第二話 ダーウィン空襲セリ
前回のあらすじ:米国、真珠湾に対し大規模爆撃を敢行した機動艦隊。
第二航空戦隊 蒼龍の零戦パイロットである彼は爆撃機隊の護衛として出撃。
爆撃機隊が真珠湾上空に到達したその後…
戦闘機隊は敵航空基地に駐機している戦闘機に対し機銃掃射を敢行。
大なる戦果を上げた。
蒼龍上空… 1942年… 2月19日… 08:50…
ブォォォォォォン…
僚機が全機上がって来るのはまだか…。
これから濠州のダーウィンを空襲する。
その、爆撃・艦攻隊の護衛である。
今回も一航戦との作戦だ。
おっ、僚機が上がって来た。
艦爆や艦攻は既に上がってダーウィンの方へ向かって居た。
零戦は早いからな、少し遅れても全然追いつく。
数十分後…
僚機が全機上がって来て、すぐ艦爆・艦攻隊に追いついて護衛を行っていた。
やはり編隊飛行は美しい。
「ん?」
ん?何か飛んでいるぞ。
俺はその何かを見つめる。
…PBYだ!堕とすぞ!
と、俺が気づいたのは遅かったようだ。
既に他の零戦が撃墜したみたいだ。
あぁ、俺もまだまだだな。もっと訓練に訓練を重ねて腕を上げないと。
メルヴィル島…
ズダダダダダダ…
この島の飛行場に輸送機が駐機されていた。
ついでだ、破壊しよう。
と、言う事で機銃掃射を行う。
大打撃とまではいかないが、これで少しは敵を減らせる。
ダーウィン上空… 09:58…
ダーウィン上空に達した!
これから艦爆・艦攻隊が攻撃を行う!
我々、戦闘機隊は敵戦闘機を叩く!
まずはあの掃海艇を攻撃する!
ズダダダダダダダ…!!!!
ブゥゥゥゥゥゥン…
俺が攻撃すると同時に艦爆・艦攻隊が停泊している艦艇を攻撃し始めた。
「おっ、敵がわんさかやってきたぞ!」
敵のP-40が上がって来た。
全て堕としてしまおう。
「各機、墜とされるんじゃないぞ!」
戦争故に死者が出るのは至極当然の事であるが…。
仲間が死は見たくはない。
仲間の死を避けるために、俺は敵を殺す。
それが戦争だ!
ズダダダダダダダ… ボガァン!
P-40が1機、また1機と墜ちていく。
海上に目を向けてみると、敵の艦船が炎上していた。
駆逐艦や輸送艦が大炎上中。
「お、対空砲が撃ってる撃ってる。潰しとこ」
ズダダダダダダダ… ダァン!
対空砲破壊!
あそこの対空砲も潰しておこう、結構対空砲の弾幕厚いからな。
10:14…
上がって来る戦闘機、撃って来る対空砲や石油タンク。
ありとあらゆる物を攻撃した。
ダーウィンを徹底的に破壊した。
しかし、撃ち落とした敵のパイロットにも、対空砲に配置されている人にも家族が居るのだと思うとなんだかなぁ…。
だがそんな事を考えて、戦争は出来ない。
仕方がない、仕方がない。
俺は葛藤しつつ空母への帰路に付いた。
帰投中…
「ん?何だありゃ?」
沖に貨物船が2隻停泊している。
攻撃隊はダーウィンの空襲に爆弾を使い果たしてしまっただろう。
まぁ良い。戻ったら報告しよう。もしかすれば他の機もこの貨物船を見てるかもしれない。
第二次攻撃もあり得るな。
帰投後… 蒼龍艦内…
戻った後、俺は貨物船の事を報告した。
どうやら他の機からその報告は上がってる様で第二次攻撃が検討されている。
とにかく、今回の空襲の護衛任務は終わった。
生きて戻れて一安心だ。
機体も、自分の腕も信頼しているがどうも心配だ。
もっと腕を上げればこの不安も無くなるだろうが…。
今後も訓練に励むとしよう。
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