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美奈子  作者: 仲間猫
8/8

あけみ登場

登場人物 美奈子、横島、あけみ

横島は考えていた。


「美奈子さん、どんどん変になっている。」


横島は心配だった。


「そこで何してるの?」

「はい?」

「変に上を気にしてたけど…。」

「いえ、考え事をしていたもので…。」

「じっとしてたら、変質者に間違われるよ。気をつけなさい。」

「はい。」


職員は去って行った。


「やばいな、聞かれてたかなあ。」



横島は美奈子に詳しく話をしようと思った。


「美奈子さん。」

「な〜に。」

美奈子の横には、すらっとした綺麗な女性がいた。

「この人は?」

「あー、私の友達の『あけみ』っていうの。」

「よろしくお願いしますね。」

「はい。」

「美奈子、ちょっと聞いていい?」

「いいよ。」

「ボーイフレンド?」

「うん、そうだけど。」

「美奈子にしては、珍しく頼りなさそう人と付き合ってるね。」

横島は、いきなり会って失礼だなと言おうと思ったがやめた。

「あけみ、あなたには分からないと思うの。」

「ふ〜ん。」

「横島くんごめんね。」

「いや、そんな…。」

するとあけみは、急に困る質問をした。

「どこを好きになったの?」

「全部です。」

「ふ〜ん。」

横島はあまりの興味の無さに少し苛立っていた。

「何か私に文句がありそうな顔してるわ。」

見抜かれていた。

「美奈子にどれぐらいふさわしい男か、証明してもらいましょうか。」

「突然、急に何を言い出すんですか?」

「空手で勝負よ!」

急に展開が、思わぬ方向にいってしまった。


「始めましょうか。」

横島は、空手を少し経験していたので、負けるわけにはいかなかった。

「始め!」

なぜか美奈子が審判になって掛け声をかけた。


横島は甘く見ていた。

あけみの素早い動きと蹴りの強さに、よくお笑い芸人がするリアクションをとってしまった。


「あぅっ。」

「弱い。期待してたんだけど、やっぱり思った通りだったわ。」

「大丈夫、横島くん?」

「美奈子、いいのその男で?」

「いいの。彼氏無しのあけみなんかに分かるわけないんだから。」

「聞き捨てならないわよ、その言葉。」

「まだろくに一回も付き合った事がないあなたなんかには。」

「いいわ。勝負して目覚めさせてやるわ。」

「望むところよ!」

さらに急展開になった。


美奈子とあけみの真剣勝負は、一瞬で決着がついた。


「やっぱり強いわ、美奈子。」

「負けるわけにはいかないのよ。」

「美奈子の意志は固いのね。」

「本当は好きなんでしょ、横島くんの事が。」

「気付いてたのね。」

横島は目を疑った。

「私から離そうとして、後で付き合うなんて、そんなに簡単にはいかない事なの。」

「分かってるけど、そうするしかなかった。ごめんね、横島さん。」

「いいえ…。」


結局、急展開続きで横島はぐったりしていた。

美奈子と付き合う事は大丈夫なのかと。


横島はこれから大変になる事を知るよしもなかった。










事情により、ここでお話を終了させていただきます。

読んでいただきありがとうございます。


作者

ましまろん

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