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凍えた大地と温もりの在りか

太陽神デニスの太陽

作者: リィズ・ブランディシュカ



 太陽神デニスは、太陽をつくって世界が明るくなるようにしていた。


 そえは、世界中の生き物たちが、不便せずに暮らせるように、と思ったからだ。


 だから、毎日太陽の管理を欠かさず行っていた。


 光は熱を持つ。


 そのため、太陽の力が強くなりすぎないように注意していたり、逆に弱くなりすぎないように見張っていた。






 生き物たちは、太陽の存在を喜んだ。


 色々なところがよく見えるし、遠くまで見渡すことができるようになたからだ。


 それに、暖かいから、凍えることもない。


 太陽の影響でよく見えるようになると、生き物たちの活動時間が増えて、活動範囲も広がっていった。


 すると、他の生き物たちと接する機会も多くなった。


 生き物たちは、互いを比べあい、競い合い、やがて優劣をつけ、争いあっていく。


 最初は仲良くしていたものも、みな争いを起こしていった。


 その行いに失望した太陽神デニスは、明かりを取り上げることにきめた。






 太陽のなくなった世界。


 満足に手元も見えなくなった世界では、生き物たちは争いあおうとはしなくなった。


 自分たちが怪我をしないようにするので精いっぱいで、他のものを傷つけることができなくなったから。


 それを見た太陽神は、ずっとこのままあかりを取りあげ続ける事にしたのだった。


 生き物たちがいくら望んでいたとしても。



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