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管理職エッセイ

管理職のストレス耐性(部下に豚にされる妄想)

作者: 豚化萌え

 ぶ、豚になるブヒー!


 読者様「な、何を言っているんだお前は」


 何を言っているんだって!?

 そりゃあ豚になるブヒー!


 細い目、突き出た豚鼻、丸々とした体型、

 くるりとした尻尾、ピンクの肌、四足歩行、

 鼻息荒く餌を貪る。

 醜い存在(←ここポイント)。

 そんな存在に私はなりたい。


 これが豚になるということだが、分からないのか?


 読者様「いや、それは分かるけど、急にどうして!?」


 急にも何も、豚にでもならんともう精神が持たないって時もあるんだブヒー!


 あぁ、部下に豚にされたいブヒー!


 読者様「部下って!?」


 そりゃあ部下さ。管理職のマネジメントには終わりがないとは良く言いますよね。

 本当に終わりがない(;^ω^)


 次から次へと新たな問題が出てくる(゜o゜;


 そして決断できることの多い立場である私に対して部下からの不満が直接来る!


 ま、それは立場的に当然なので嘆いても仕方ないのですが。これがなかなか精神的に負担になることも。



 ある日の面談。


 部下「○年働いて、この手取りじゃちょっと。社会保障費が年々上がっているのは分かりますが、そもそもの基本給を何とかしてくれませんか!上の人に伝えて下さい。」


「分かりました。伝えてみます。何とかしたいとは思いますが・・・。」


 部下「ぬるいこと言わないで下さいよ!課長さ、私の仕事ぶりを普段から見てますよね!他の社員に比べて積極的に動いているし、会社の生産性向上の改革にも関わって成果を出しているし、そこを評価して下さいよ。」


「もちろんそれは有り難いと思っていますよ。しかし・・・・」



 部下「ごまかすなよ、おら!」


 気づくと部下の姿は消えた。

 正確には、素早く私の背後に回り込んでいた。


 そして、背後から私の鼻を指で押し上げる。


「な、何を」


 部下「ほら、鏡を見てください。課長は醜い豚さんですよ。」


「別にいいよ。元々イケメンでもないし。」


 部下「うふふ、悠長なこと言ってますね。では耳元で囁きます(*^^*)、豚になりなさい♪」


「な、なんだって?」


 その瞬間、私は全身の脱力感を感じ、椅子から床に転げ落ちた。立とうとするが立てない。なぜだろう?


 部下「えへへ、まずは四足歩行からですよ。身体の自由が無くなりましたね。そのままでも楽しいですけど、どんどん行きましょう!」


 次の瞬間、私は便意のようなものを強く感じた。面談室とはいえ会社でしかも部下の前で大便を漏らすなんてできるわけがない!と思いつつも、慣れない四足歩行のため満足には移動できない。


 私は耐えきれずに、パンツに排便した。

 と思っていた。

 しかしその時に服を突き破ったのは違うものだった。


 部下「排便じゃないから大丈夫ですよ。ほら鏡を見てください。くるりとしたカワイイ尻尾ですよ。」


 鏡には、四足歩行で豚のような尻尾を生やした私がいた。


「待って!現実が、理解が追いつかない。本当に豚になんの?」


 部下「えへへ、そうですよ。どんどん進みましょう。」


 そして、肌色ではなくピンク色の肌に。


 部下「そして豚化のメインディッシュです。豚化と言えばやはり、顔が豚になる瞬間が一番興奮しますからね。ブサイクとは言え、人間の顔だった課長が、完全に醜い豚の顔になるんですから。」


「言い方!」


 部下「それでは、顔の変化が始まりますよ。」


 次の瞬間、私は顔に熱を感じた。目の付近、鼻の付近、輪郭、骨格について何かが変わっていく感覚を伴った。


「いたたたた、これはダメだ」


 私はあまりの痛さに気を失った。




 部下「起きて鏡を見て下さい、豚さん。」


 部下の声に目を覚まし、私は鏡にうつる、豚を見た。

 さっきまでは服も少し着ていたが、今では裸の豚である。


 目が細くて、鼻が突き出た豚鼻で、耳も大きくて。

 とにかく顔全体が養豚場の豚と遜色ない。


 鏡の豚は、私の動作と全く同じ動きをしていた。


 ということは、


「マジで豚になったのか!?」


 部下「まだ完全体ではないですけど、ほぼ豚です。気絶している間に内蔵等の諸器官も豚化しましたよ。豚には人間の服は合わないので、当然ですが裸です。まだ豚化できてないのは、声と脳ですかね。」


「声と脳?」


 部下「そうですよ。だって豚が日本語というか人間の言葉を喋っていたらおかしいじゃないですか。養豚場の豚も人間から見たらフガフガ鼻を鳴らしているようにしか見えない。それでも豚どうし、おそらくコミュニケーションを取れているでしょう。」


 部下「後は脳ですね。課長の見た目はもう完全な醜い豚ですけど、本能はまだ人間のはずです。脳まで豚化すれば、本能のままに食料を貪っては食っちゃ寝して、トイレまで行かずに排泄してしまうとかが日常になると思います。」


「いやいやいや、そんなんじゃあ、これからどうやって生活していくんだ・・・。」


 部下「あはは、課長が怯えている。いつもと違くてカワイイ(*^^*)そんな怯えなくても大丈夫ですよ。安心して豚になって下さい。では続けます。」


「安心できるわけ・・・フガフガフガフガフガフガ」


 自分としては普段の言葉を喋っているつもりなのだが、言葉として表出されない。豚のように鼻息が荒くなるのみ。


「フガフガフガフガフガフガフガフガ・・・・」


部下「何か言ってるみたいですけど全然分かりませんよ(*^^*)さーて仕上げです。完全に豚化した時の準備をしますね。ドアの近くに高カロリーな豚の餌をたくさん置きますね。養豚場で働いている親戚もいるので、豚の成長に適した餌ばかりです。適宜、補充します。そして、いくら豚化したとしても排泄はこちらの窓側のスペースのシートにお願いしますね。こちらも汚いですけど、豚にした責任とって適宜掃除しますから。」


(な、何を言っているんだ。そんな生活するわけないだろう。見た目は豚でもそれには抗ってやる)

「フガフガフガフガフガフガフガフガ・・・」

 そうは言ったつもりでも鼻息がなるのみで意思を伝えることができない。


部下「あら、課長。そんなに鼻息荒くして(*^^*)豚化するのがそんなに楽しみなんですか。」


(た、楽しみなわけないだろう!)

「フガフガフガフガフガフガフガフガ・・・」

 抵抗むなしく鼻息が荒くなるのみ。


部下「それでは、お待ちかねの脳まで豚化しますね(*^^*)」


(だからお待ちかねじゃないって・・・・・・)

「フガフガフガフガ・・・・・」


 そして私は、意識が遠のいた。




 気がつくと、目の前には美味しそうな食料がある。

「フガフガフガフガ・・・・」

 私は一目散に鼻息荒く平らげた。

 満腹になると、そりゃあ眠くなるわけで床に横になって眠る。食っちゃ寝。


 また起きると大量の食料が。

「フガフガフガフガ・・・・」

 当然のごとく鼻息荒くして平らげる。


「フガ!?」


 便意をもよおしたので窓側のスペースのシートにブリブリと排便する。


 そしてまた眠くなる。


 その食っちゃ寝生活の繰り返しで、どれぐらい時が経ったのだろうか。


部下「あ、課長もう立派な豚さんですね(*^^*)。食料を用意している私が言うのも何ですけど太り過ぎじゃないですか?このままだとリアルに出荷ペースですよ。」


(そんなことより早く餌をくれ!)

「フガフガフガフガフガフガフガフガ!」


部下「課長の豚生活をもっと満喫させたいのは山々なんですが、あいにく今日は三連休の最終日なんですよ。課長には明日から普通に仕事をしてもらわないと、会社としても困るでしょうから。だから、戻してあげます。」


 その瞬間、私は光に包まれた。


 気がつくと、鏡には裸の人間がうつっていた。たぶん私なんだが、だいぶ太っている気がする。顔に肉がついているおかげで鼻が下に引っ張られて、人間ではあるのだが豚みたいな顔になっている(;^ω^)


部下「人間には戻せても、食べて太った分は戻せないのです。スーツ入りますか?」


 私はそれまで着ていたスーツを着ようとしてみるが、上はかなり小さいし、下もベルトが間に合わず腹が出る。


部下「ちょっと体重測ってみましょう。」


 体重計に乗った私は、驚愕した。

 ほんの数日前まで170cmで60kgに届かないやや痩せ型だったのだが、それが今では、


「90kg・・・(;´Д`)」


部下「3日で10kg増なら有り得なくもないのでしょうが、30kgですか。食べ過ぎましたね。でも起きたことは仕方がありません。それに、課長が多大なストレスを抱えているのは皆知っていると思うので、ストレスで食べ過ぎて豚みたいに太ったんだなと皆、納得すると思います。」


「そうは言ってもキツイが。ま、受け入れるしかないか。」


 管理職やっていると、次から次へといろいろな問題が起きて、それに対してどう対応していくべきかを考えることが習慣になっている。その習慣もあってか、この状況にもそれなりに順応してしまっている私がいた。職業病? 管理職病?


「起きたことは仕方がないから、これから大きいサイズのスーツを買いに行ったりして・・・」



部下「課長、忘れないでくださいね。」


「えっ、何をさ。」


部下「とぼけないで下さい。基本給のアップに決まってるじゃないですか。」


 私はこうなる前の流れを思い返していた。

 そうだった、基本給の少なさと評価に不満を感じていたんだっけ。


部下「これであまり変わらなかったら、また豚化させて更に30kg太っちゃうかもしれません。もしくは本当の豚にして人間に戻れなくして、豚肉として出荷される未来もあるかもしれませんからね。」




「分かったよ・・・。何とかしてみるよ」


 豚にされるという恐怖も無いことはないが、私自身、会社が許すのであれば、この部下の給与をもう少し上げてやりたいなと前々から思っていたのは事実である。


 指示待ちの部下ではないし、急な欠員の時には率先してヘルプしてくれたりして助かっているし。


 セクハラになるかもしれないから本人には言わないが、なんでこんなに良い部下なのに結婚できないのだろう(本人は結婚願望あり)と心の中でいつも思っている。

最初と最後はエッセイで、途中は妄想小説。

豚にされるのは妄想だが、面談で給与アップ!と言われたのは本当。

純粋エッセイではないかもしれないが、最近はそういう構成の方が書きやすいかも。



私がもし独身だったら、その部下と恋仲になるのもありかな?と思ってしまうぐらいの関係性は、あり。


本当、幸せな人生を送ってほしいとは思っている。


もちろん私のことを豚にしても良い!


怒った部下に、指で豚鼻にされる妄想。

これもいいね。

指で豚鼻だったら現実世界でも可能だし。


わたしは、あなたの豚になりたい、かも。


いや、この部下だけでなく、

不満の強い5人の女性部下にオフィスで捕まって

豚扱いされたい!



病んでいると思われるかもしれないが、

部下のことは全員好き!

全員好きだと思えないと辛くなってくる時もあるかも


全員好きだよ!

どの部下から豚扱いされる妄想しても楽しめる



会社で豚になりたい!

豚にして!

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― 新着の感想 ―
[良い点] そんな存在に私はなりたい。あたりに宮沢賢治の匂いを感じ、注文の多い部下からブタ料理にされる寸前まで童話的でよかった [気になる点] 管理職とブタ 大阪には難波秘密倶楽部なるSMクラブがミ…
[一言] エアルキー 上がれば上がるほど M化、幼児化すると言われてますけど ここまでだとスッキリ 気持ちわかりますww
[良い点] 相変わらず絶好調のようで安心しました(´艸`*) 基本給上げられたみたいで良かったです。今の時代、優秀な人はすぐやめてしまいますからね。 効率化して勤務条件を上げられない企業は人がこなくな…
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