたいです。
2017/03/29 01:57 退会済み
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