【31】あなたはどちら? (エッセイ)
私が好きな作家の一人に、
ミヒャエル・エンデさんがいる。
自分の作品以前に、自分の考え方に、物凄いイメージをくれたりやなんかして、大変に物凄い人間だと思っている。
彼の書いたとある著書に、
こんな対象的な人物がいる。
寡黙な掃除夫と饒舌な観光ガイド
一見、まったく合う要素が見当たらない、この二人組は、わりと頻繁につるんでいて、そして、時間を盗む泥棒と戦っている主人公の前にたびたび出没していた。
チャットやなんかをやっていると、たまに、やたらと短文で、無骨で、あまりチャットに向いていない、みたいに見えて、実は絶妙に、相手の心情を思い遣り、適切な時間で、短切に返信する人を見掛けたりする。
(つかれた〜(´・ω・`))
「そか。」
(○○はなにしてんの?今。)
「ラジオ」
(そか…………)
「寂しいの?」
(うん、なんか、ちょっとさぁ〜(´・ω・`))
「俺がいる。」
例え方が下手だけれども。
なんか、こんな「 」部分の人が。
俺は心の中で、そーゆー人間を「チャットのベッポ」と、そう呼んで居たりする。人間性が、飾らないだけで、その本質がなんだか素朴に暖かそうな人間に思える。
逆に。
なんだか、やたらと、表現力が豊かであり、喋りたい内容が後から後から溢れ出すのか、もぉ、物凄い長文になったり、チャットの履歴、殆どコイツじゃん!?
ってなるみたいな、独り善がりタイプが居たりする。
私はぶっちゃけ、後者である。
これを心の中で自分なんかは「ジローラモタイプ」と、呼んでいたりする。
前者は寡黙で、飾らずに、善良だ。
人の心の内に、静かに浸透してくるみたいな優しさがある。
後者は多弁で、言葉を装飾し、嘘を繋ぎ合わせて面白いお話しを練り上げたりする。
あなたは、その、どちらのタイプだろうか?




