第7話 猫の天神における、猫の貞操の窮地
挿絵をロベルトにしたversion
ピクリとロベルトが止まった。
「納得していただけたと思っていましたが…?
貴女方が幸せになるこの計画の、どこが不満なのですか?」
私の顔に、苦笑いが込み上げた。
「シリウスと全く同じことを言うんですね。
十二支の男性って皆そうなんですか?」
「え?
おっしゃることの意味が分かりませんが…」
ロベルトが面食らった表情をする。
「全部話さなきゃ、分かりませんか。
だから馬鹿シリウスに、馬鹿ロベルトなんでしょ?
でも、説明しません。
時間の無駄です。」
ロベルトは吹き出した。
「シリウス様も最高ですが、リヒトさん、貴女も最高だ。
あの鉄壁のシリウス様が、易々と陥落するわけです。」
ロベルトはクックと笑いながら続けた。
「では仕方ありません。
貴女の命を盾に、シリウス様に残る6名を殺してもらいましょう。
この方法だと、私がシリウス様に嫌われてしまいそうですが…まあ仕方ないですね。」
ロベルトは私をドサリと倒すと、石の台に鎖で縛り付けた。
「私の神通力【牛歩】は強力ですが、派手さがないですからね。
貴女が動けないことが、ちゃんとシリウス様に分かるようにしないと。」
クロエ様とフレドリック様の首が目に入って、
思わず目を背けた。
「それにしても…貴女はずいぶん色っぽい寝間着を着ていますね。」
ギクリとして目を下に向けると、横倒しで鎖を巻きつけられたことで、
ゆったりしたネグリジェが乱れ、捲れ返り、私の胸や足が露わになりそうになっている。
「可哀そうに…シリウス様があまりに奥手だから、
貴女から誘おうとしたんですねぇ…」
頬に血が上る。
「そ、そんなことは…」
「ふぅん…」
気付けば、ロベルトが、台に腰を下ろして私の身体をじっと見つめている。
私はサッと青ざめた。
「悪くないね。」
ロベルトは手を伸ばすと、ネグリジェの襟を胸元まで引き下げる。
「何するの!!!!!!!!!!!」
「おっと、鎖が邪魔で見えないねぇ。
でも、なかなかいいじゃない。」
というなり、私を押さえつけると、胸元を牛のような分厚い舌で舐め回し始めた。
「シリウス!!!助けて!!!!!シリウス!!!!!シリウス!!!!!」
身体は動かない。
私はただ叫ぶ。
しかし、叫ぶ間にも、鎖がギシギシとずらされ、あっという間に足が開かれる。
「できる男は仕事も手も早い…ってねぇ?」
「助けて!!!!シリウス!!!!!シリウス!!!!!!
シリウス!!!!!シリウス!!!!!!」
もう私は声が枯れるほど泣き叫んだ。
ズシリと私を跨ぐロベルト。
「いいね、アンタ。決めたよ。」
鉄の棒のような固い物が押し付けられた瞬間、私は声を限りに叫んだ。
「シリウス――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!」
*************
と、私の身体からロベルトの体重が消えた。
「リヒトさん!!!!!!!!!!!!!!!!!」
絶叫と共に、ドスンという鈍い音が聞こえる。
顔に風を感じると同時に、私の手が強く握りしめられた。
目を開くと、
青い光に包まれたシリウスの背中があった。
十二支と神鼠は猫に「こい」
第Ⅰ章(人生の 最後のページで 見えるもの):https://ncode.syosetu.com/n5418ls/
第Ⅱ章(禁忌の竜):https://ncode.syosetu.com/n3802lt/




