【51】玉子焼き (ポエム)
誰かさんの
真似して、卵焼きでも、作るかなぁ。
玉ねぎの微塵切り入れて
白出汁で食べる卵焼き
なんか、いーねー!
…よし、やってみよう。
あんまり丁寧に卵かき混ぜないのがさ。
いーのだようん。
玉子焼きの中のあの、
白身が多くて白身がかった部分が割と好きで。
あの、黄色と白のまだら模様。
甘みが欲しいとこだけども、砂糖が無いのな。
うーん、塩コショウ、入れるべきか…悩むなぁ。
白出汁で食べるのを台無しにしちゃわないか。
ぢうぢうと
外の雨とは無関係。
炒められつつある そんな玉ねぎ。
おっと!
やっぱりさ。
塩コショウはやめとこうか。
白出汁で食べるのじゃなく、それやっちゃうと。
ケチャップへと帰結する気がするんだ。
とゆーか。
必ずやそうなるであろう(笑)
炒められた玉ねぎの 香味菜からの光彩
恣意的な性質を持っているレンズの虹彩が
午後11時過ぎの野良猫の慟哭の声に
阿諛追従社会を見出した
そんな俺の心の中の風景画
漠然と眺めつつ…
玉子焼き。
ゆるく溶いた卵を牛鍋に流し込む
名前の響きでしばしばみんな誤解を発生させるが。
あれは 焼くのじゃない
巻くのだ。
むっふー!
バリうまい。
ぷるぷると。
身をよじってうち震える卵焼き
よいでわないかー よいでわないかー と
お代官様の食欲
今日も食べ物は しっかりと 美味かったんだ。
世の中の艱難辛苦とは裏腹に。
いやでも。
その艱難辛苦の辛さがたまらないって人も
居るのだろうさ。
なぁ?
けだし
感情。
そいつは味に例えられるんだ。
辛いと辛い 甘い時間
塩っぱい体験 苦虫を噛む
甘酸っぱいおもひで
スパイシーな出来事
嫌がっても社会では
悪代官様と芸者さんみたいに
事態は推移しちゃう事も しばしばで
そんな無理難題 私には無理です
こなせません
助けて下さい
入りません
だ、だめぇー 入らないよぉー!
入らない 入らない と 入らん日に
逆流して結晶化して出されたのが コイツ
白い楕円の可愛らしき
卵なのやも知れんさ
世の中は艱難辛苦
無理やら道理やら関係がない撃ち合いさ
だから楕円形のコイツを割って、中身の艱難辛苦を
かき混ぜてかき混ぜて焼いて丸めて食べている
その時にどうしても こんな思考が通り過ぎて
それにしても 玉子焼き
結構 結構 烏骨鶏
骨身に染みて 出汁が出ますぁー
何か作品を作り出し。
生み出された、そのタイミングで。
うんこしたくなるの、何故だろう?(汗)
それはきっと、うんこも駄ポエムもさ。
うんこは食べ物を ポエムは世の中を
取り入れて、吸収して、代謝して、排出した結果なのさ。
どちらも、自分の身体の一部が、外から何かを取り入れている、その当たり前の結果として生み出されている、その、類似性。
うんことポエムは類似している。
認めざるを得ない。
2つは 兄弟みたいなもんだろう。
ポエムは文字を使っている。文字とは、畢竟は、ソイツを読む事が出来る人間を意識して出来上がっている触媒である。つまり、生み出されたポエムは、人に読まれたがっている。ポエムと性質が良く似ているうんこ。これに、ポエムの、読まれたがっているを重ねて、うんこは物質であるからして、物質は必然的に、目を持つ生き物達に見て、認識されている。つまりは、生き物に見られたがっている。。。良く散歩中の動物がその昔には、地面に設置され、朝露を浴びて光るソイツを目にして嗅いで、テイスティングしている光景を目にしていたし、強いボス猫やら、熊やらは、わざと、主張するみたいにして、うんこしている。それを考えた時に、うんこ=注目されたがっている の帰結に至るのだが、残念ながら自分には、その種の一線を超える事は出来ないでいる。昔に猫を飼っている時に、うっかりと開け放したドアから飼い猫がトイレにスルリと入り込んで自分が出したブツのテイスティングをされた時に、なんか意味は分からない羞恥を感じたのを覚えているんだ。




