第一話 真珠湾攻撃
1941年… 日本時間12月8日… 1時31分… 蒼龍飛行甲板…
赤城・加賀・蒼龍・飛龍・翔鶴・瑞鶴の6隻の空母は艦載機の発艦準備を進めていた。
俺も零戦に乗り、機体の調子を確認していた。
攻撃目標は米国ハワイ諸島オアフ島真珠湾。
「…よし、調子は上々」
機体の調子は上々。
これで実力が発揮できる!
分隊の士気は上々!
この攻撃、必ず成功させて見せる!
「発艦始め―!」
ブォォォォォォォ…!
号令と共に爆撃機が飛び立つ。
他の空母からも次々艦載機が飛び立つ。
俺が飛び上がるのは雷撃機の後だ。
爆撃機も雷撃機も、どちらも九七艦攻だ。
「よし、俺の番だ」
艦攻達が飛び立ったらすぐ飛び立つ。
フラップを下げ、スロットルを全開にして速度を上げる。
大丈夫。いつも通りにやればいい。
いつも通り発艦すればいいだけだ。
飛行甲板から着陸脚が離れる。
発艦したらまず期待を水平に保つ。
無理に上昇はせず、飛行を安定させる。
安定したら、上昇を始める。
それと同時に着陸脚を収納する。
よし、発艦成功。分隊機もそれに続く。
発艦した分隊機が俺を中心に編隊を組む。
分隊は俺を含めて8機。お互い、ハンドサインで通信を行う。
無線は敵に盗聴される可能性があるからだ。
「さぁ、真珠湾まで一直線だ」
数えきれない程の飛行機が周りには飛んでいる。
この編隊を見たら、流石の米国も驚くだろう。
現地時間07:50…
10分くらい前に艦攻隊と別れ、艦爆隊の護衛中である。
俺達の目標はホイラー飛行場の戦闘機。
飛行場本体の攻撃は艦爆隊の仕事。よし…!遂に攻撃だ…!
「機体はいつも通り…!後は俺の腕次第…!」
ホイラー飛行場…
数分飛んでるとホイラー飛行場が見えて来た。
すると、赤城の坂谷少佐の機が飛び出して地上に配備してある戦闘機に機銃掃射を始めた!
俺も続かないと…!
少佐の攻撃につられて艦爆隊も負けじと爆撃を開始!
「P-40が大量だ!」
ダダダダダダダダダダ…
地上に並べてある機体に機銃掃射を行う。
当たり所が良ければ燃料を吹いて燃えてくれる。
「おっ、燃えてる燃えてる」
艦爆隊の爆弾で燃えた様だ。
俺達も負けてられない!
艦爆隊に負けじと攻撃を行う。
飛行場は大惨事。そこら中から煙が立ち込める。
「視界が悪くなって来た…これ程までとは…」
これくらいで良いだろう。戦闘機は上がれない。
これで、攻撃隊への迎撃は少なくなる。
あ、赤城の編隊が引き上げていく。
そろそろ撤退か。よし、帰投しよう。
第一次・第二次攻撃隊帰投後… 蒼龍艦内…
戦果は確認できただけでも凄まじい物となった。
だが、空母は居なかった様だ。
空母を攻撃出来なかった事が、後々に影響しなければ良いが…。
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