見事カップル成立
登場人物 美奈子、横島一樹、横島一樹の母、江戸崎初美
美奈子は、何かのはずみで男と接触し、しつこい男を逆に好きになってしまった。この先どうなるのやら…。
「あー、よく寝たなあ。」
この男は、『横島一樹』。美奈子に告白した張本人である。
「昨日は良い思いしたなあ。まさか、告白されるなんて、確か蹴られたところまで覚えているのになあ。」
「とにかく、学校行かなきゃ。あ、それと、名前を聞くの忘れてた。しょうがない、行って会わなくちゃ。」
「何独り言、言ってんだい!学校に遅刻するよ。」
「はい!分かりました。」
横島は浮かれ過ぎていた。
「昨日会った人、どこにいるのかなあ。」
美奈子は、横島を捜すため必死になって捜している。
「どうしたん、美奈子ちゃん。」
美奈子に声を掛けたのは、入学式ですぐ友達になった『江戸崎初美』。
元気が取り柄の女の子だ。
「昨日すごーく素敵な人に会って、探しているんだけど。」
「美奈子ちゃん、少し変わった感じがするけど、何か頭でも打ったの?」
「いいえ。そんな事より知らない?」
「う〜ん…、どんな人なのか分からないよ。」
「特徴は…。はっ!」
「どうしたの?」
「特徴が無い。」
美奈子は、夢中になりすぎてそこまで分からなかった。
帰宅
「結局、捜せなかったわ。」
「彼女はどこにいるんだ?」
「あ!」
「やっと会えたね。」
「うん…。」
「あの、名前は。」
「私は美奈子って言います。」
「僕は横島一樹です、よろしく。」
こうして二人はお付き合いを始めたが、横島は何故付き合えたか知らない。