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四話:解散後に・・・

色々とあったが無事レストランへ着いた四人は店員に注文を言い料理が運ばれてくるのを待っていた。健司はコップに入った水を一口飲むと意を決したように質問を始めた。

「成二に聞きたいんだが・・・いつの間にあんな危なそうな連中に喧嘩を吹っかけたんだ?」

「俺は平和主義者だから喧嘩を売った覚えはないんだがな」

「その言葉・・・どの口が言う?」

「この口」

と成二は自分の口を指して見せ、健司は頭を抱える。

「でも良かった良かった、あんな大したことのない連中で」

「拳銃は少しびびったけどな」

「それをぶっ壊したお前が言うか?」

「それもそうだな」

そして二人は大声で笑いあった。

「あの・・・お二人は銃が怖くないんですか?」

二人の行動に疑問を溜め込め切れなくなった詩歌が質問をした。

「怖い、怖くないで言ったらやっぱり怖いな・・・でも所詮は鉛玉が真っ直ぐ飛んでくる止まりだろ?だったら五月の剣術みたいに変幻自在で避けにくい方が脅威だな」

「そうだな、俺も五月ちゃんの剣術を避けられる自身はないからな」

と二人は五月の方を見る。五月は外をしきりに警戒しているようだった。そして二人の目線に気付くと睨みつけてきた。

「なんか用か?」

「「いや、別に」」

と成二と健司は声を合わせて答えた。

少し疑った五月だがまた元の様に外を見始めた。

そこへ店員が料理を運んできた。

「鮪の漬け丼のお客様」

それに軽く手を挙げて五月が答えた。

「カキフライ定食のお客様」

次に健司が手を挙げた。

「トロトロ卵雑炊のお客様」

その次に詩歌が手を挙げた。

「灼熱地獄鍋のお客様」

最後に成二が手を挙げた。

食事が始まったが一人を除いた三人は全く料理に手をつけようとしない。

「おい・・・頼むから俺がいる時にそれは頼まないでくれよ・・・。」

「目、目が痛い・・・。」

「成二君・・・喉とか痛まないの?」

真っ赤な鍋に一心不乱に挑む成二は額に汗を滲ませながら詩歌の問いに親指を立てて答える。

数分後三人が料理に手を付ける前に成二は灼熱地獄鍋を食べ終えた。

「うまかったぁ・・・。」

満足そうにポンポンと腹を叩くと回りの三人がまだ食べてないことに気付く。

「どうしたんだ三人とも、早く食うないと冷めるぜ?」

「成二の料理を見たら少し食欲が・・・。」

「というよりもあれは本当に人の食べ物か!?目が匂いだけで痛くなったぞ!!」

「もう一度病院にいって診てもらった方が・・・怪我の後遺症で味覚が変になったのかもしれませんし」

その後何とか皆が料理を食べ終えたのを見て成二が店員に食後のデザートに地獄の業火風パフェを頼もうとした時は三人が無理矢理それを止めた。

そして会計を済ませるとレストランの前で解散となった。

本来ならば成二と健司、詩歌と五月という感じに分かれて二手の道に分かれて帰る所だったのだが、健司が少し約束があると言い三手に分かれて帰ることとなった、

成二は先ほどの戦いのせいか少し警戒しつつ帰路を進んでいたが、何のアクシデントもなく家に着いてしまったので少し拍子抜けしてしまった。少し違う意味で疲れていた成二はベットに横たわるとそのまま寝てしまった。

そして少し時間はさかのぼりレストランで四人が別れた所、詩歌の横に張り付くように一定の速度で歩き続ける五月だが背後に気配を感じで振り返ったと同時に木刀を取り出す。

「誰だっ!!」

薄暗くなった背後の道に向かって叫ぶ五月だったが次の瞬間声を失う、そこには銀色の光を放つ槍を携えた健司が立っていた。

「馬鹿な・・・それは十六宝具じゅうろくほうぐの一つ・・・崩壊閃ほうかいせん

「やっぱり十六宝具の事を知っていたか・・・だったらやはり成二に近づいたのは神々の剣が目的か・・・。」

「か、神々の剣だと!?六本の神の作った剣がまだ残っていたのか!?」

「何だ知らなかったのか?・・・なら尚更生かしておけねないぜ!!」

健司は槍を構えて突撃をしてくる、五月は木刀を捨てて何処からか真剣を取り出す。

崩壊閃と真剣が触れ合った瞬間、何の前触れもなく真剣は粉々になった。そしてそのままの勢いで槍の柄で五月の槍を払う。

「まさか知らなかったわけじゃないよな?崩壊閃の能力の一つ、触れた物質を崩壊させる。まあ生物とこれと同じ十六宝具と神々の剣みたいな特殊な力を持った者や神が作った者は崩壊させられないがな」

そして槍の刃の部分を五月の首に押し当てる。

「言え、誰の命令でここまで来た」

「・・・。」

「話が進まないな」

その時後ろで強い力の波動を感じた。振り返ろうとした時健司は横に吹っ飛ばされた。

「帰りが遅いから見に来て見れば・・・詩歌は震えてるは、五月は殺されかけてるは、いったいどうしたって言うの?」

そう言いながら暗闇から出てきたのは二十歳かその前後一、二歳と言う感じの黒髪の女性だった、服装はなんとも場違いな巫女の服装だった。

その姿を確認した五月は少し離れたところで腰を抜かしている詩歌を抱きかかえてその女性の傍に行った。

そして槍を杖のようにして健司も出てきた。

「痛いなぁ・・・ってかお姉さん誰ですか?」

お姉さんという言葉に機嫌を良くしたのか女性は堂々と答えた。

「私は対魔専門会社社長、水野幸子みずのゆきこよっ!!よくも私の可愛い妹と有能な社員を傷つけてくれたわね、というか・・・あなたは誰?」

「俺は、八神健司・・・『普通』の高校生だ」

「最近の高校生はそんな物騒なものを持つの?それと私が聞きたいのは所属よ」

「所属は無しだな一応・・・というか・・・こちらこそすまないな」

そう言って健司は距離を取り、槍を突き刺して手を上に挙げて降参のポーズを取る。

「何のつもりかしら?」

「見て分からないのか?」

「分かっているわ・・・でも裏がありそうだからね」

「裏なんてないぜ?ただ俺は、なんとなく教えられた危険な奴らとは違う気がしたから降参しただけだ」

「教えられた奴らって?」

「この世に存在する対魔組織でも最大規模を誇り尚且つ他の対魔組織を追随させない戦闘力を有する、殆ど全ての十六宝具と神々の剣を所有する対魔組織の奴ら・・・どう考えてもあんた等じゃないだろ?」

「じゃあ私たちが弱そうだから信用したと?」

「そういうこと」

その後無言で幸子は健司の近くにより・・・健司を殴り飛ばした。

「減らず口を叩くと・・・長生きできないわよ?」

「よく分かりました」

ボロボロになった健司は槍を幸子に奪われ縄で縛られていた、

「お姉さん・・・今から何処に行くんだ?」

「私たちの本拠地・・・と言っても普通にただの神社ね」

そして健司は車に乗せられて連れ去られていった。



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