【38】乗り遅れて行こう (ポエム)
色々な意味で暑苦しい なんか そんな 今の世の中…
チャットの世界の バス乗り場も
それと なんだか 似通っていて
ターミナルに群がり アホ程に並んどる
バスに向かって 群れて蒸れる人々さ
「取り残されんな!」
「バスに乗り遅れんな!」
「乗るしかない、このビッグウェーブにっ!」
兎に角 置いていかれる
その事が不安らしい
その事が恐怖らしいのさ
または 寂しいのかも 知れないさ
だがね それにしてもさ
何をそんなに焦っているのかね?
コロナ話題行きバス
政治話題行きバス
国益話題行きバス
ニュース話題行きバス
ボクはどれにも 乗りませんよ 暑っ苦しい
社会の煩雑 そいつをね…
わざわざ こっちは 避けているのさ
ボクはどれにも 乗りませんよ 暑っ苦しい…
他人の境遇にくちばし差し挟み行き
他人の境遇と自分を見比べて嫉妬・批判行き
他人の不幸や恋愛コメンテーター行き
他人の世界に自分の余計なアドバイス行き
間違えても 乗りませんよ そんなもん
臭いのですよ 見難いし 醜いのですよ
ターミナルに バスは 数多ありますね
閑静な 田舎の 素朴な景色を見られそうな
なんだか ふんわりと 日向の猫の匂いみたいな
縁台に座って 聞き入る 蝉しぐれみたいな
そんな 空いたバスに 一人で乗るのさ
他に乗客なんて 一人か二人で 良いじゃないか?
暑苦しくて たまらないからね
そんなバスに乗って
少ない乗客達と
何か 心の中から取り出した重箱
そいつの 中身の ご馳走
分け合ってさ
他の他人の野暮な目線など
一切 無いのだからさ
和気あいあいと ふざけたり
泣いたり 笑ったり 叫んでみたり
それが つまりは バスの旅の
醍醐味だとは 思いませんかね?




