表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/12

兵站

心臓が痛む。


まるでノスタルジアという怪物に心を撫でられているよう。


いや、これは痛みとも不快とも言えない新しい感覚なのかもしれない。


身体が痛みに慣れようと、もっと、痛みを欲する。


身体が壊れてしまう……


この痛みよ、怪物よ、

大概にして欲しい。

このままでは兵士として失格だ。


心臓の痛みは右肩にまで広がり、

発砲の衝撃(リコイル)にさえも耐えられない。


このままでは兵士として失格だ。


その兵士は放課後の教室のように薄暗い孤独の部屋で一人、

苛まれるのだ。


この症状に苛まれる兵士は、

この兵士だけではなかった。


2037年──

アメリカが正体不明の生物兵器を用い、とある中東の一国を崩壊させた。


作戦開始からわずか32時間で1個師団を殲滅。


北部や東部に駐留していた旅団が無条件降伏をするも、3時間後に全員が謎の死亡を遂げた。


人口約8400万人の中、約21万人の陸軍兵士が死亡。


しかし、生物兵器を使用したにも関わらず民間人の死亡率は極めて低かった。


この事件で使われた生物兵器は、世界各国の軍事的戦略(ストラテジー)の体制を大きく変えさせることになる。


近日、その生物兵器の影響で、ロシアでクーデターが勃発した。


ロシア連邦内部の22の共和国は独立、または無法地帯と化し、残された一部の連邦がソ連を名乗り、

ソビエト連邦が復活したのだ。


世界は大きく変わった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ