運命の日
登場人物 美奈子、橋本直子、小倉ゆう、友達になりたい男
入学式終了後で『あけみ』という女にバタリと出会い、突然告白する男も現れたりと美奈子はこの先どうなるのやら…。
学校生活一日目、運命の日…
「担任は誰になるのかしら、イケメンだといいんだけどなあ…。」
浮かれている。
「わがまま言っちゃいけない。華の高校ライフをエンジョイしなくちゃ。」
また、浮かれている。
朝礼
「みなさん、桜岡高校の印象はどうですか。」
(女の人かぁ…)
「学級委員を決めたいと思うのですが、誰か立候補する人はいますか?」
「はい!」
「お名前は?」
「橋本直子です。はっきり言って出来る自信があります。」
(言っちゃってるよこの人)
「じゃあ決まりですね。」
「では、先生の自己紹介から。私の名前は小倉ゆう、『ゆうりん』と呼んでね。」
(え!?)
「スリーサイズは上から…っと、後はご想像にお任せしますね。」
(は!?)
「あと、先生の事知りたかったら、個人的に話を受け付けます。早い者勝ちだから、男の子は特にチャンスだからね。」
(いきなり、何を言うんですか!?)
「悪い冗談はここまで、じゃあこの後、体育館に集まってください。いいですね。」
『はーい。』
この後も先生の悪い冗談が5分続いた。
一段落終わり、美奈子は帰宅する事にした。
その時
「昨日、会いましたよね?」
「また懲りずに来たの?」
「どうしても、友達になりたくて。」
「ふ〜ん。」
「お願いします。」
「もう一度忠告するけど、無理なものは無理、だから帰って。」
「携帯電話番号だけでも渡させて〜。」
「仕方ない、ちょっと痛いけど我慢してね。」
美奈子は男から少し離れ、跳び膝蹴りを決めて着地しようとした瞬間、タイミングをちょっと外し、男と共に倒れた。
数時間後…
「あのー。」
「あっ。」
(すごく私のタイプ…)
「大丈夫ですか?」
「好きです、付き合ってください。」
「え!?ええー、もちろん。」
美奈子は、どこを打ったの分からないが、さっき断った男を好きになってしまったのでした。