タイトル未定2026/07/06 12:40
ある朝目覚めるとカマキリになっていた物語
朝起きたら何かおかしく
身体を起こそうにも上手くいかず、
寝室の姿見鏡に異様な物体がベッドの上にあった。
俺はなんとカマキリに変身していた。
あまりに恐ろしく
夢であれば覚めてくれと
顔を叩きたかったが
巨大鎌の手先で
布団をバラバラに引き裂き、
宙を舞う切れ端の中で絶望し
感情が爆発し泣こうとしたが、
少しずつ
感情や知性が薄れていくようで、
俺は心身共に
昆虫になりつつあるのを感じた。
まだ人だ!
俺は心を奮い立たせ
慣れない身体で階下へ、
居間に直結してる階段を
降りることにした。
ゆっくりと慎重に
音を立てぬよう最新の注意を払い、
だがやはり狭い階段スペース
あちこちに
巨体をぶつけ
そのままゴロゴロと階下まで
転倒してしまい、
痛みに声も出せず
苦痛に耐えていると、
転がった俺を真上から覗く奥さん!
ついにバレたと思ったが、
顔面蒼白な俺…顔色は緑?とか
どうでも良い事思いつつも…
もっと早く気づくべきだったのだ。
奥さんは
そのまま俺を見るやいなや
俺のよりも立派で
巨大な鎌を振るい
俺を切り刻み
血しぶきが舞う中俺は、
ガツガツ喰われていた。
そう奥さんも
カマキリに変身していたのだ!
攻撃に抗ってはみたものの
奥さんの方が
ずっとでかいカマキリ妻。
これは運命なのだと、
「父は子の血肉になりにけり」
そう呟き、
臨月間近の奥さんのお腹を
最後まで見つめ昇天した。
おしまい
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