表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の初恋。  作者: 葵 扶桑花
PR
10/10

#10 勇気

最終回です!

よろしくお願いします。

青葉が生い茂り強い日差し。

『ミーン…ミンミンミン、ミーン…』

蝉の鳴き声があたかも私を虐めているような気もしてきた。

『カリカリカリカリ…』

シャーペンを削る音が重なり合い、ある1つの音を奏でているようにも感じる。

それ以外は音もしない。

息もしてはいけないみたいに。

…あと1分30秒。

『サラ…ッ』

入学当初、セミロングだった私ももうロングに近い。

うわっ…枝毛発見。

やだなー。取るの面倒臭い。

…で、取るっていうね。

「キーンコーンカーンコーン…」

「…終わった…。」

誰かさんがぐったりした声で言う。

他の皆も終わった感…というかぐったり感がすごい。

「…ふぅ。」

なんかテストテスト母さんうるさかったけど、それ程難しくはなかったし。

「こらーしゃべるなー。回答用紙回収すっから。」


「美香ちん!どだった?テスト」

「めっちゃ難かった!風佳は?」

「もー。チーン…だよw」

「ふははっ」

2人で愛想笑い。

テストより友達付き合いの方がよっぽど難しいよ…。

彼と…付き合ってる…のかな?

…付き合ってるよね、そりゃ。

「あ、そうそう!今日一緒に帰らない?」

風佳が言う。

「、いいよ!」

私は戸惑う。

もちろんOKするんだけど。

「ちょっと話したい事あってさ…」

「?いいけど?」

風佳?どうしたんだろう?

なんか悩みかな?


私、しらけるの嫌なんだよね…


「夏の初めだからさ、日が長くなったよね!」

「んね〜!つい1ヶ月前まではこのくらいの時間夕日が夕焼けが綺麗だったんだけどね〜」

頑張って会話伸ばそう。

「これがさ、雨が降ると綺麗な風景台無しになるからやだよね〜」

風佳が言う。

「しかもさ、制服濡れるからさもっと最悪なんだよね」

「それな!」

楽しいな。

久しぶりにこんな会話した。

「天気予報見てなくて雨降った時とかなんかさ、ね。」

「ね!」

「あっ!そういえば前の雨の日に風佳、拓真さん?と一緒に帰ってたね!あの後どした?」

「!? なんで知ってるの?」

え?ん?え?自分何言ってんの!

折角いいところだったのに。

ってかそれどころじゃない。

どんどん風佳の顔から笑顔が消えていく。

「え?べっ別に見えた?からかな?」

「ッ…ムキになってごめん。」

「ううん。大丈夫だよ」

本当は全然大丈夫じゃないけど。

「じっ実は言いたいことってさそのことで。」

「!?」

あのことはもうなかったことにしておきたいのに。

「みっ美香ってさ、拓真…のこと好きだよね?」

「へっ!?」

「好きでしょ。その反応。」

「それは私の勝手じゃん。なんで?」

思ったことが口に出てしまう。

止まんない。

「風佳だって私に何か隠しごとしてんじゃないの?」

あぁ…

止まんない。

やめられる方法はないの?

「いきなりどうしたの?」

「どうしたのじゃなくて、聞いてるんだけど。」

「えっ本当何?そんなのないよ。」

「そっか…ごめんなんでもない」

「うん…」

風佳…困ってる。

もう何やってんの。

これで付き合ってないってこと分かったんだけど…

「美香!ごめん!私、拓真と付き合ってんの!」

「…」

予想はしてたよ。

まさか本当なんてね。

「ずっと隠しててごめん。それに美香が好きなの分かっててもずっと付き合ってた!本当人の気持ち何1つ考えてないよね!ごめん!もう拓真とは別れるからさ美香ちんが…」

「ううん!もういいの!吹っ切れてるからさ!昔の話だよ〜。風佳が謝ることじゃない。」

「風佳が話したい事あるってその事だったの?」

「う、うん…。」

なんだ、もっと大変なことかと思ってた。

私の方が人の気持ち何1つ考えられてないよ。



「!」

「ごめん。もうすぐ…」

「うん。分かってる」

「ばいばい。美香ちん。」

「…ッ、じゃあねー!」

まるで、最後のお別れみたい。

風佳、やっぱ付き合ったってたんだな。


それより、なんで、こんなに何台もの同じ種類のトラックがたくさん溜まってるんだろう?

そんな事にも気にかけられるようになった。

今度は私が周りを見られるようにしないと。

誰かのために動きたい。


もう泣かないって約束した。

泣かないって言ったじゃん。

まぶたの奥で何か熱いものがこみ上げてくる。

「…2回目じゃん…笑笑」

辛いよ。

辛いけど、前へ進まないと。

人任せじゃダメ。

誰かの為に動くことは必ず神様が見てる。

見知らぬふりなんかもバレバレなんだから。

だからこそ、堂々と明るく接するのが1番皆が喜んでくれるものなんだから。


誰かの為に動く事ってとても素敵な事だって事。

入学したからたくさんの人に教えてもらった。


ありがとう。



【epilogue】


『ピーンポーン』

「優香ちゃんきたよー!」

「はーい!ちょっと待っててー!」

「行ってきます!」


あれから一年が経って私達は中学二年生になった。

風佳は私と初めて一緒に帰って彼と付き合ってるって伝えた日の翌日に転校した。

彼?

もう好きじゃないよ。

あんなやつなんで好きになったんだろ?って感じ

今は今いる友達ととても充実した日々を送ってるよ。

よく変わったね!って皆に言われる。

私はいい意味で捉えてる。

今の一日を大切にしてるんだ。

周りを見るとたくさんの嬉しいことが今日も起こってるってことがよくわかるんだ、





最後までお読みいただきありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ