閉ざされたトンネル
小説家になろうでは初めてホラー系?の作品投稿でうまく書けたかはわかりませんけど
和也、亮人、悠斗の三人は、大学のサークル仲間でした。
彼らはある夏の夜、心霊スポットとして有名な廃トンネルへの探検を計画しました。
そのトンネルは、かつて多くの事故が起きた場所として知られ、今では誰も近づかない禁断の場所となっていました。
「ここがそのトンネルか…」
和也が言葉を漏らしました。
彼らの前には、草木に覆われた古びたトンネルの入口がありました。亮人はカメラを構え
「これで何か撮れたら最高だな」
と笑いました。
悠斗は少し不安そうに周囲を見渡し、深呼吸をしていました。
三人は懐中電灯を手に、トンネルの中へと進んでいきました。
トンネルは予想以上に長く、曲がりくねっており、壁には奇妙な落書きが残されていました。
「こんな場所に来るなんて、俺たちも相当なもの好きだな」
和也はそう言い笑いましたが、その笑い声はすぐにトンネルの暗闇に吸い込まれていきました。
彼らがトンネルの中央に差し掛かったとき、突然、悠斗の懐中電灯が消えました。
「おい、ちょっと待ってくれ」
と悠斗が言いましたが、その声は震えていました。
亮人が悠斗の懐中電灯を叩いてみると、再び光が戻りましたが、その光の中には、壁に手形が残されているのが見えました。
「これは…」
和也が言葉を失いました。
その手形は、まるで誰かがトンネルの壁に必死にしがみついたような形でした。
亮人はカメラを構えて写真を撮ろうとしましたが、その瞬間、彼らは遠くから女性の声を聞きました。
「助けて…」
声は悲痛で、トンネルの中を反響していました。
三人は凍りつき、声の方向を見つめましたが、そこには誰もいませんでした。
「冗談じゃないぞ、誰かいるのか?」
和也は叫びましたが、返事はありませんでした。
彼らは恐怖を感じながらも、トンネルを抜けることにしました。しかし、トンネルの出口に近づくにつれ、彼らの周りで不気味な現象が起こり始めました。
懐中電灯が一斉に消え、彼らは真っ暗闇の中で立ち尽くしました。
そして、彼らは気づきました。トンネルの出口は、もはや見えないのです。
和也、亮人、悠斗は、真っ暗闇の中で息を潜めていました。
トンネルの出口が見えないことに気づいた彼らは、不安と恐怖に包まれていました。
「ここから出ないと…」
亮人が小さな声で言いました。
しかし、その声はすぐにトンネルの静寂に飲み込まれました。
悠斗は懐中電灯を何度も叩いてみましたが、一向に光は戻りませんでした。
突然、彼らの足元に冷たい風が吹き抜けました。
そして、トンネルの奥から、ゆっくりとした足音が聞こえてきました。
足音は重く、鈍い響きを持っていました。
「誰かいるのか?」
と和也は叫びましたが、返事はありませんでした。
足音は近づいてくると、突然止まりました。そして、彼らの耳元で囁くような声が聞こえました。
「帰りたいの?」
声は女性のものでしたが、どこか非現実的で、この世のものとは思えませんでした。
「誰だ、見せてくれ!」
と和也は勇気を出し叫びました。
その瞬間、トンネルの奥からぼんやりとした光が見え始めました。
光は徐々に明るくなり、彼らの前には白いドレスを着た女性の姿が現れました。
女性は美しかったが、その目は深い悲しみを秘めていました。
彼女はゆっくりと彼らに近づき、手を差し伸べました。
「ここから出る方法を教えてあげる。でも、一つだけ約束して…」
女性の声は途切れ、彼らは彼女の言葉を待ちました。
しかし、その瞬間、トンネルの中に強い光が差し込み、彼らは目を覆いました。
光が消えたとき、女性の姿も消えていました。
和也、亮人、悠斗は手探りでトンネルを抜け、ようやく外の世界に出ました。
彼らは夜空を見上げ、深い息を吐きました。
しかし、彼らの心には、トンネルの中での出来事が深く刻まれていました。
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