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空論

作者: 青鷺 優
掲載日:2026/05/16

創作活動の再開を私生活が少し落ち着いたとともにさせていただきます

手に取られた本の中に私はいた、もう二十余年も歩いていないから、心も身も腐り果てたのだ。

やっとのことで動いた自分は空白の闇を進み始めて

やっとのことで一歩を踏み出す。だがその一歩一歩の歩幅が大きすぎて、気づいた時には一年経って二年も経って、走って歩いて疲れて心を覚えて、食事にありついて、戻りたかった時にまた戻って。

気ままな自由を知った私は失った時間を過ごす。

時に2、3日歩けなかった時もあったけれど

自分を探した時間は無駄ではないと気付かされた

そんな思いを紙に馳せた私は、ついに足が止まって覚えた感情を探って必死に泣き縋った。

ああ、きっと開かれるのはまた何年後だろうか

墨で汚れ切った純白のドレスに身を包んで

抜けた時間をまた眠る。

また何年後かに会いましょう。




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