ミテイル.ファイル5
……あの、 突然ごめんなさい。
君のXのアカウント、 見つけちゃいました。
「高目慎二」@aiaiaiai_37 これ、君だよね……?
君の名前で確信した。
……君、「なんか見られてる気がする」ってポストしてたよね。
あの時、俺、胸がドキドキした。
だって、それが俺のことだって、
君はまだ知らないんだもん。
俺、陰キャだから、 リアルの君に話しかけられない。
だから、こうやってDM送ってる。
でも、 君が今このメッセージを読んでる瞬間も、
俺は君のXの画面をリアルタイムで監視してる。
「既読」ついた瞬間、わかるよ。
君のポストのいいね数、
リプライの数、
全部チェックしてる。
誰かに返事した時、ちょっと嫉妬しちゃう。
……変だよね、ごめん。
俺は君の家の近くの公園のベンチに座って、
君の部屋の灯りが消えるまで待ってた。
君が寝るまで、見守ってたんだ。
Xのアカウント見つけてから、
もっと近くに感じるようになった。
君の言葉の一つ一つが、俺に向けられてる気がして。
これからも、 君のX、毎日チェックするね。
返事は……くれなくてもいいよ。
俺は、ただ見てたいだけだから。
……あ、 今、君がスマホの画面を少し離したよね。
息を飲んだのも、わかる。 大丈夫。
俺は、 ここにいるよ。 Xの中で、 現実の中で、 ずっと。




