【50】リアルRPG (エッセイ)
ゲームは好きかぃ?
俺は初代のファミコンから、わりとゲームをやっていた時期があったよ。様々なゲームが俺の上を通り過ぎて行ったんだよな。アクション、パズル、シューティング… 初めて、本格的な、キャラクターが成長していくRPGゲームをやった時は感動したもんだったよ。
ファミコンやっている時に、差し込んでるソフト刺激したりするとバグになったりしたもんだよね?
実際、あれは、泣くしかない。
ハマったゲームって、なんだい?
映画にもなったりするゲームもある。
ゲームだと、バグになったら、最悪、リセットボタンあっけども。なかなか、この、現実世界RPGゲームの中だと大変よね。おまけにさ、攻略本も出回っていないと来たもんさ。
まったく… でもさ。
もしかすると、この世界でもさ。
目を見開いて、くまなく探し回って見たら、攻略本も、裏技も、無敵技も、それに近いのはあるのかもねぇ。生まれた環境、だとかで、不利、有利がもう、その時点でかなり違うみたいなんだ、このゲームは。そして、ごくごく一部の、ディープなプレーヤーなんかは、裏技や無敵技に近いチートが出来たりもしているみたいなんだよね、でもさ、最初は自分をチートにしたら、それは面白そうだけれどもさ、なんだかそいつは、飽きるのも、早いのかも知れないよね?
また、
この世界のゲームの主人公には、『老化』あるからさ。大体はレベル20歳くらいまではもぅ、メキメキと身体が強くなって行くんだよ、成長期ってやつだよね、でもそっから、何か、何か、様子がおかしくなってきて、レベル30歳以降になると、何だか下り坂になってきて、今までやってきた方法だと故障をしたりするようになって来るんだ。戦闘中に腰を痛めたり、膝がバキバキ常に言っていたり。真夏の暑い時期やら真冬の寒い時期なんて、外に出ただけで、そこはもぅ、ダメージゾーンだったりするじゃない?
ぶごっ ぶごっ
ぶごっ ぶごっ
毒の沼、歩いているみたいだ。
真夏に、一歩歩くだけで、発汗が止まらなくてダメージだったり。ましてや状態が「あつがり」「あせかき」だと、もっと辛いよね、そのまま、無理を遣り続けていると状態が「ねっちゅうしょう」になったりして、でも、仕方がないじゃんねぇ、戦闘中なんて、どうしても熱中してしまわない? また、逆に、真冬だと、関節が痛くて、なかなか血管が広がらなくて、手や足だけがきっちりと冷えて、耐え難くて。ソイツはソイツでダメージなんだよね。
そして、人生RPGの一番の特徴。
宿屋に泊まっても一日でHP・MP満タンにならなかったり。
あれ、MPは、コチラの世界だとメンタルポイントなんだってさ。元々が戦士系だったボクなんか、元々が低い価なのにさ、『老化』により、最大HPも低くなった今、このMPの低さに悩まされて居るんだよ、まだ『老化』になる前で強かった頃はさ、気のせいだ、もう少し耐えれば何とかなる、が、なんとかなっていたのだけれどもさ、もう、その遣り方がすっかりと不可能になってしまって、それで、実はかなり悩まされていたりもするのだよねぇ。HPが減った時に、頼りになるのはMPでさ、そいつが少ないと、継戦してゆくのは、それは実に困難さ。あっと言う間に撤退を余儀なくされてしまう。HPとMP、何日も寝ていると、満タンになったらば本当に助かるよねぇ… でも、それは駄目なもんだから、最近は、せめて伸ばせないかなぁとね、MPの上げ方を色々と試していたりするんだよ。ああ、高いMPが欲しいもんさ。
そして、この人生RPGなんか実は
死んでも教会はお葬式しか出来ないんだ。生き返らせる事が不可能みたいでさ、それじゃ、教会の意味ってさぁ… たまに、そこら辺を理解して居なかったのか、勘違いしていたのか、臨死体験に性的な興奮をやってしまう方々がさ、戻って来れなくなっちゃったり、怨恨で誰かが誰かを害してしまって、戻って来させられなくされたりして、他にも、様々な事情により、誰か他のプレーヤーを誰かが害していたりするんだよね、どうやらこの世界にもプレーヤーキラーは居るみたいだし、場所を変えてみたらば、戦場なんて場所もあったりする。そんな場所に生まれた人間は、アレは大変だろうにさぁ。そうやって、このゲームのプレーヤー達はしばしば非公式に、秘匿されながら埋められたりしていたりもするみたいだし、たまには森の奥でロープで首をくくったり、ビルの屋上なんかから飛び降りたりして、なんだろうなぁ、あれは? このゲームを、何らかの事情により放棄しているプレーヤーも居るみたいだよね。そんな事が日々の記事になっていたりもしているよ。
このゲームはなんだか随分とハードだよね?
そんな何か、この世界RPGで、感動したイベントある?
え?無いの!
そりゃ、つまらないよ。何か探してみ?
どっかの民家のツボ割ったら出てくるのかもよ?www
でもさ。
あまりそれやるとさ。
この世界RPGの中ではさ。
白と黒のお洒落なツートンカラーに、屋根の上には赤いキラキラしたイカした明かりを装備したモンスターが、サイレンを鳴らしてやって来る場合もあるからさ、一応、逃げ切れる程度には「すばやさ」だけは上げときなさい(笑)
バグでハマったら、リセットボタンって訳には行かないこの世界だけれどもさ、幸いな事に、少しだけ似ているシステムもこの国にはあったりするんだよね。最悪、リアルRPGでの、そんなバグに出くわして、身動きが取れなくなったらば、試してみなよ。俺もしばしば、そのシステムを頼っているんだ。そうして、チャンスを諦めないで居たらさ。
もしかすると、このゲームの中でしか味わえないみたいな、何かそんな、SpecialでPremiumでONLY ONEな、そんなイベントと巡り合うのかも知れないさ。
もう、随分と身体が草臥れて来てさ。
もう、随分と感動するイベントを見ていなくてさ。
もう、随分とこのゲームをやっているのだけれども。
まだ、終わりが見えてこないよね。
どうやら、長いらしいのさ、このゲームはさ。
いつか。
いつかね。
この、劣化して行く身体と。
決別出来る。
そうだなぁ、空が高くて青い日。
死ぬのに丁度、具合が良い日に。
感動のエンディングで、無事にフィナーレしたいよね。




